スヌーカー世界選手権:ヒギンズがショウに13-12、25フレームの死闘制す
2025年のスヌーカー世界選手権(イングランド・シェフィールド)で、スコットランドのジョン・ヒギンズ選手が中国のショウ・グオドン選手を13-12で破り、クルーシブル・シアターでのベスト16を制して準々決勝進出を決めました。一球ごとに流れが変わる、25フレームに及ぶ大接戦となりました。
25フレームに及んだ大接戦
この試合は3セッションに分けて行われ、最初の2セッションではどちらの選手も相手を1フレーム以上突き放すことができませんでした。スコアは常に接近し、一方がリードしてもすぐに追いつかれる展開が続きます。
第3セッションに入ってもこの拮抗は崩れず、最後までどちらに転ぶか分からない、緊張感の高い時間が続きました。
ショウがリード、ヒギンズが追いかける
先に流れをつかんだのはショウ選手でした。ショウ選手は難しい赤をポケットに沈めると、そのまま76点のブレーク(連続得点)を組み立ててフレームを取り切り、スコアを9-8とリードします。
しかし、4度の世界チャンピオンであるヒギンズ選手はすぐに反撃します。まずはスコアをタイに戻し、続くフレームではロングレンジの黄色ボールを決めて10-9と逆転に成功しました。
勝負どころで見せた一球の重み
次のフレームでは、ヒギンズ選手がロングのプラントショット(組み合わせショット)という見事な一球を成功させ、さらに流れを引き寄せたかに見えました。しかし、このフレームを決め切ることはできず、ショウ選手が粘って再び追いつき、スコアは10-10の同点に戻ります。
それでもヒギンズ選手は崩れませんでした。次のフレームを奪うと、さらに続くフレームでは鋭い赤ボールを決めてから41点のブレークを積み上げ、スコアを12-10とし、勝利まであと1フレームに迫ります。
ショウ選手もここで諦めることなく、次のフレームでチャンスを生かして1フレーム差まで追い上げました。それでも最終的にはヒギンズ選手が13-12で逃げ切り、フルレングスの25フレームにもつれた死闘に終止符を打ちました。
この試合の主な見どころ
- 最初の2セッションを通じて、リードは常に1フレーム差以内という拮抗した展開
- ショウ選手の、難しい赤から始まった76点ブレーク
- ヒギンズ選手のロングの黄色やプラントショット、終盤の41点ブレーク
- 12-10から追い上げたショウ選手と、13-12で振り切ったヒギンズ選手のメンタルの強さ
準々決勝はマーク・ウィリアムズとの「92年組」対決
ヒギンズ選手の次の相手は、同じく長年スヌーカー界をけん引してきたマーク・ウィリアムズ選手です。ウィリアムズ選手は、別のラウンド16(ベスト16)でホセイン・ヴァファエイ選手との対決を制して準々決勝に駒を進めました。
ともに世界チャンピオン経験を持つベテラン同士の顔合わせは、「クラス・オブ92」とも呼ばれる世代のライバル対決として注目を集めそうです。
ロングマッチが教えてくれるもの
今回のように、先に13フレームを取った方が勝ちとなる長丁場の試合では、ショットの精度だけでなく、集中力の維持やメンタルの強さがより重要になります。リードされても崩れないこと、わずかなチャンスを最大限に生かすこと――その積み重ねが、最終的な1フレーム差となって表れたと言えるでしょう。
スコアだけを見ると「13-12」という一行ですが、その裏側には25フレームぶんの駆け引きと心理戦があります。フレームごとの展開を追いながら、「どの一球が流れを変えたのか」を意識して見ると、スヌーカー世界選手権という国際スポーツの奥行きが、より立体的に感じられるはずです。
Reference(s):
Higgins edges China's Xiao in 25 frames at World Snooker Championship
cgtn.com








