テニス中国の鄭欽文が世界1位サバレンカ撃破 イタリア国際で4強入り
テニスのイタリア国際女子シングルス準々決勝で、中国の鄭欽文が世界ランキング1位のアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)を6―4、6―3のストレートで下し、クレーコート大会のベスト4進出を決めました。サバレンカ相手の初勝利であり、今季ツアーの流れを変えそうな大きな一戦となりました。
世界1位を破ったストレート勝利の重み
ローマで行われた準々決勝で、鄭欽文は3度の四大大会優勝経験を持つサバレンカを相手に、自身初の勝利を挙げました。スコアは6―4、6―3。これまでサバレンカとの対戦成績は0勝6敗で、奪ったセットも1つだけという苦手な相手でした。
試合後、鄭は冷静な口調ながら、長く感じてきた壁を乗り越えた手応えを口にしました。鄭は「ついに突破できました。誰にでも勝てる実力があるとずっと信じてきたので、それを今日証明できて本当にうれしいです」と語り、この勝利を自信につながる一歩と位置づけました。
過去6連敗からの転機 クレーがもたらした変化
これまでの6試合はすべてハードコートでの対戦でしたが、今回は初めてクレーコートで顔を合わせました。ボールの弾み方やフットワークが重視されるクレーでは、ラリーの組み立てや我慢強さがより問われます。
鄭は、これまでサバレンカに対して抱いていた「メンタルの壁」についても振り返りました。鄭は「これまで彼女と対戦したときは、世界1位でグランドスラム優勝者という肩書きや、10代のころからテレビで見ていた存在ということもあって、状況を冷静に読むことができなかったのかもしれません」と話し、憧れの相手だからこそ硬さが出ていたと認めています。
今回の勝利は、単にサバレンカ戦で初めて白星を挙げたというだけでなく、トップ選手に対する心理的なハードルを乗り越えた試合としても位置づけられます。22歳という若さの鄭にとって、今後のツアー全体に影響するターニングポイントになりそうです。
試合展開:要所でのブレークと粘り
第1セットは両者が最初の2サービスゲームをしっかりキープし、緊張感の高い立ち上がりとなりました。流れが動いたのは第5ゲーム。鄭が先にサバレンカのサービスをブレークし、3―2とリードを奪います。その後も大崩れすることなく自身のサービスゲームを守り、第10ゲームを取り切って6―4で先取しました。
第2セットでも、鄭は積極的な姿勢を崩さず、序盤から主導権を握ります。開始早々に再びサバレンカのサービスを破り、2―0とリード。世界1位に追いかけられる展開の中で、リスクと安定のバランスを保ちながらプレーする落ち着きが光りました。
中盤、第7ゲームでは鄭が4本のブレークポイントを握りながらもサバレンカにしのがれ、このゲームはキープされます。続く第8ゲームでは今度は鄭が2本のブレークポイントを与えましたが、ここを粘り強く守り切り、5―3とリードを維持しました。
勝負を決めたのは第9ゲームでした。鄭はこの試合3度目となるブレークを決め、そのまま試合を締めくくりました。要所でサービスゲームをキープしつつ、チャンスを逃さずブレークを重ねたことが、ストレート勝利につながったといえます。
オリンピック金メダリストとしての存在感
鄭は22歳にして現役のオリンピック金メダリストでもあります。大舞台で結果を残してきた経験が、プレッシャーのかかる場面でも冷静さを保つ力につながっていると見ることができます。
今回のように、これまで勝てなかった相手に対してクレーコートで新たな展開を切り開いたことは、シーズン後半に向けた明るい材料です。クレーシーズンだけでなく、他のサーフェスでもトップ選手との戦い方に幅が出てくる可能性があります。
準決勝の相手はガウフ 若きスター対決に注目
鄭はイタリア国際の準決勝で、第4シードのココ・ガウフ(アメリカ)と対戦します。ガウフも若くして世界のトップに定着している選手であり、次世代を担う2人の顔合わせとして注目を集めそうです。
両者ともベースラインでの力強いストロークを持ち味としており、クレーコートならではの長いラリー戦が予想されます。鄭にとっては、サバレンカ戦で得た自信と冷静さをどこまで持ち込めるかが鍵になりそうです。
中国の若手エースが世界1位を破って進む今大会のベスト4。その先にどんな景色が待っているのか、イタリア国際の後半戦からも目が離せません。
Reference(s):
China's Zheng ousts No. 1 Sabalenka to reach Italian Open semifinals
cgtn.com








