ロンドンマラソンでアセファが女子のみ世界記録更新 2時間15分50秒
日曜日に行われたロンドンマラソンで、エチオピアのティグスト・アセファ選手(28)が女子のみレースの世界記録となる2時間15分50秒をマークし、優勝しました。国際マラソンの舞台で、新たな歴史が生まれています。
女子エリート:アセファが圧巻の走りで世界記録
昨年(2024年)のロンドンマラソンで、ケニアのペレス・ジェプチルチル選手に7秒差で敗れて2位だったアセファ選手は、今年のレースで雪辱を果たしました。序盤から4人の先頭集団の一角としてレースを進め、終盤にスパートをかけて独走。ジェプチルチル選手が持っていた女子のみ世界記録(2時間16分16秒)を更新しました。
レース後、アセファ選手は「勝てて、世界記録を更新できて本当にうれしい。この日のために一生懸命準備してきました」と喜びを語りました。敗戦から1年をかけて積み上げたトレーニングが、世界記録という形で実を結んだことになります。
女子の表彰台:ケニアとオランダのスターが続く
2位にはケニアのジョイシリン・ジェプコスゲイ選手が2時間18分43秒で入りました。折り返し地点を過ぎてもアセファ選手に唯一ついていけた存在でしたが、残り10キロで突き放されました。
3位はオランダの五輪女王、シファン・ハッサン選手。タイムは2時間18分59秒で、世界トップレベルの高速レースの中で意地を見せました。女子の上位は、エチオピア、ケニア、オランダと、長距離界をけん引する各国のスターが並ぶ結果となりました。
男子エリート:サバスチャン・サウェが激戦を制す
男子エリートレースは、約30キロ地点まで9人が肩を並べる団子状態の展開となりました。その均衡を破ったのがケニアのサバスチャン・サウェ選手で、終盤に前へ出て2時間02分27秒で優勝を飾りました。
2位にはウガンダのジェイコブ・キプリモ選手がサウェ選手から1分10秒差で入り、3位には前回大会王者のアレクサンダー・ムティソ・ムニャオ選手(ケニア)が2時間04分20秒で続きました。
マラソン界のレジェンド、エリウド・キプチョゲ選手(ケニア)は2時間05分25秒で6位。40歳となったキプチョゲ選手は、昨年のパリ五輪で途中棄権という悔しい結果に終わったものの、今大会の走りには満足していると語り、「40歳なので問題ない。それがスポーツだ。誰かに何かを証明する必要はない」と、静かな笑顔を見せました。
車いすマラソン:スイス勢が男女とも優勝
車いす部門では、スイス勢が強さを見せました。男子はマルセル・フーグ選手が1時間25分25秒でトップフィニッシュし、女子はカトリン・デブルンナー選手が1時間34分18秒で制しました。いずれも安定したレース運びで、国際舞台での存在感を改めて示しています。
主な結果まとめ
- 女子エリート:1位 ティグスト・アセファ(エチオピア)2時間15分50秒=女子のみ世界記録
- 女子エリート:2位 ジョイシリン・ジェプコスゲイ(ケニア)2時間18分43秒
- 女子エリート:3位 シファン・ハッサン(オランダ)2時間18分59秒
- 男子エリート:1位 サバスチャン・サウェ(ケニア)2時間02分27秒
- 男子エリート:2位 ジェイコブ・キプリモ(ウガンダ)=1位から1分10秒差
- 男子エリート:3位 アレクサンダー・ムティソ・ムニャオ(ケニア)2時間04分20秒
- 男子エリート:6位 エリウド・キプチョゲ(ケニア)2時間05分25秒
- 車いす男子:1位 マルセル・フーグ(スイス)1時間25分25秒
- 車いす女子:1位 カトリン・デブルンナー(スイス)1時間34分18秒
マラソンの進化と、選手たちの物語
今回のロンドンマラソンは、女子のみ世界記録の更新だけでなく、男子・車いすの各レースでもハイレベルな争いとなりました。記録の陰には、長期的なトレーニングやレース戦略、そして敗北から学んだ経験があります。
昨年わずか7秒差で優勝を逃したアセファ選手が、1年越しで世界記録とともに頂点をつかんだ物語は、多くのランナーやスポーツファンにとって大きな刺激となりそうです。一方で、キャリアの終盤に差し掛かったキプチョゲ選手の「証明する必要はない」という言葉は、勝敗を超えたスポーツの価値を静かに伝えています。
世界のトップランナーが集う国際マラソンは、単なるタイムの競争ではなく、選手一人ひとりの背景や選択が交差するドラマの舞台でもあります。今回生まれた新記録とそれぞれのストーリーは、これからのマラソン界を考えるうえで、一つの象徴的な出来事と言えるでしょう。
Reference(s):
Ethiopia's Assefa breaks women's-only world record at London Marathon
cgtn.com








