ルードがマドリードOP初制覇 悲願のマスターズ1000初タイトル
男子テニスのマドリード・オープンで、ノルウェーのカスパー・ルードが英国のジャック・ドレイパーをフルセットの末に下し、悲願のマスターズ1000初タイトルをつかみました。クレーコートでの実力と勝負強さを証明した一戦として、テニスファンの間で大きな話題となっています。
マドリード・オープン決勝でルードが接戦を制す
決勝はスペインの首都マドリードで現地時間日曜日に行われ、ルードが第5シードのドレイパーを7対5、3対6、6対4で破りました。ルードは第14シードとして今大会に出場し、クレーコートでの18回目の決勝という経験値を持ちながらも、あばら骨を痛めた準決勝の影響を抱えた状態でコートに立っていました。
それでもルードは、テイラー・フリッツ、ダニール・メドベージェフ、フランシスコ・セルンドロら強豪を次々と退けて勝ち上がってきた勢いそのままに、粘り強いテニスを披露しました。
第1セットの大逆転、第2セットの反撃、第3セットの勝負強さ
試合の流れを象徴したのが第1セットです。ルードは一時3対5とリードを許しましたが、そこから4ゲーム連取。ドレイパーのサービスを2度破り、7対5でこのセットを逆転で奪いました。
第2セットはドレイパーが主導権
第2セットに入ると、23歳のドレイパーが反撃に出ます。ラブゲームでキープして3対3に追いつくと、そのままルードのサービスを2度ブレーク。自らのアンフォーストエラーはわずか1本という完成度の高い内容で、セットカウントを1対1に戻しました。
最終セットで際立ったルードの集中力
最終セット序盤は、より落ち着いているように見えたのはドレイパーでした。しかし先に勝負どころでギアを上げたのはルードです。第5ゲームでドレイパーのサービスを破って3対2とリードを奪うと、その後はサービスゲームをきっちり守り抜き、最後はラブゲームでキープしてタイトルを決めました。
ようやく届いたマスターズ1000の頂点
試合後のオンコートインタビューで、ルードは感慨深げに語りました。子どものころからこのタイトルを夢見てきたこと、そしてここに来るまでに長い時間がかかったことを振り返りながら、ジャック・ドレイパーの高いプレーレベルに対抗するために、自分も最高レベルのテニスを出さなければならなかったと明かしました。
ルードはこれまで、全仏オープンを含む四大大会の決勝に3度進出し、2022年のマイアミや昨年のモンテカルロでもマスターズ1000の決勝を経験してきました。それでもタイトルだけは手にできていなかっただけに、今回の優勝はキャリアの節目となる一勝と言えます。
ドレイパーも存在感、世界ランキング5位へ
惜しくもタイトルには届かなかったものの、ドレイパーの躍進も見逃せません。インディアンウェルズを制した勢いを保ちつつマドリードでも決勝に進出し、今大会でも高いレベルのテニスを見せ続けました。
大会後の世界ランキング更新では、ドレイパーがノバク・ジョコビッチを抜き、自身初となる世界5位に浮上する見込みです。まだ23歳という年齢を考えると、今後の男子テニス界で長くトップ争いを続ける存在になる可能性があります。
この決勝が示したもの
今回のマドリード・オープン決勝からは、いくつかのポイントが見えてきます。
- ケガを抱えながらも、勝負どころでギアを上げたルードのメンタルの強さ
- 3対5からの逆転勝利に象徴される、クレーコートでの粘りと対応力
- ドレイパーがアンフォーストエラーを最小限に抑えながら、攻撃的なテニスを貫いた第2セットの完成度
- 20代中盤の2人がビッグタイトルを争ったことで見えてきた、男子テニスの世代交代の流れ
マスターズ1000初制覇という大きな一歩を踏み出したルードと、ランキングでの躍進を続けるドレイパー。今後、四大大会や他の大きな大会で2人がどのような戦いを見せるのか、国際テニスシーンを追ううえで注目しておきたいところです。
あなたは、この決勝戦でもっとも印象に残ったのはどの場面でしたか。スコアだけでは見えにくい、選手たちの駆け引きやメンタルの変化に目を向けると、テニス観戦はさらに面白くなります。
Reference(s):
Ruud beats Draper to win Madrid Open and take first Masters 1000 crown
cgtn.com








