スヌーカー世界選手権 丁俊暉が10−7で16強入り シー・ジアフイも勝利
中国の丁俊暉がスヌーカー世界選手権の初戦でザック・シュアティを10−7で下し、シェフィールドのクルーシブル・シアターで行われている今大会の16強入りを決めました。一方で、デビュー戦のシュアティは4度のセンチュリーブレークという歴史的快挙を達成しています。
丁俊暉、苦しみながらも10−7で16強へ
現地時間火曜日に行われた試合で、38歳の丁俊暉は立ち上がりからリードを奪い、最初の4フレームを連取しました。第1セッションを6−3で折り返し、ここ数年クルーシブルで初戦敗退が続いていた流れを断ち切る形で、まずは主導権を握りました。
丁はこれまでクルーシブルでの直近4大会、いずれも初戦敗退という苦しい結果が続いていましたが、この日は序盤から集中力を保ち、スコアボードを着実に積み上げていきました。
シュアティの猛反撃で一時1フレーム差に
第2セッションが再開すると、流れは一気にシュアティに傾きます。第10フレームで109点のセンチュリーブレーク(1訪問で100点以上を叩き出す高得点)をマークして1フレームを返すと、その後も攻撃的なショットを続けました。
丁が第11フレームを取り返して一息ついたものの、シュアティは136点、110点という2本のセンチュリーブレークを立て続けに決め、一気にスコアを7−6まで詰めます。クルーシブル初出場の選手として、4本のセンチュリーを決めたのは史上初の快挙とされています。
その後、丁は第14フレームで86点のブレークを出してリードを広げますが、第15フレームをシュアティに奪われ、スコアは8−7と最後まで緊張感のある展開となりました。
終盤は丁がベテランらしい勝負強さ
勝負どころの終盤、第16フレームで丁は116点のセンチュリーブレークを記録し、相手の追い上げムードを断ち切ります。続く第17フレームでも75点のブレークで取り切り、最終的に10−7で勝利を収めました。
試合後、丁はシュアティの健闘を称えつつ、自身のゲームプランについて次のように振り返りました。シュアティは試合を通してとても良いプレーをして、常に攻撃を仕掛けてきました。彼はチャンスを見つけては反撃してきたと思います。彼が取ったフレームでは、私は大きなミスをしていません。自分はより多く得点することに集中しました。長く座っていると調子を崩しかねないので、試合のリズムをできるだけ自分でコントロールしようと心掛けました。
シー・ジアフイも10−6で勝利、元準決勝進出者を撃破
同じく今大会では、中国のシー・ジアフイも昨年の準決勝進出者であるデービッド・ギルバートを破り、16強に駒を進めました。シーは第1セッションを6−3とリードし、第2セッションでも主導権を守り切りました。
シーが先手、ギルバートは147で意地を見せる
シーはオープニングフレームで98点のブレークを決め、幸先よく試合をスタートさせます。その後もリードを維持し、第2セッション開始時点で6−3と優位に立ちました。
しかし第11フレームでは、ギルバートが147点のブレークを達成します。147点は1フレームで取り得る最高得点であり、スヌーカーでは特別な意味を持つスコアです。シーは続くフレームで55点のブレークを決めて取り返し、スコアを8−4と再び突き放しました。
タフな終盤戦を制し、シーが10−6で締める
第13フレームは最後の赤玉をめぐる接戦となりましたが、シーがロングポット(遠距離からのショット)を決めて勝利に王手をかけます。インターバル後はギルバートが104点と102点のブレークで反撃し、スコアは9−6まで縮まりました。
それでも第16フレーム、シーは残り3つの赤玉を使った厳しいスヌーカー(相手が的球を直接狙えない配置)を仕掛け、ギルバートがこれを外したことでフレームを取り切り、最終的に10−6で試合を締めました。シーは次戦でマーク・セルビー、もしくはベン・ウーラストンと対戦する予定です。
中国勢が存在感、スヌーカー世界選手権の今後の見どころ
今回の結果により、丁俊暉とシー・ジアフイという2人の中国選手がそろって16強に進出しました。クルーシブルでの丁の復活、そして若手のシーの台頭は、今大会の後半戦を占う上でも大きな注目ポイントとなりそうです。
一方で、敗れたシュアティとギルバートも、それぞれ4本のセンチュリーブレークと147点という見せ場をつくり、会場を沸かせました。スコアだけでは語り尽くせない高水準の攻防が続いたことは、スヌーカーという競技の奥深さを改めて示しています。
長時間にわたる戦いの中で、わずかなショットの精度やメンタルの揺らぎが勝敗を分けるスヌーカー。今後のラウンドでも、選手たちがどのようにリズムをつかみ、プレッシャーと向き合っていくのかに注目が集まりそうです。
Reference(s):
Ding beats Surety 10-7 to reach World Snooker Championship last 16
cgtn.com








