国際テニスニュース:ルーネがアルカラス撃破、バルセロナ決勝で2年ぶりV
ホルガ・ルーネがカルロス・アルカラスをストレートで破り、バルセロナ・オープン・バンコ・サバデル決勝を制しました。大会3連覇が懸かっていた地元のスターを下したこの結果は、2025年の男子テニスを占ううえで重要な国際ニュースとなっています。
バルセロナ決勝で起きた番狂わせ
決勝は日曜日に行われ、ルーネが7-6(6)、6-2で勝利し、約2年ぶりとなるツアータイトルを手にしました。アルカラスは2022年と2023年に同大会を連覇しており、今大会も優勝候補筆頭と見られていましたが、その流れをルーネが止めました。
第1セット序盤はアルカラスが主導権を握ります。力強いベースラインからのショットと巧みなドロップショットで主導権を握り、先にブレークして3-2とリード。ホームの観客の期待も高まりました。
しかし、わずかな時間で流れは一変します。ルーネがすぐさまブレークバックし、そのまま4-3と逆転。アルカラスは2度にわたってサービスゲームでセット残りをかけて戦う展開に追い込まれ、タイブレークにもつれ込みました。
タイブレークではアルカラスが2本のセットポイントをしのぎましたが、ポイントを支配していたのは次第にルーネでした。5本目のセットポイントで、アルカラスのリターンがわずかにアウトになると、ルーネが重要な第1セットをもぎ取ります。
試合後、ルーネは「序盤はとても緊張していました。カルロスが本当に素晴らしいテニスをしていたので、深呼吸をして、自分のリズムを取り戻す必要があった」と振り返っています。
第2セットで明暗を分けた身体の状態
第2セットでもアルカラスが先に2-1とリードしましたが、その直後に太ももか鼠径部に問題を抱えた様子でメディカルタイムアウトを取りました。治療後も本来の動きには戻れず、試合の流れは完全にルーネへ傾きます。
ネットプレーで積極的にポイントを取りに行ったルーネは、ネットに出た16ポイントのうち12ポイントを獲得する高い成功率を見せました。一方で、アルカラスはアンフォーストエラーと呼ばれる自らのミスが増え、観客席からはため息が漏れる場面も目立ちました。
ルーネが第2セットで5-2とリードした場面では、会場の空気はほぼ決したムードに。最後はルーネがラブゲームでサーブをキープし、アルカラスのリターンがネットにかかって試合終了となりました。
ルーネの勝因: 構想とメンタル
この優勝は、2023年4月のバイエルン・オープン以来となるルーネにとって、久しぶりのタイトルです。今大会では決勝だけでなく、準々決勝で第2シードのカスパー・ルードを破るなど、内容も伴った勝ち上がりでした。
ルーネは勝因について、いくつかのポイントを挙げています。
- 第1セットでブレークされたことで、かえって試合に入り込めたこと
- 重要な場面で冷静さを保ち、5本目のセットポイントで取り切ったメンタルの強さ
- ネットプレーを絡めながら、アルカラスに多くのボールを打たせる配球を徹底したこと
特に印象的なのは、ルーネがローランギャロスで行われたオリンピック決勝でのノバク・ジョコビッチ対アルカラスの試合からヒントを得ていたと明かした点です。あの試合を見て同じようなスタイルを試してみようと思い、とにかくアルカラスに多くのボールを打たせることを意識したと語り、さらに大事な場面で平常心を保ち、勇敢でいられた自分を誇りに思うと話しています。
アルカラスにとっての痛い敗戦とランキングへの影響
アルカラスにとっては、身体の不安も重なった苦い敗戦となりました。第2セット途中のメディカルタイムアウト後、爆発的なフットワークと攻撃力は影を潜め、ルーネのプレッシャーに押される形でミスを重ねました。
この敗戦により、アルカラスは男子プロテニス協会であるATPランキングで3位に後退し、同じ日曜日にミュンヘン・オープンを制したアレクサンダー・ズベレフが2位に浮上しました。クレーコートシーズンを舞台にしたランキング争いは、今後さらに激しさを増しそうです。
2025年シーズンと男子ツアーの勢力図
今回のバルセロナ決勝は、2025年シーズンの男子テニスの勢力図を考えるうえで象徴的な一戦と言えます。アルカラスは依然としてツアー屈指の実力者ですが、ルーネをはじめとする同世代のライバルたちが着実に差を詰めていることが浮き彫りになりました。
ルーネにとっては、2年ぶりのタイトル奪取が大きな自信となるはずです。厳しいドローの中でトップ選手を次々と破った経験は、今後のマスターズ大会や四大大会に向けて大きな財産となります。
一方のアルカラスにとっては、コンディション管理と戦術のアップデートが課題として突きつけられました。自らが標的となる立場で、他の選手が研究を進めていることを改めて実感する試合でもあったと言えるでしょう。
この試合から見える3つのポイント
今回の国際テニスニュースから、私たちは次のようなポイントを読み取ることができます。
- 男子ツアーの層の厚さ – 絶対的な王者が不在の中で、若手有力選手が週ごとに主役を入れ替えている。
- メンタルの重要性 – タイブレークの攻防や5本目のセットポイントを取り切ったルーネの集中力が、勝敗を分けた。
- 情報戦としてのテニス – ジョコビッチ対アルカラスの試合から学び、自らの戦術に落とし込んだルーネの姿勢は、現代テニスの高度な研究合戦を象徴している。
バルセロナのクレーで生まれたこの番狂わせは、数字以上に多くの示唆を与えてくれます。2025年シーズンの男子テニスは、今後も目が離せない展開が続きそうです。
Reference(s):
cgtn.com








