停電明けのマドリード・オープン、ズベレフ敗退とサバレンカ快勝
スペイン全土の停電で日程が乱れたマドリード・オープンで、男子は第1シードのアレクサンダー・ズベレフがまさかの敗退。女子はアリーナ・サバレンカら上位勢が力を示しました。
スペインの停電で日程が混乱
マドリード・オープンでは、スペイン各地で起きた大規模な停電の影響で月曜午後から夜にかけて多くの試合が延期されました。その結果、火曜日の再開時点で男子シングルスは、32強(3回戦)と16強(4回戦)の試合が入り混じるいびつなスケジュールとなりました。
選手にとっては、試合間隔や準備時間が読みづらく、フィジカル面・メンタル面の両方で難しいコンディション調整が求められる一日となりました。
男子シングルス:トップシード・ズベレフが16強で姿を消す
火曜の一番のニュースは、男子シングルス16強で起きた大番狂わせです。第1シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が、フランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン)に5-7、3-6で敗れ、大会から姿を消しました。
スコア以上に内容でもセルンドロが主導権を握り、要所でのブレークポイントをしっかりものにした形です。優勝候補筆頭の敗退で、男子ドローは一気に混戦ムードが高まりました。
同じ16強では、ヤクブ・メンシク(チェコ)がアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)を6-2、6-3のストレートで下し、堂々のベスト8進出を決めました。
32強ではシード勢と新鋭が拮抗
32強のラウンドでは、シード勢同士の対戦や新鋭によるアップセットが並びました。
- 第11シードのトミー・ポール(米国)がカレン・ハチャノフ(ロシア)を6-3、3-6、6-2で撃破。
- 同じく米国のフランシス・ティアフォーは、フランスのアレクサンドレ・ミュラーを6-3、6-3のストレートで下し16強へ。
- カナダのガブリエル・ディアロは、第1セットを2-6で落としながらも、イギリスのキャメロン・ノリーを6-4、6-4で逆転。約2時間半の激闘を制しました。
- ステファノス・チチパス(ギリシャ、第17シード)は、第10シードのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)に7-5、7-6(3)で勝利し、やや番狂わせを演出。
- アレックス・デミノー(オーストラリア)はカナダのデニス・シャポバロフを6-2、7-6(3)で退けました。
- ジャック・ドレイパー(イギリス)はマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)相手に第1セットを先取したところで、ベレッティーニの負傷棄権により勝ち上がりました。
上位シードの敗退と、新鋭や中堅の台頭が同時に進む構図となっており、誰がタイトルに近づくのか読みづらい展開になっています。
女子シングルス:シュフィオンテクは接戦、サバレンカは盤石
一方の女子シングルスでは、トップクラスの実力者たちがそれぞれ異なる形で強さを示しました。
ポーランドのイガ・シュフィオンテクは、ロシアの第13シード、ダイアナ・シュナイダーと対戦。6-0、6-7(3)、6-4というスコアが示す通り、簡単ではない試合となりました。
第1セットは6-0と完勝したものの、第2セットではタイブレークの末にセットを落とし、流れを渡しかけます。それでも最終セットで集中力を取り戻し、要所を締めてベスト8進出を決めました。
第5シードのマディソン・キーズ(米国)は、クロアチアの第19シード、ドナ・ベキッチを6-2、6-3で一蹴。サービスゲームの安定感が光り、危なげない内容で勝ち上がりました。
そして第1シードのアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)は、米国のペイトン・スターンズを6-2、6-4で下しました。5度の四大大会制覇を誇るサバレンカは、相手の強烈なサーブを鋭いリターンで封じ込め、要所でブレークを奪う「完勝」に近い内容でした。
混戦の男子、安定感ある女子 今後の見どころ
男子ではズベレフの敗退により、優勝争いの構図が大きく変わりました。メンシクやディアロ、ドレイパーといった新しい名前がベスト8・ベスト16に顔を出し始めており、「次の世代」が存在感を増しつつあります。
一方女子では、シュフィオンテクが苦しみながらも勝ち抜け、サバレンカやキーズは内容でも結果でも余裕を見せました。まだベスト8の段階ですが、上位シード同士の激突がいつ訪れるのかが大きな注目ポイントです。
停電というイレギュラーなトラブルを乗り越えつつ進む今大会。タイトな日程の中で、誰が最後までフィジカルとメンタルを保てるのか。週後半にかけて、マドリードから目が離せない展開が続きそうです。
Reference(s):
Zverev bows out, Sabalenka progresses on women's side at Madrid Open
cgtn.com








