飛込W杯グアダラハラ:中国が混合団体で今季初の金
メキシコ・グアダラハラで行われている世界アクアティクス・ダイビングワールドカップで、中国代表が混合団体で今季開幕の金メダルを獲得しました。リラックスした雰囲気の中でも集中力を切らさない姿は、中国飛込陣の「強さの理由」を改めて印象付けています。
グアダラハラで中国が混合団体を制覇
現地時間の金曜日に行われた混合チームイベント決勝で、中国の Chen Yuxi、Chen Yiwen、Wang Zongyuan、Cheng Zilong の4人が合計489.10点をマークし、今季ワールドカップ最初の金メダルを手にしました。
表彰台は次のような結果となりました。
- 1位:中国 489.10点
- 2位:イタリア 416.45点
- 3位:ドイツ 396.20点
2位イタリアに70点以上の差をつける圧勝で、中国代表の層の厚さと安定感が際立つ結果となりました。
「楽しむ」メンタルが生んだ安定した演技
Chen Yiwen「リラックスできる種目」
試合後、Chen Yiwen は混合団体という種目の空気感について、次のように振り返りました。
「混合団体は、私たちにとっていつも比較的リラックスして臨める種目です。いいメンタル状態で、試合そのものを楽しむことができました」と話し、プレッシャーを力に変えるメンタルコントロールの重要性を示しました。
Chen Yuxi「前日の失敗を乗り越えた」
Chen Yuxi は、前日に苦戦したという2本の演技を、あえて同じ内容で挑戦しました。
「きょうの自分の演技にはとても満足しています。前日にうまくいかなかった同じ飛び込みを選びましたが、今回はちゃんと決めることができてうれしいです」と語り、短期間で気持ちを切り替え、失敗を糧にする姿勢を見せました。
Wang Zongyuan「調子が悪くてもチームが支えてくれる」
男子のエースとして知られる Wang Zongyuan は、自己評価としては「ベストな状態ではなかった」と明かしています。
「精神的な準備が十分ではありませんでした。でも、チームメートがしっかり得点をカバーしてくれました。彼らのことを心から信頼しています」と語り、個人種目とは違う、団体戦ならではの支え合いを強調しました。
Cheng Zilong「世界レベルの舞台へのデビュー」
世界大会レベルの舞台に初めて立った Cheng Zilong にとって、この混合団体は大きな一歩となりました。
「とても興奮しましたし、同時に緊張もしました。でも、できるだけ冷静でいようと心掛け、自分を信じて飛びました」とコメントし、若手らしい素直な心境を語りました。
予選でも存在感:中国勢の層の厚さ
混合団体以外の種目でも、中国勢は予選から存在感を示しています。女子3m飛板飛込(スプリングボード)の予選では、Chen Yiwen と Chen Jia の2人が上位2位で決勝進出を決めました。
男子10m高飛び込みの予選でも、Cheng Zilong と Zhu Zifeng がそれぞれ2位、3位となり、揃って決勝に進出しています。同じ国から複数の選手が上位を占める構図は、中国飛込チームの「選手層の厚さ」を象徴していると言えます。
週末の注目:女子10mでライバル対決再び
現地時間の土曜日には、女子10m高飛び込み決勝で Chen Yuxi と Quan Hongchan が再び顔を合わせる予定です。世界トップレベルでしのぎを削ってきた2人のライバル関係は、飛込ファンの大きな注目を集めています。
そのほかにも、
- 女子シンクロ3m飛板飛込
- 男子シンクロ10m高飛び込み
- 男子3m飛板飛込
など、複数の決勝が同じ日に予定されており、グアダラハラ大会は週末に向けて佳境を迎えます。
「強さ」を支えるのは技術だけではない
今回の混合団体で印象的だったのは、「リラックス」「信頼」「自分を信じる」といった言葉が選手の口から自然に出てきたことです。技術的な完成度に加え、仲間を信じ、失敗を恐れずにトライするメンタル面の強さが、安定した成績につながっているように見えます。
今季のワールドアクアティクス・ダイビングワールドカップは始まったばかりですが、中国代表は混合団体の金メダルという形で、早くも存在感を示しました。今後の各種目で、他国の選手たちがどこまで食い込めるのか。世界の飛込シーンの行方を占ううえでも、グアダラハラ大会の結果は注目に値すると言えそうです。
Reference(s):
China capture mixed team gold at Diving World Cup in Guadalajara
cgtn.com








