世界スヌーカー選手権:XiaoとHigginsが8-8、白熱の第2ラウンド
イギリス・シェフィールドのクルーシブル劇場で行われた世界スヌーカー選手権(WST World Championship)第2ラウンドで、中国出身のXiao GuodongとスコットランドのJohn Higginsの対戦が、第2セッション終了時点で8-8のタイという大接戦となりました。ハイレベルな攻防が続くこの一戦は、最終セッションを前に緊張感の高い展開となっていました。
- 第2セッションを終えてスコアは8-8のイーブン
- 第14フレームでHigginsが2つのスヌーカーを決めるも、痛恨のファウル
- Higginsは直後に129点のセンチュリーブレークで意地を見せる
- もう一つの中国出身選手同士の対戦ではZhao XintongがLei Peifanに5-3とリード
4-4から8-8へ:世界ランク3位HigginsとXiaoの互角の攻防
この世界スヌーカー選手権・第2ラウンドの試合は、第1セッションを4-4で折り返し、第2セッションでも互いに一歩も譲らない展開となりました。第2セッション序盤のフレームは分け合う形となり、その後、世界ランキング3位のHigginsが流れをつかみ、7-6とリードを奪います。
しかし、Xiaoも簡単には引き離されません。戦術的なセーフティと正確なポッティング(球をポケットに落とすショット)を重ね、試合は常に1フレーム差以内という、観る側にも息をつかせない展開となっていました。
第14フレームのクライマックス:2つのスヌーカーと痛恨のインオフ
ドラマが最高潮に達したのは第14フレームでした。Xiaoが優位に立ち、Higginsはブルーの時点でフレーム継続のために2つのスヌーカー(相手にボールを狙わせない配置を作る守備的ショット)が必要な状況に追い込まれます。
ここからが4度の世界チャンピオンであるHigginsの真骨頂でした。冷静なショット選択で2つのスヌーカーを立て続けに成功させ、ついにはリスパット・ブラック(黒球を置き直しての決着)に持ち込みます。
しかし、決着を狙ったHigginsは、黄ポケットへのブラックを狙った際に、痛恨の形でキューボール(白球)までポケットに沈めてしまいます。このインオフ(白球がポケットに落ちるファウル)により、フレームはXiaoのものとなり、スコアはXiaoが8-7と再びリードを奪いました。
Higginsが129点のセンチュリーで即座に反撃、今大会63本目
流れがXiaoに傾いたかに見えた直後のフレームで、Higginsはさすがの集中力を見せます。ブレークを重ね、一気に129点のセンチュリーブレーク(1回の取り切りで100点以上を記録すること)を達成し、スコアを8-8のタイに戻しました。
この129点は、今大会63本目のセンチュリーブレークとなり、すでに昨シーズンの大会全体で記録されたセンチュリー数に並んだことになります。第2ラウンドの段階で昨季のトータルに並んだという事実は、今大会のレベルの高さを示す象徴的な数字と言えます。
攻撃的なスタイルと精度の高いショットの応酬により、世界スヌーカー選手権は「点の取り合い」と「技術レベルの向上」が際立つ傾向にあります。今回のXiao対Higgins戦も、その流れを体現する一戦となっていました。
もう一つの第2ラウンド:Zhao XintongがLei Peifanに5-3とリード
同じく第2ラウンドでは、中国出身のZhao Xintongが、同じく中国出身のLei Peifanに対して5-3とリードして第1セッションを終えました。序盤は互角の展開でしたが、Leiが120点のブレークを決めたことで3-2と一時はリードを奪います。
しかし、その後はZhaoが試合の主導権を握ります。53点、97点、61点という高いブレークを立て続けに記録し、3フレームを連取。セッションを締めくくり、スコアを5-3とひっくり返して次のセッションへと向かいました。
両者の対戦は3セッション制で行われており、第1セッション終了時点でのこのリードは、Zhaoにとって心理的にも大きなアドバンテージになっていたと見られます。その後、両者は土曜日のセッションで試合を再開するスケジュールとなっていました。
なぜこの試合が「見逃せない」のか
今回の世界スヌーカー選手権でのXiao対Higgins戦とZhao対Lei戦は、単なるスコア以上の意味を持っています。
- 4度の世界王者Higginsに対して、Xiaoが一歩も引かないメンタルの強さを示したこと
- 63本目のセンチュリーブレークという数字が示すように、大会全体のレベルが一段と引き上がっていること
- 中国出身選手同士の対戦が、第2ラウンドという重要な局面で実現していること
日本ではまだスヌーカーに馴染みが薄い面もありますが、戦略性とメンタルの攻防、そして1本のショットで流れが一変するドラマ性は、他のスポーツと比べても非常に高いものがあります。国際ニュースとしての側面だけでなく、「考えるスポーツ」として試合を追ってみると、新たな楽しみ方が見えてきます。
今後の世界スヌーカー選手権でも、どこまでセンチュリーブレークの記録が伸びるのか、そしてXiaoやZhaoといった選手たちがどこまで勝ち進むのかに注目が集まりそうです。
Reference(s):
Xiao and Higgins tied at 8-8 after Session 2 at WST World Championship
cgtn.com








