スヌーカー丁俊暉、20周年の節目を白星で飾る WSTツアー選手権で王者撃破
スヌーカーの国際ニュースです。2025年のWSTツアー選手権準々決勝で、中国本土のトップ選手・丁俊暉が現世界王者カイレン・ウィルソンを10-5で破り、ランキング初優勝からちょうど20年の節目を勝利で飾りました。
20年前の中国オープンから続く物語
丁俊暉の物語は、2005年の中国オープン決勝でスティーブン・ヘンドリーを破り、初のランキングタイトルを手にしたところから始まりました。それ以来、丁は着実にタイトルを積み重ね、ランキング大会の優勝回数は15回に達し、アジアで最も成功したスヌーカー選手の一人として知られる存在になっています。
2025年シーズンは、その初優勝からちょうど20年となる節目の年です。その記念すべきタイミングで、現世界王者を相手に堂々とした内容で勝ち切ったことは、キャリアの長さと実力の双方を示す象徴的な一戦と言えます。
圧巻のスタートで主導権を握る
この試合で丁俊暉は、序盤から圧倒的なブレーク力を見せました。スヌーカーでいうブレークとは、テーブルに立っている間に取り続けた得点の合計を指しますが、丁はこのブレークで試合を完全に支配しました。
- 123点のビッグブレーク
- 73、76、59、80と高得点のブレークを連発
- 第1セッション終了時点で7-1と大きくリード
特に123点のブレークは、この日の丁のコンディションと集中力の高さを象徴するものです。相手にほとんどチャンスを与えない展開で、第1セッションだけで勝負の流れを大きく引き寄せました。
ウィルソンの抵抗と第12フレームの揺さぶり
第2セッションに入っても、丁は勢いを保ちます。再び80点のブレークをたたき出して最初のフレームを奪い、リードをさらに広げました。
ここから現世界王者ウィルソンも意地を見せ、続く2フレームを連取して反撃。特に第12フレームでは、丁が63-0と大きくリードしながら赤球を外し、その隙を突いてウィルソンが66点のブレークでクリア。試合の流れが変わる可能性を感じさせる場面でした。
しかし、丁はそこから崩れません。第13フレームをきっちり取り返してスコアを9-4とし、主導権を維持。ウィルソンが106点のブレークで1フレームを取り返したものの、第15フレームで丁が63点のブレークを決め、最終的に10-5で試合を締めくくりました。
大きくリードした後に一時的な揺さぶりがありながらも、要所でしっかりフレームを取り切る丁の試合運びは、ベテランらしい落ち着きと勝負強さを感じさせます。
世界ランキング9位、セルビーとの準決勝へ
現在世界ランキング9位の丁俊暉は、この勝利で準決勝進出を決め、次戦では4度の世界王者に輝いているマーク・セルビーと対戦します。実績十分のセルビーとの一戦は、今大会でも注目度の高いカードになりそうです。
現世界王者ウィルソンを退けて勢いに乗る丁が、実績と経験豊富なセルビーを相手にどこまで自分のペースを貫けるのか。アジアを代表するトップ選手として、引き続き世界の舞台で存在感を示せるかどうかが試される一戦となります。
キャリア20年が映し出すもの
10代でランキングタイトルを手にした選手が、20年後も世界トップクラスの舞台で現世界王者を破り、なおも優勝争いに絡んでいるという事実は、スヌーカーという競技の奥深さと、長期にわたって競争力を保ち続けることの難しさを物語ります。
丁俊暉は、この20年間でアジアのスヌーカーシーンをけん引してきました。その彼が節目の年に見せた落ち着いた勝ち方は、単なる一試合の結果以上に、キャリアの成熟とメンタルの強さを感じさせるものです。
長く続けること、節目の年をどう迎えるかというテーマは、スポーツだけでなく、私たち自身の仕事や生活にも重ね合わせて考えることができます。丁の今回の勝利は、結果だけでなく、その歩みの積み重ねにこそ意味があるのだと静かに伝えているように見えます。
国際ニュースやスポーツを日本語で追いながら、こうした選手のストーリーに目を向けることで、日々のニュース体験も少し豊かになるかもしれません。
Reference(s):
Ding celebrates 20 years of success with quarterfinal win over Wilson
cgtn.com








