テニス鄭欽文、イタリア国際3年連続8強 サバレンカと初のクレー対決へ
中国の鄭欽文(Zheng Qinwen)がイタリア国際テニスの女子シングルスで3年連続の準々決勝進出を決めました。元全米オープン女王のビアンカ・アンドレースク(カナダ)をストレートで下し、次戦では第1シードのアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)との一戦に臨みます。
元全米女王を7-5、6-1で撃破
月曜日に行われた試合で、第8シードの鄭はアンドレースクを7-5、6-1で破り、イタリア国際の女子シングルス準々決勝に勝ち進みました。鄭が同大会で8強入りするのは3年連続です。
両者は2022年にトロントで行われた女子テニス協会(WTA)の1000大会でも顔を合わせており、そのときも鄭がフルセットの末に勝利していました。今大会での勝利は、鄭にとってアンドレースク戦2連勝となります。
第1セット:3-0発進から一度は逆転を許す
試合は鄭の圧巻の立ち上がりから動きます。第1セット序盤でいきなり3-0とリードを奪いましたが、その後アンドレースクがサービスキープで踏みとどまり、第5ゲームと第6ゲームでは互いにブレークを奪い合う展開になりました。
第7ゲームでは鄭のダブルフォルトが重なり、アンドレースクにブレークを許します。カナダの元女王は勢いに乗り、その後キープとブレークで5-4と逆転。鄭にとっては苦しい時間帯でした。
それでも鄭は土壇場の第10ゲームでブレークバックすると、そこから一気に3ゲームを連取して7-5で第1セットをものにしました。鄭はこのセットだけでダブルフォルトが6本とサーブに苦しみましたが、最後まで崩れませんでした。
試合後、鄭は序盤のリードのあと集中を欠いたことを認めつつも、「最も誇りに思うのは、ミスをしてもメンタルを乱さず、落ち着いて1ポイントずつ戦い続けたこと」と振り返っています。
第2セット:主導権を握り、華麗なトゥイーナーも
第2セットに入ると、鄭はさらにギアを上げます。開始から4-0まで一気にリードを広げ、主導権を完全に掌握しました。第5ゲームで一度ブレークを許したものの、直後のゲームでブレークバックし、そのまま6-1で試合を締めくくりました。
このセットのハイライトとなったのが、鄭が決めたトゥイーナーです。トゥイーナーとは、背走しながら両脚の間から打つトリッキーなショットのこと。鄭はツアー参戦後4年間で、「試合で成功させたのはこれが2度目」と明かしています。
「あのポイントを決めた瞬間は本当に最高の気分でした。良いポイントを取れたとき、テニスをさらに楽しめていると感じます。臆病になってコートでミスをするのは好きではありません」と、自身の攻撃的なマインドを語りました。
3年連続8強が示す安定感と成長
イタリア国際で3年連続の準々決勝進出を果たしたことは、鄭の安定感と成長を示す結果と言えます。ダブルフォルトを重ねても崩れなかった第1セットや、リードを失いかけながらもセットを取り切った勝負強さは、大舞台での経験値の高さを感じさせます。
鄭自身も、「一度は試合を相手のリズムにしてしまった」と課題を挙げる一方で、最後まで落ち着いて戦えたメンタル面に手応えを口にしており、単なる一勝にとどまらない内容でした。
試合のポイントまとめ
- 第1セット序盤で3-0とリードするも一時は4-5と逆転を許す
- 土壇場でブレークバックし、3ゲーム連取で7-5とセットを先取
- 第2セットは4-0スタートから6-1で圧倒し、ストレート勝ち
- 試合中には、ツアー参戦4年で2度目というトゥイーナーも披露
- ミスをしても動じないメンタルの強さが光る内容に
準々決勝はサバレンカと初のクレー対決
準々決勝で鄭は、今大会第1シードのアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)と対戦します。クレーコートで両者が顔を合わせるのはこれが初めてです。
鄭はサバレンカを「攻撃的なプレーヤー」と評したうえで、「彼女が攻めてくる場面では、しっかりと守備を固める必要がある」と警戒心を示しました。そのうえで、「クレーでは安定感を保ちながら、自分から攻撃に転じるチャンスも探していきたい」と、次戦への戦い方をイメージしています。
アジア勢・若手選手にとっての意味
ツアー参戦から数年で、イタリア国際で3年連続8強という結果を残している鄭の存在は、アジアの若いプレーヤーたちにとっても大きな刺激になりそうです。パワーと攻撃性だけでなく、試合の中で崩れないメンタルの重要性を体現した試合でもありました。
世界の女子テニスツアーでは、若手の台頭と世代交代が続いています。そんな中で、鄭がトップ選手との対戦を重ねながらどこまで勝ち進むのか。サバレンカとの準々決勝は、その現在地を測る一戦となりそうです。
Reference(s):
Zheng Qinwen makes Italian Open quarterfinals for third straight time
cgtn.com








