世界スヌーカー選手権で趙心童が初の8強進出、中国勢対決を制す
世界スヌーカー選手権で、中国の趙心童(Zhao Xintong)が同じ中国出身の雷佩凡(Lei Peifan)との接戦を制し、初めて準々決勝進出を決めました。大会は現在もイングランド・シェフィールドで続いており、他のテーブルでも記録的なプレーが相次いでいます。
中国勢対決を制した趙心童、最終フレームで勝負を決める
現地時間の日曜日に行われた2回戦で、趙心童は雷佩凡に13-10で勝利し、世界選手権で自身初のベスト8入りを果たしました。前夜終了時点で10-6とリードしていた趙は、第19フレーム以降12-7まで点差を広げ、一時は楽勝ムードも漂いました。
しかし、初戦で前回優勝者のカイレン・ウィルソンを破り勢いに乗る雷が3フレーム連取で12-10まで追い上げ、試合は一気に緊迫します。流れを止めたい趙は第23フレームで落ち着きを取り戻し、オープニングから62点のブレークを組み立てて雷をリタイアに追い込みました。
趙は準々決勝で予選上がりのクリス・ウェイクリンと対戦します。中国勢の新旧がぶつかった一戦を制し、次は経験豊富な英国勢との勝負に挑む形です。
世界スヌーカー選手権と中国勢の存在感
世界スヌーカー選手権は、毎年シェフィールドのクルーシブル・シアターで行われるスヌーカーの最高峰イベントです。今大会では趙心童や雷佩凡をはじめ複数の中国出身選手が、決勝トーナメントの深いラウンドで存在感を発揮しています。
ジャド・トランプ、今季100本目のセンチュリー達成
開催地の地元出身で世界ランキング1位のジャド・トランプは、同じイングランドのショーン・マーフィーを相手に2回戦を10-6とリードしてセッションを終えました。この試合でトランプは今季100本目となるセンチュリーブレーク(1フレームで100点以上を取るブレーク)を記録しています。
試合序盤はスロースタートでしたが、第1セッションを終えて5-3とリード。最後のフレームでは98点まで積み上げながらも難しいイエローを外し、センチュリー達成は一旦お預けになりました。
夜のセッションは、ミスやファウル、スヌーカーが絡む神経戦で幕を開けましたが、その後は互いに大きなブレークを出し合う展開に。トランプは第12フレームで97点止まりと再びセンチュリーを逃したものの、第14フレームで106点を記録すると、続くフレームでは黒球を沈めて105点に到達した段階で異例のスタンディングオベーションを受けました。このブレークは最終的に132点まで伸び、観客を沸かせています。
トランプがシーズンで100本以上のセンチュリーブレークを達成するのはこれで2度目で、この偉業を成し遂げているのは、2013-14シーズンに103本を記録したニール・ロバートソンを除けば他にいません。
他テーブルでも中国勢が健闘
世界スヌーカー選手権の2回戦では、他のテーブルでも中国勢と欧州勢のせめぎ合いが続いています。
- シ・ジャフイ(中国)はベン・ウーラストン(イングランド)に9-7とリードしており、準々決勝進出に一歩近づいています。
- 7度の世界王者ロニー・オサリバン(イングランド)は、中国の龐俊旭(Pang Junxu)との対戦で午後のセッションを6-2と制し、通算12-4と大きくリード。あと1フレームで8強入りに手が届く状況で、現地時間の月曜夜に試合を締めくくる予定です。
- ルカ・ブレセル(ベルギー)は中国の丁俊暉(Ding Junhui)相手に一時11-1と一方的なリードを奪いました。その後、丁が踏みとどまったものの、スコアは12-4でブレセル優位のまま。こちらもブレセルがあと1フレームを取れば準々決勝進出となります。
なぜこのニュースが注目されるのか
今回の結果は、単に1試合の勝敗にとどまりません。スヌーカーの伝統国であるイングランドの「聖地」シェフィールドで、中国出身選手たちが次々と存在感を示していることは、競技のグローバル化を象徴する出来事と言えます。
また、トランプのようなトップ選手がシーズン100本超のセンチュリーブレークという極限の精度を示す一方で、若手や新興勢力が番狂わせを起こす構図は、他のスポーツにも通じるダイナミズムを感じさせます。戦術やメンタル、長丁場のマネジメントなど、競技の奥行きに注目してみると、ニュースの見え方も変わってきます。
大会はまだ続いており、準々決勝以降ではさらに緊張感の高い攻防が予想されます。世界スヌーカー選手権の行方とともに、中国勢や欧州勢がどのようなドラマを見せるのか、引き続き注目していきたいところです。
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Reference(s):
Zhao beats Lei to reach World Snooker Championship quarterfinals
cgtn.com








