鄭欽文がイタリア国際16強入り 中国エースが3年連続快進撃
中国の鄭欽文選手がイタリア国際テニスの女子シングルスでマグダ・フレッヒ選手を下し、3年連続で16強入りを決めました。ストレート勝利の裏には、戦術とメンタルの両面での工夫が見えます。
ストレート勝利で3年連続16強
中国の鄭欽文選手は日曜日、ポーランドのマグダ・フレッヒ選手に6-3、6-2で勝利し、イタリア国際の女子シングルスでラウンド16進出を果たしました。鄭選手がイタリア国際で16強に進むのは3年連続です。
両者はこれまで2度対戦し、1勝1敗と星を分け合ってきましたが、クレーコートでの対戦は今回が初めてでした。第1セットでは、鄭選手が立ち上がりから一気にギアを上げ、5-0とリードを広げます。フレッヒ選手もサービスキープとブレークで5-3まで追い上げましたが、鄭選手が冷静にサービスゲームを締め、6-3で先取しました。
雄叫びに込めたメンタルの切り替え
第1セットを取り切った直後、鄭選手は大きな雄叫びを上げました。そこには、自分を鼓舞する明確な意図があったといいます。
試合後、鄭選手は「クレーコートでは、高いロブボールを延々と上げてくる相手に負けてきました。そういうプレーをされると、正直イライラしてしまうのです。だからこそ、ウィナーを決めたときには気持ちを解放して、自分を奮い立たせる必要があります」と振り返りました。
感情を押し殺すのではなく、コントロールしながら解き放つことで、次のポイントに集中し直す。そのメンタル面での工夫が、第2セットの安定感にもつながったようです。
ドロップショットが光った第2セット
第2セットでも、鄭選手が先にブレークし2-0とリードします。一度は2-2に追いつかれたものの、第5ゲームで再び重要なブレークに成功すると、そのまま4ゲームを連取し、6-2で試合を締めくくりました。
この試合で特に目を引いたのが、鄭選手のドロップショット(短く落とすショット)の精度です。鄭選手は「相手がどんどんベースラインの後ろに下がっていくのに気づいたので、ショットの深さを変えてリズムを崩したかったのです。フットワークもそれほど速くないと感じていました。クレーではドロップショットがとても有効な武器になります」と語りました。
後方に下がる相手に対して、前後への揺さぶりでリズムを乱す。現代テニスらしい戦術が、クレーコートというサーフェスの特性ともかみ合った形です。
- 後ろに下がる相手に対し、前への意識を持たせるドロップショット
- 高いロブに対するストレスを、雄叫びでリセットするメンタルコントロール
- リードを許しても流れを渡さない、第5ゲームでの勝負どころの集中力
こうした要素が重なり、スコア以上に内容の充実したストレート勝利となりました。
次戦は元全米女王アンドレスクと
鄭選手は次のラウンド16で、元全米オープン優勝者のビアンカ・アンドレスク選手(カナダ)と対戦します。グランドスラム優勝経験を持つ実力者との一戦は、鄭選手にとって大きな試金石となりそうです。
クレーコートで磨いたドロップショットと、感情をうまく味方につけるメンタルが、再び発揮できるかに注目が集まります。イタリア国際での3年連続16強入りを足がかりに、どこまで勝ち進むのか。中国テニス界の新星の戦いから、今大会も目が離せません。
Reference(s):
Zheng Qinwen beats Magdalena Frech to make Italian Open round of 16
cgtn.com








