ラ・リーガ首位バルセロナ、3点差ひっくり返しセルタに4-3勝利
ラ・リーガ首位のバルセロナがセルタ・ビゴ戦で3-1から4-3の大逆転勝利を収め、レアル・マドリードとの差を勝ち点7に広げました。後半アディショナルタイムのラフィーニャのPKが、今季のタイトルレースに大きなインパクトを与えそうです。
試合概要:3-1から4-3へ、ジェットコースターの90分
注目のラ・リーガの一戦は、開始から最後の笛まで目が離せない展開となりました。先に試合を動かしたのはホームのバルセロナです。
前半、フェラン・トーレスが中盤でボールを受けると、ドリブルでスペースに運び、そのままエリア手前からシュート。これはGKビセンテ・グアイタの手を弾いてゴールに吸い込まれ、トーレスは今季リーグ戦10点目を記録しました。
しかしリードは長く続きません。セルタ・ビゴはすぐさま反撃し、パブロ・ドゥランが右サイドから鋭いクロスを供給。飛び出したバルセロナのGKヴォイチェフ・シュチェスニーがボールを処理しきれず、ボルハ・イグレシアスが無人のゴールに流し込んで同点とします。
後半開始直後、流れは一気にセルタ側へ傾きます。フレンキー・デ・ヨングがロングボールへの対応を誤り、ボールをスルーしてしまう形に。抜け出したイグレシアスが冷静に決めて逆転。その後、バルセロナが前掛かりになったところを突き、カウンターから再びイグレシアスが抜け出して3点目を奪い、ハットトリックを達成しました。
スコアは3-1。スタジアムには重い空気が流れましたが、ここからバルセロナの反撃が始まります。
反撃の起点はオルモ:交代から5分でゴール
バルセロナは前線の組み合わせとリズムを変え、反撃に出ます。64分、ロベルト・レバンドフスキとラフィーニャが絡んだ連係から、途中出場のダニ・オルモにボールが渡ると、オルモが冷静にシュートを流し込み、1点を返しました。投入からわずか5分後のゴールでした。
オルモは試合後、「落ち着いてプレーすること、互いにつながることを求められていた」と語り、ハンジ・フリック監督から「もう少し冷静にプレーしよう」と指示されていたことを明かしています。
勢いに乗ったバルセロナは、その4分後に同点弾を奪います。ラミン・ヤマルが右サイドから精度の高いクロスを送り込むと、ラフィーニャが相手DFの上からヘディングで叩き込み、スコアは3-3に。スタジアムのボルテージは一気に最高潮に達しました。
決勝点:オルモが呼び込み、ラフィーニャが仕留めた98分のPK
このまま引き分けかと思われた試合は、後半アディショナルタイムに劇的な結末を迎えます。エリア内でボールを受けたオルモが倒され、主審はビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)でチェックした上でPKを宣告しました。
キッカーを務めたのはラフィーニャ。プレッシャーのかかる場面で、ラフィーニャはゴール右上にボールを突き刺し、98分に試合を決定づける一撃。これが今季全コンペティション通算30ゴール目となりました。
このPK弾でバルセロナは4-3と試合をひっくり返し、勝ち点3をつかみ取りました。
キープレーヤー:数字と内容から読む活躍
この「4-3」のドラマを支えた主な選手を整理します。
- ラフィーニャ:同点弾となるヘディングと、決勝PKの2ゴールでチームを救いました。重要な場面で決め切る勝負強さを見せ、今季30ゴールに到達しています。
- ダニ・オルモ:途中出場から1ゴール1PK獲得というインパクト抜群の働き。試合の流れを変えた存在であり、フリック監督の采配が的中した形です。
- ボルハ・イグレシアス(セルタ):ハットトリックを達成し、バルセロナの高いディフェンスラインの裏を徹底して突きました。チームは敗れたものの、個人としては圧巻の内容でした。
- フェラン・トーレス:試合の口火を切るゴールをマーク。中盤からの推進力と決定力で、バルセロナの攻撃に厚みをもたらしました。
- ラミン・ヤマル:同点ゴールを生んだクロスは、タイミング・軌道ともに完璧な一球。若いウイングとしての成長ぶりを見せました。
順位への影響:レアルにかかるプレッシャー
この勝利により、ラ・リーガ首位のバルセロナは、2位レアル・マドリードとの勝ち点差を7に広げました。翌日に控えるレアル対アスレティック・ビルバオ(4位)の一戦に、少なからず心理的なプレッシャーを与える結果となっています。
一方、セルタ・ビゴは勝ち点43で7位につけています。ヨーロッパカップ出場圏内を狙える位置にいるだけに、内容面では手応えを得つつも、リードを守り切れなかった試合運びは今後の課題といえます。
「逆転できるチーム」か、「守り切れないチーム」か
今回の試合は、バルセロナにとって二つの側面を同時に映し出しました。
- 3失点を喫した守備の不安定さ
- それでも4得点して逆転する攻撃力とメンタリティの強さ
オルモは「これは3ポイントにすぎない。まだ前に進み続けないといけない」と語り、劇的勝利に浮かれすぎない姿勢を強調しました。首位チームがタイトルレースを完走できるかどうかは、華やかな攻撃だけでなく、試合の入り方やリード時のゲームマネジメントをどう改善していくかにもかかっています。
それでも、3-1からの逆転劇は、今季のラ・リーガを象徴する試合の一つとして、しばらくサッカーファンの間で語り継がれることになりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








