CL準々決勝:ライスFK2発でアーセナルがR・マドリードに3-0先勝
欧州サッカーの頂点を争うUEFAチャンピオンズリーグ準々決勝第1戦で、アーセナルが現王者レアル・マドリードをホームで3-0と圧倒しました。デクラン・ライスの直接フリーキック2発とミケル・メリノのダメ押し弾で、大会通算15度の欧州制覇を誇り16度目を狙うレアル・マドリードを完封し、ロンドンのクラブがベスト4進出に向けて大きな一歩を踏み出しています。
- スコア:アーセナル 3-0 レアル・マドリード
- 得点:デクラン・ライス(2)、ミケル・メリノ
- 大会:UEFAチャンピオンズリーグ準々決勝第1戦
- 会場:エミレーツ・スタジアム
ホームのアーセナルが主導権、クルトワが前半を支える
エミレーツ・スタジアムで行われた試合は、立ち上がりからアーセナルが主導権を握りました。レアル・マドリードは入りが重く、そこを突かれます。
序盤には、エドゥアルド・カマヴィンガがアントニオ・リュディガーのクリアにブロック気味に当ててしまい、自陣ゴールへ跳ね返りそうになるひやりとする場面もありました。さらにトーマス・パーティがペナルティエリア外から強烈なシュートを放ちますが、これはティボー・クルトワが正面でキャッチしています。
レアル・マドリードも時間の経過とともにカウンターからチャンスをつくりましたが、その多くはアーセナルのミスを起点としたもので、攻撃全体はややちぐはぐな印象でした。
それでも、前半最大の見せ場をつくったのはクルトワです。前半終了間際には、ライスの強烈なヘディングシュートを含む見事な連続セーブでゴールを死守し、スコアレスのまま折り返しました。
ライス、キャリア初の直接FK弾から2発目まで
均衡が破れたのは後半13分でした。ゴール正面やや左寄りで得たフリーキックの場面、キッカーを務めたのはデクラン・ライス。本人いわく、これまでもこの形を狙ってきたものの、壁に当ててしまったりバーを越えたりすることが多かったといいます。
ライスは当初クロスを入れることも考えていましたが、壁の位置とクルトワのポジショニングを見てシュートを選択。鋭くカーブをかけたボールは壁の外側を回り込み、クルトワの手の届かないコースに突き刺さりました。これがライスにとって、トップレベルでの初めての直接フリーキック弾となりました。
試合後、ライスはフリーキックについて、自分の中には常にこのオプションがあったこと、そして壁とゴールキーパーの立ち位置を見て思い切ってゴールを狙う決断をしたことを振り返っています。
先制後もアーセナルの勢いは止まりません。ガブリエウ・マルティネリが鋭いシュートを放てば、前線で起用されたメリノも決定機を迎えますが、ここでもクルトワがダイビングセーブを連発。さらにダビド・アラバがゴールライン上でブロックする場面もあり、レアル・マドリードはなんとか踏みとどまります。
しかし70分、再びライスに決定的な一撃を許します。今度のフリーキックは1点目を上回る完璧な軌道でゴール右上隅へ吸い込まれ、クルトワは一歩も動けませんでした。これでスコアは2-0となり、15度の欧州制覇を誇る王者は明らかに動揺した様子を見せます。
メリノの3点目で理想的なスコアに
2-0とリードを広げたアーセナルは、終盤にかけてさらにギアを上げます。残り15分となった時間帯、レアンドロ・トロサールが中盤から前線へ鋭いパスを通すと、途中投入のマイルズ・ルイス=スケリーがペナルティエリア内で落ち着いて折り返し。これをミケル・メリノが冷静にゴール右隅へ流し込み、スコアは3-0となりました。
この3点目で試合の趨勢はほぼ決し、エミレーツ・スタジアムの雰囲気は完全にホーム一色に。守備面でもアーセナルは最後まで集中を切らさず、無失点のまま試合を締めくくりました。
王者レアル・マドリードはなぜ苦しんだのか
今回のレアル・マドリードは、大会連覇と通算16度目のタイトルを狙う保持者でありながら、どこかちぐはぐな印象を残しました。カウンターから何度か鋭い攻撃を見せたものの、それらは主にアーセナルのミスを突いたもので、意図した形からの決定機は限られていました。
また、試合を通じてアーセナルの攻撃を受ける時間帯が長く、守護神クルトワへの依存度が高まったことも否めません。ライスの直接フリーキック2本が決まった後は、ベンチもピッチ上の選手も明らかに動揺している様子で、王者らしい落ち着きを取り戻せないままタイムアップを迎えました。
セカンドレグと準決勝の行方
2試合合計スコアで争われる準々決勝において、ホームでの3-0は理想的に近いスコアです。とはいえ、第2戦の結果次第では流れが変わる可能性もあり、アーセナルにとって油断は禁物です。
このカードの勝者は、別の準々決勝で対戦するアストン・ビラとパリ・サンジェルマンのどちらかと準決勝で相まみえることになります。アーセナルとしては、敵地での第2戦でも集中を保ちつつ、今季のチャンピオンズリーグでさらに深いラウンドへ進むための態勢を固めたいところです。
Reference(s):
Rice's free kick double fires Arsenal to 3-0 win over Real Madrid
cgtn.com








