CBAプレーオフ:新疆が南京撃破で8強へ、浙江は青島に大勝し第3戦へ
中国バスケットボール協会(CBA)のプレーオフ1回戦で、新疆フライングタイガースが南京モンキーキングスを破ってシリーズを2勝0敗で制し、準々決勝進出を決めました。一方で浙江ゴールデンブルズは青島イーグルスに快勝し、3戦2勝方式のシリーズを1勝1敗のタイに戻しています。
CBAプレーオフ1回戦で何が起きたか
月曜日に行われたCBAプレーオフ1回戦では、2カードが注目を集めました。新疆は南京を113-108で下し、3戦2勝方式のシリーズをストレートで突破。浙江は104-81で青島を退け、決着は最終の第3戦にもつれ込むことになりました。
この結果、昨季リーグ準優勝の新疆は準々決勝で遼寧フライングレパーズと対戦することになっており、青島と浙江の勝者はトップシードの広厦ライオンズと当たる予定です。
新疆フライングタイガース、南京を退けシリーズ2-0
主力欠場でも全員二桁得点
新疆フライングタイガースは、コアガードの趙睿(Zhao Rui)とローテーションの要であるセンター李炎哲(Li Yanzhe)をケガで欠く厳しい台所事情の中での一戦でした。それでも先発5人全員が二桁得点を挙げる「全員バスケ」で南京モンキーキングスを113-108で振り切り、シリーズを2-0で締めくくりました。
得点面では、デドリック・ローソンがチーム最多の24得点を記録し、チームをけん引。齊麟(Qi Lin)も18得点を挙げるなど、主力がしっかり役割を果たしました。
南京の激しいディフェンスと第3クォーターの激変
ホームの南京は、プレーオフらしい激しいディフェンスで試合をスタートさせ、新疆からターンオーバーを連発させました。プレッシャーの高さと声援に支えられ、試合の入りは南京が主導権を握ります。
しかし試合を大きく動かしたのは第3クォーターでした。新疆はこの10分間で3ポイントシュートを13本中10本成功させる「3ポイントラッシュ」を展開。一気に9点差をつけて最終クォーターに突入します。現代バスケットボールで3ポイントがどれほど試合の流れを変えるかを、そのまま示すような時間帯でした。
追い込まれた南京は、第4クォーターに反撃を開始。プレーオフ初出場ながらも、ホームの声援を背に粘り強く食らいつきましたが、新疆はディフェンスリバウンドを確実にものにして逆転は許さず、そのまま逃げ切りました。
南京の若い司令塔が見せたポテンシャル
敗れた南京でも、個人としての光はありました。林葳(Lin Wei)が24得点に加え、8リバウンド、11アシストとオールラウンドなスタッツを記録。チームオフェンスの中心として攻守に存在感を示しました。曾凡日(Zeng Fanri)も17得点・8リバウンドと奮闘しており、チームとしての将来性を感じさせる内容だったと言えます。
浙江ゴールデンブルズ、青島に大勝してタイに
ジョーンズがゴール下を支配した104-81
もう一つのカードでは、浙江ゴールデンブルズが青島イーグルスに104-81で快勝しました。シリーズはこれで1勝1敗となり、勝負は最終第3戦へともつれ込みます。
この試合の主役となったのは、浙江のダミアン・ジョーンズです。ジョーンズは24得点・18リバウンドの「ダブルダブル」(二部門で二桁)を記録し、インサイドを圧倒。攻守にわたってゴール下を支配し、青島にとっては大きな壁となりました。
ジョーンズの存在感が相手ディフェンスを内側に収縮させることで、外のシュートにも余裕が生まれ、浙江のオフェンスは試合を通してリズム良く展開されました。
青島の若手センター、ファウルに苦しむ
一方、青島イーグルスにとっては、期待の若手センター・楊瀚森(Yang Hansen)がファウルトラブルに苦しんだことが誤算でした。第4クォーター序盤でファウルアウトとなり、出場時間は24分にとどまり、2得点・4リバウンドという寂しい数字に終わりました。
プレーオフのような緊迫した舞台では、若手がファウル管理に苦戦する場面は珍しくありません。第3戦に向けて、楊がどのように対応を修正してくるかは、青島にとって重要なポイントとなりそうです。
これからの対戦と注目ポイント
今回の結果を受けて、今後のCBAプレーオフで注目したいポイントを整理します。
- 新疆フライングタイガース vs 遼寧フライングレパーズの準々決勝
昨季準優勝の新疆は、主力を欠きながらもシリーズをストレート突破しました。準々決勝では、伝統的な強豪として知られる遼寧との対戦が予定されています。3ポイントとリバウンドのバランス、そして欠場中の選手が戻れるかどうかがカギになりそうです。 - 青島ホームでの最終第3戦:青島イーグルス vs 浙江ゴールデンブルズ
シリーズ1-1で迎える第3戦は、青島のホームで行われる予定です。ジョーンズをどう抑えるか、そして楊瀚森がファウルをコントロールしながら存在感を取り戻せるかが大きな焦点です。この勝者がトップシードの広厦ライオンズへの挑戦権を得ます。
日本のバスケファンがこのニュースから読み取れること
CBAプレーオフの試合展開からは、いくつかのトレンドが見えてきます。
- 3ポイントシュートの重要性:新疆が見せた「10本中10本成功」という爆発的な時間帯は、3ポイントが試合の流れを一気に変える武器であることを改めて示しています。
- インサイドの支配力:浙江のジョーンズのように、ゴール下で圧倒的な存在感を放つ選手は、スコアだけでなくリバウンドやディフェンスでも試合の構図を左右します。
- 若手選手の成長の場としてのプレーオフ:南京の林葳や青島の楊瀚森のように、若手がプレーオフで経験を積むことは、チームの将来にも直結します。
中国のプロバスケットボールリーグであるCBAは、アジアのバスケットボールの潮流を知るうえで、日本のファンにとっても参考になる存在です。スタッツや試合展開を追うことで、日本のBリーグや国際試合との違い・共通点を考えるきっかけにもなります。
プレーオフはまだ序盤戦。新疆、遼寧、浙江、青島、広厦といったチームがどのようなバスケットボールを見せてくれるのか、今後の試合にも注目したいところです。
Reference(s):
CBA: Xinjiang edges Nanjing, Zhejiang levels with Qingdao in Playoffs
cgtn.com








