テニス鄭欽文、イタリア国際で今季クレー初勝利 3回戦へ
女子テニスの国際ニュースです。中国の鄭欽文(ジェン・チンウェン)選手がイタリア・ローマで行われているWTAイタリア国際で今季クレーコート初勝利を挙げ、3回戦に進出しました。
3回戦進出と今季クレー初勝利
現地時間の金曜日、世界ランキング8位で第8シードの鄭欽文選手は、セルビアのオルガ・ダニロビッチ選手を6-1、6-4のストレートで下しました。試合時間は約90分でした。
鄭選手は今大会、シード選手として1回戦は免除されており、この試合が初戦でした。ダニロビッチ選手とは2023年のユナイテッド・カップでも対戦しており、そのときもストレート勝ち。今回も力の差を見せつけた形です。
- スコア:6-1、6-4
- 試合時間:約90分
- 第8シードとして出場、1回戦免除
- ダニロビッチ戦は2023年に続きストレート勝利
- 今季クレーコートでの初勝利
第1セットは一方的な展開に
この試合は、両者にとって初めてのクレーコートでの対戦でしたが、第1セットは鄭選手が一方的に主導権を握りました。序盤からショットの精度とリターンの鋭さで圧倒し、あっという間に5-0とリードを広げます。
第7ゲームでは4本のブレークポイントを握られる場面もありましたが、ここを粘り強くしのいでキープ。最後はサービスエースで締め、6-1でセットを先取しました。プレッシャーのかかる場面でサービスで押し切れたことは、今後のクレーシーズンにもつながる内容と言えます。
第2セットは競り合いの末に引き離す
第2セットに入ると、ダニロビッチ選手も修正してきて、序盤から互いにブレークを奪い合う展開となりました。サービスゲームが揺さぶられる中で、鄭選手は細かいミスを抑え、3-2とリードを奪います。
終盤の第8ゲームでは、鄭選手が4ポイントを連取して重要なゲームをキープ。その流れのまま6-4で取り切り、試合をストレートで締めくくりました。ショットの威力だけでなく、苦しい場面でポイントを積み上げる勝負強さが光りました。
「まず安定、次に攻撃」プレースタイルの修正
試合後、鄭選手はコートに入る前に自分に言い聞かせていたことについて語りました。
「コートに入る前に、自分に『もっと安定したプレーをしなければいけない』と言い聞かせていました。前のマドリードでの試合では凡ミスが多すぎました。だから今日は、まず安定を優先して、そこから攻撃のチャンスを探そうと決めていました。自分のゲームプランをうまく守れたと感じています」と振り返っています。
テニスでいう「凡ミス(アンフォースト・エラー)」は、相手に決められたのではなく、自分のミスでポイントを失うことを指します。トップ選手同士の試合では、この凡ミスの数が勝敗を大きく左右します。鄭選手は、パワフルなショットで知られる一方で、リスクを抑えた安定感とのバランスを探っていることがうかがえます。
カギはメンタルの安定 フレンチオープンを見据えて
今大会の会場フォロ・イタリコでの戦い、そしてこの先の四大大会・全仏オープン(フレンチオープン)を見据え、鄭選手が特に重視しているのがメンタル面です。
「感情が落ち着かなくなりすぎると、コート上でのパフォーマンスに影響してしまいます。今の目標は、心を静かに保つこと。そして1試合ずつ集中して戦うことです」と話し、冷静さを保つことの重要性を強調しました。
クレーコートはポイントが長くなりやすく、1ポイントごとの揺れ動きが大きいサーフェスです。流れが変わったときに焦らず、戦術と気持ちを立て直せるかどうかが結果に直結します。世界トップ10の一角を占める鄭選手にとっても、メンタルの管理は引き続き大きなテーマと言えます。
鄭欽文に注目したいポイント
今季のクレーコートシーズン、そして全仏オープンに向けて、鄭選手について注目したいポイントを整理します。
- 安定重視のプレースタイルをどこまで継続できるか
- 要所でのサービスとリターンの精度がさらに高まるか
- 感情の起伏を抑え、「静かなメンタル」で試合を運べるか
- 世界ランキング8位として、ビッグトーナメントで安定して上位進出できるか
今回の今季クレー初勝利は、結果だけでなく内容の面でも前向きな一歩となりました。イタリア国際でのさらなる勝ち上がりと、その先に控える全仏オープンでの躍進に注目が集まりそうです。
Reference(s):
Zheng Qinwen clinches first clay-court win of season at Italian Open
cgtn.com








