NCAA男子バスケ決勝、フロリダ大がヒューストン大を逆転で下し3度目の優勝
米大学バスケットボールのNCAA男子トーナメント決勝が米テキサス州サンアントニオで行われ、フロリダ大学ゲーターズがヒューストン大学クーガーズに65−63で競り勝ち、3度目の全米タイトルを獲得しました。39歳のトッド・ゴールデン監督は、歴代でもきわめて若い優勝監督として名を刻みました。
12点ビハインドからの逆転劇
この試合は立ち上がりからヒューストン大ペースでした。エル・ジェイ・クライヤーがゲームハイとなる19得点を挙げ、タイトな守備でフロリダ大のシューター、ウォルター・クレイトンを前半無得点に抑え込みます。序盤には最大12点差までリードを広げ、流れを完全に掌握したかに見えました。
しかし後半、フロリダ大が反撃に転じます。ウィル・リチャードがチーム最多の18得点と攻撃の軸となり、前半沈黙していたクレイトンも終盤にかけてギアを上げて得点を重ねました。クレイトンは試合終盤だけで11点を挙げ、この大会のMOP(最優秀選手)にも選ばれています。
残り2分半はフリースロー合戦に
終盤のドラマは、残り2分半から始まりました。クライヤーのプットバックでヒューストン大が62−60と再び前に出ると、その後の得点は両チームともすべてフリースローによるものとなります。
まずリチャードがフリースロー2本を沈めてフロリダ大が同点に追いつきますが、続くポゼッションでジョセフ・タグラーが1本を決め、ヒューストン大が63−62と再逆転。ここからさらに試合は緊迫度を増しました。
フロリダ大は残り46秒でアライジャ・マーティンがフリースローを2本とも決めて64−63と再びリードを奪取。さらに残り19秒、デンゼル・アバディーンが1本を加えて65−63とし、このリードを最後まで守り切って勝利をつかみました。
フロリダ大、2007年以来となる王座奪還
今回の優勝は、フロリダ大にとって通算3度目のNCAA男子バスケットボール制覇です。前回のタイトルは、2006年・2007年と連覇を達成して以来となるもので、長いブランクを経て再び頂点に返り咲いた形になります。
当時から米大学バスケを追ってきたファンにとっては、あの強かったフロリダ大が再び全米の舞台で存在感を示したシーンとして記憶に残る決勝となりそうです。
39歳トッド・ゴールデン監督、若き優勝指揮官として歴史に名を刻む
ベンチを指揮したトッド・ゴールデン監督は39歳。これは、1983年のNCAA決勝でノースカロライナ州立大学を率い、当時37歳で優勝したジム・ヴァルヴァーノ氏以来、最年少の優勝監督となります。
奇しくも、その1983年の決勝も当時1位だったヒューストン大を相手にした「番狂わせの一戦」として知られています。今回もヒューストン大を相手に若き指揮官が歴史に新たな1ページを刻んだことになり、米大学バスケの物語性を感じさせる対戦となりました。
ディフェンスとメンタルが光ったNCAA決勝
得点だけを見れば65−63というロースコアゲームですが、その裏側には激しいディフェンスと、終盤のフリースローを確実に沈めるメンタルの強さがありました。国際ニュースとして米スポーツを追う読者にとっても、現代のNCAAバスケットボールがどのようなスタイルにシフトしているのかを示す一戦と言えます。
- スターシューターが前半無得点でも、後半に立て直して勝利に導いた対応力
- 残り2分半をすべてフリースローで争う、極限状態での集中力の差
- 30代後半の若い監督がタイトルをつかむ、指導者世代交代の流れ
NCAA男子バスケットボールは、日本からはやや距離のあるリーグに感じられるかもしれませんが、ゲーム運びや終盤の戦術、メンタルの持ち方などは、日本のバスケファンやプレーヤーにとっても学びの多い素材です。今回のフロリダ大対ヒューストン大の決勝は、そのことを強く印象づける試合となりました。
Reference(s):
Florida squeaks past Houston to capture NCAA men's basketball title
cgtn.com








