PSGがアーセナル撃破 CL決勝でインテルと対戦へ
PSGがアーセナルを下し、5年ぶり2度目のCL決勝へ
欧州サッカーの頂点を争うUEFAチャンピオンズリーグで、パリ・サンジェルマン(PSG)がホームでアーセナルを2-1で破り、2戦合計3-1として決勝進出を決めました。5年前に続くクラブ史上2度目の決勝で、悲願の初優勝へまた一歩近づいた形です。
試合の流れ:押し込んだのはアーセナル、仕留めたのはPSG
準決勝第2戦は、水曜日に行われました。ボール支配率でも攻撃回数でも主導権を握ったのはアーセナルでしたが、勝負どころで決め切ったのはPSGでした。
アーセナルは中盤にトーマス・パーティを戻し、前線からのプレスとサイド攻撃でPSGを押し込みます。データ上では、アーセナルの攻撃回数は61回と、PSGの26回を大きく上回りました。
しかし、ゴール前ではPSG守護神ジャンルイジ・ドンナルンマが立ちはだかります。序盤からデクラン・ライスのヘディングやガブリエウ・マルティネッリのシュート、マルティン・ウーデゴールのミドルシュートなど、決定機を次々とセーブし、スコアを許しませんでした。
ルイスの豪快ボレーで先制
均衡を破ったのはPSGでした。前半27分、PSGのフリーキックをアーセナル守備陣が一度はクリアしますが、そのこぼれ球に反応したファビアン・ルイスがペナルティーエリア手前から豪快なハーフボレーを叩き込み、ホームチームが先制しました。
この一撃で、アーセナルは2戦合計スコアでもビハインドを背負う形となり、さらにリスクを冒して攻めざるを得なくなります。
VARで得たPKは失敗も、ハキミが追加点
後半に入っても、アーセナルの攻勢とドンナルンマの好守という構図は変わりません。1時間を過ぎたところでは、ブカヨ・サカのカットインからのカーブシュートがゴール右上を襲いますが、ここもドンナルンマが長い腕を伸ばして弾き出しました。
一方PSGはカウンターの機会をうかがい続けます。後半17分には、左サイドから中へ切れ込んだフヴィチャ・クワラツヘリアの得意のカーブショットがポストを直撃し、追加点に迫りました。
その後、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の介入でアーセナルのハンドが認定され、PSGはPKを獲得しますが、キッカーのヴィティーニャがこれを外してしまいます。それでも流れはPSGに傾いたままでした。
迎えた後半72分、途中出場のウスマン・デンベレが右サイドで起点となり、中へ送ったボールをアクラフ・ハキミが丁寧にカーブをかけてゴール左隅へ流し込み、2-0。PSGが決定的な2点目を挙げます。
サカが一矢を報いるも、反撃及ばず
アーセナルも最後まで攻撃の手を緩めませんでした。後半76分、サカがゴールネットを揺らして1点を返しますが、その後も追撃のゴールは生まれず、試合は2-1で終了。アーセナルは第1戦の0-1敗戦を覆すことができず、準決勝で大会を去ることになりました。
スター頼みから「チームのPSG」へ
今回の決勝進出が象徴的なのは、エースのキリアン・エムバペがレアル・マドリードへ移籍した直後のシーズンに成し遂げられた点です。PSGは長年、ズラタン・イブラヒモビッチ、リオネル・メッシ、ネイマールらスター選手を次々と獲得してきましたが、今季はエムバペの穴を別のスーパースターで埋める道を選びませんでした。
その代わりに、ルイス・エンリケ監督の下で若く走れる選手を軸に、攻守のバランスに優れたチーム作りを進めてきました。選手層の刷新により、ハイプレスと素早いトランジション(攻守の切り替え)を武器とする、より現代的なスタイルへの変化が見て取れます。
エンリケ監督は試合後、「初日から歴史をつくることを目標にしてきた。その目標は変わっていない。悲願のタイトルを勝ち取りたい」と強調し、クラブが昨年から進めてきたプロジェクトに手応えを語りました。
涙のアーセナル、アルテタ監督の複雑な胸中
一方、アーセナルにとっては悔しい敗退となりました。ミケル・アルテタ監督は、選手たちをとても誇りに思う一方で、決勝に進めなかったことが本当に悔しいと語り、「ロッカールームでは涙を流している選手もいた」と明かしました。
内容面では互角以上の戦いを見せながらも、決定力とゴールキーパーの差が結果を分けたと言えます。とはいえ、アーセナルが欧州の舞台でここまで安定して戦える力を身につけていることも、今回の準決勝で改めて証明されました。
来年5月、ミュンヘンでインテルと決戦へ
PSGは、来年5月31日にミュンヘンで行われる決勝でインテルと対戦します。5年前の決勝では涙をのんだPSGにとって、今回はクラブ史上初となるビッグイヤー獲得の絶好機です。
クラブ会長のナセル・アル・ケライフィ氏は、「監督と選手たちを信じている。若く、才能にあふれ、ハングリーな選手たちがクラブのために戦っている」と語り、チームへの信頼感を示しました。
ドンナルンマを中心とした堅守、ハキミらサイドの推進力、そしてルイス・エンリケ監督の柔軟な戦術。新生PSGがミュンヘンでインテルという強敵にどう立ち向かうのか。来年の決勝は、欧州サッカーの勢力図を左右する一戦となりそうです。
SNSでここを押さえる
- PSGがアーセナルを2-1で下し、2戦合計3-1で決勝進出
- エムバペ退団後もスター依存から脱却し、チーム力で勝利
- ドンナルンマのビッグセーブ連発が勝敗の分岐点に
- アーセナルは内容で押しながらも、決定力不足で涙をのむ結果に
- PSGは来年5月31日、ミュンヘンでインテルと悲願の初優勝を懸けて対戦
Reference(s):
PSG defeat Arsenal to face Inter Milan in UEFA Champions League final
cgtn.com








