ロサンゼルス2028五輪、メダル種目22増で351に 選手枠とジェンダー平等はどう変わる?
国際オリンピック委員会(IOC)は、ロサンゼルス2028オリンピック(LA28)の競技プログラムと選手枠を承認し、パリ2024と比べてメダル種目が22増えることを明らかにしました。ジェンダー平等と新競技の導入が、大会づくりの大きな柱となっています。
メダル種目は351に パリ大会より22種目増加
IOCによると、LA28では合計351のメダル種目が実施されます。これはパリ2024より22多い数字で、選手にとってメダル獲得のチャンスが広がることになります。
選手枠は1万500人に設定され、そのうち698枠が5つの競技に追加配分されます。これらの競技は、大会組織委員会が提案したものです。
5つの追加競技に698人分の選手枠
追加配分される698の選手枠は、次の5競技に充てられます。
- 野球・ソフトボール
- クリケット
- フラッグフットボール
- ラクロス
- スカッシュ
これらの競技は、ロサンゼルスという開催都市の特色や世界的な競技人口の広がりを意識したラインアップと言えます。選手枠をあらかじめ限定したうえで、有望な新競技をどのように組み込むかが、今回の調整のポイントとなりました。
団体競技は「女子チーム数が男子以上」 史上初のジェンダー平等
IOCは、ジェンダー平等を選手枠と種目数の重要な判断基準としたと説明しています。LA28では、オリンピック史上初めて、すべての団体競技で女子チーム数が男子チーム数と同数以上になります。
初期の競技プログラムでは、女子選手が5333人、男子選手が5167人と見込まれており、総数でも男女がほぼ半々となります。数の上でも女子がわずかに上回る構成で、「見せ方」だけでなく実際の参加機会の面でジェンダー平等を進める狙いが読み取れます。
混合種目の拡大と新たなメダル種目
LA28では、複数の競技で混合種目(男女が同じチームで出場する種目)が拡大されます。混合種目が増える競技は次の通りです。
- アーチェリー
- 陸上競技(4×100メートル混合リレー)
- ゴルフ
- 体操
- ボート(沿岸ビーチスプリント)
- 卓球
水泳では、50メートル背泳ぎ、50メートルバタフライ、50メートル平泳ぎの3種目で、男女それぞれのレースが行われます。短距離種目でのバリエーションが増え、スプリンター型の選手が活躍しやすい構成になります。
ボートの沿岸ビーチスプリントでは、女子シングル(CW1x)、男子シングル(CM1x)、混合ダブルスカル(CX2x)がデビューします。ダイナミックでスピード感のある形式が特徴のこの種目で、新たなスター選手が生まれる可能性があります。
バスケットボール3×3では、男女とも参加チーム数が8から12へ拡大します。出場機会の増加により、より多くの国や地域のチームがオリンピックの舞台に立てることになります。
スポーツクライミングでは、ボルダー種目とリード種目がそれぞれ独立したメダル種目として実施されます。これにより、選手は得意分野に特化して挑戦できるようになり、競技としての見応えも増しそうです。
各競技団体からは40の追加種目要望 IOCは選手枠の増加を抑制
IOCによると、31あるオリンピック競技のうち24の国際競技連盟が、パリ2024からの種目変更を求めました。要望された新種目は合計46(男子16、女子17、混合13)で、そのうち6は既存種目と入れ替える案でした。入れ替え分を差し引くと、純増としては40の追加種目が求められたことになります。
また、当初1万500人とされた選手枠に対し、合計772人分の追加枠(男子339人、女子433人)が要望されました。しかし、最終的に承認されたのはメダル種目22増と698人分の追加枠にとどまりました。競技の多様化を進めつつ、大会規模をこれ以上拡大し過ぎないという、IOCの判断が表れていると言えるでしょう。
ボクシング承認で31競技に LA28の全体像
IOCは2025年3月に、LA28でのボクシングの実施を承認しており、競技プログラムは合計31競技となっています。そこに今回、22のメダル種目増や混合種目の拡大、5つの追加競技への選手枠配分などが加わり、ロサンゼルス大会の輪郭がよりはっきりしてきました。
選手にとっては、メダルを目指す舞台が広がる一方で、競技ごとの枠は依然として限られています。観客や視聴者にとっても、「どの競技が新たに注目を集めるのか」「ジェンダー平等の取り組みがどのように表れるのか」が、LA28を見るうえでのポイントになりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








