飛込W杯女子10m、陳芋汐が全紅嬋を逆転 中国勢が金銀独占
カナダ・ウィンザーで開催中の世界アクアティクス・ダイビング・ワールドカップ女子10メートル高飛込で、中国の陳芋汐選手が同じく中国の全紅嬋選手を逆転し、金メダルを獲得しました。中国勢が表彰台の頂点を独占し、世界トップレベルの層の厚さを改めて示しました。
ミスからの逆転劇:陳芋汐が見せた集中力
女子10メートル高飛込決勝は、陳芋汐選手と全紅嬋選手という世界トップクラス同士の一騎打ちとなりました。序盤は全選手がリードし、第2ラウンド終了時点で陳選手は15.8点差を追う展開でした。
第3ラウンドでは、陳選手が84.15点をマークし立て直しますが、全選手も86.40点とわずかに上回り、点差は18.05点に広がりました。それでも陳選手は崩れず、後半に勝負をかけます。
勝負を分けた第4ラウンド
試合の流れを大きく変えたのが第4ラウンドでした。2人は同じ種類の演技に挑みましたが、陳選手は完璧に近い入水を決め、92.40点という高得点を獲得します。
一方の全選手は入水でミスが出て64.35点にとどまり、ここでリードが逆転しました。わずかな乱れが勝負の行方を左右する、飛込競技の厳しさが表れた場面でした。
最終ラウンドは同点、それでも陳が金メダル
第5ラウンドでは、両選手とも86.40点と同じスコアを記録。しかし前ラウンドで築いたリードが決め手となり、合計417.55点をマークした陳選手が金メダル、全選手は約10点差で銀メダルとなりました。
緊張から集中へ 陳芋汐のコメント
試合後、陳選手は「以前は緊張していましたが、今はよりリラックスして自分の動きに集中できています。多くのエネルギーを使い、演技にもいくつか変更を加えましたが、この大会のパフォーマンスには満足しています」と振り返りました。
練習以上の出来と語る全紅嬋
全選手も「今回の大会も、メキシコでの大会も結果には満足しています。日頃の練習ではここまでうまくいったことがなかったので、自分の想像を超える出来でした」と手応えを語り、ライバル対決を前向きに受け止めています。
中国勢が他種目でも存在感
ダイビング・ワールドカップでは、女子10メートル高飛込以外の種目でも中国勢が強さを見せました。
- 女子シンクロ3メートル板飛込では、オリンピック金メダリストの陳怡蔓選手と昌雅妮選手のペアが合計312.54点で優勝し、カナダのアメリ・ローラ・ジャスミン選手とソーニャ・パルキビャラ選手のペアに36.24点差をつけました。
- 男子シンクロ10メートル高飛込では、朱子鋒選手と程子龍選手のペアが437.25点で頂点に立ち、アメリカのジョシュア・ヘドバーグ選手とカーソン・タイラー選手のペアに約50点差という大差をつけました。
なぜこの大会が注目されるのか
世界アクアティクス・ダイビング・ワールドカップは、世界各国・地域のトップ選手が集う国際大会であり、今後の世界選手権やオリンピックを見据えた重要な舞台です。今回のウィンザー大会でも、中国の飛込チームが複数種目で表彰台の頂点を占め、改めて層の厚さを示しました。
一方で、陳選手と全選手のように、同じ代表チーム内で世界トップレベルのライバルが競い合う構図は、チーム全体のレベルをさらに押し上げる要因にもなります。ミスから立て直して逆転した陳選手の姿は、メンタル面の重要性を物語っていると言えるでしょう。
これからの見どころ
今回の結果は、今後の国際大会の行方を占ううえでも重要な材料となります。女子10メートル高飛込では、陳選手と全選手を中心とするハイレベルな争いが続きそうです。
読者のみなさんにとっても、飛込競技は演技時間こそ短いものの、技の難度、入水の精度、そしてメンタルの強さが凝縮された競技です。今後の国際大会で、ウィンザー大会のライバル対決がどのように発展していくのか、注目してみてはいかがでしょうか。
Reference(s):
Chen claims gold over Quan in women's 10m platform at Diving World Cup
cgtn.com








