ドーハ女子100mで20歳クレイトンが世界最高 フレーザー=プライス破る
カタールのドーハで行われたダイヤモンドリーグの女子100メートルで、20歳のティア・クレイトン(ジャマイカ)が今季世界最高となる10秒92をマークし、同国のレジェンド、シェリー=アン・フレーザー=プライス(38)を抑えて優勝しました。世代交代を象徴する一戦として、国際ニュースでも注目を集めています。
女子100mで20歳ティア・クレイトンが主役に
ダイヤモンドリーグ・ドーハ大会の女子100メートルでは、ティア・クレイトンがスタートから勢いよく飛び出し、そのまま10秒92でフィニッシュしました。この記録は今季世界最高タイムです。
同レースの結果は次の通りです。
- 1位 ティア・クレイトン(ジャマイカ/20歳)10秒92(今季世界最高)
- 2位 ティナ・クレイトン(ジャマイカ)11秒02(ティアの双子の妹)
- 3位 エイミー・ハント(英国)11秒03
- 4位 シェリー=アン・フレーザー=プライス(ジャマイカ/38歳)11秒05
クレイトン姉妹が1・2フィニッシュを飾り、若い世代の台頭を強く印象づけるレースとなりました。
フレーザー=プライス、3年ぶりダイヤモンドリーグで4位
二度の五輪女子100メートル金メダリストであり、個人種目で世界選手権5度優勝を誇るフレーザー=プライスは、約3年ぶりにダイヤモンドリーグのレースに戻ってきました。
今季が現役ラストシーズンになるとみられる中、11秒05で4位。勝利は逃したものの、依然として高いレベルの走りを示したとも言えます。
フレーザー=プライスは2024年のパリ五輪で女子100メートル準決勝を棄権し、不本意な結果に終わりました。その一方で、ティア・クレイトンは同種目で決勝進出を果たし、フランスの首都で行われた決勝では7位に入っています。
ジャマイカ短距離界で進む「世代交代」
パリ五輪での結果に続き、2025年シーズンのドーハでクレイトンがフレーザー=プライスを破ったことで、ジャマイカ女子短距離は新たな局面を迎えつつあります。
これまで世界の女子スプリントをけん引してきたのは、フレーザー=プライスら経験豊富な選手たちでした。今回のレースは、ティア・クレイトンが「次のスプリント女王」として頭角を現しつつあることを、あらためて印象づける結果となりました。
まだ20歳のクレイトンにとって、今季世界最高をマークしてのダイヤモンドリーグ優勝は、今後の国際大会へ向けた大きなステップと言えそうです。
男子200mはテボゴが辛勝も内容は課題
ドーハ大会の男子200メートルでは、現オリンピック男子200メートル王者のレツィレ・テボゴ(ボツワナ)が本命視される中でレースに臨みました。
テボゴはカーブをスムーズに走り抜けましたが、ホームストレートでは伸びを欠き、最後はアメリカのコートニー・リンジーに詰め寄られる苦しい展開となりました。
それでもテボゴが20秒10で逃げ切り、リンジーに0秒01差で勝利しました。タイムは控えめで、走りにもやや精彩を欠いた印象が残る内容でしたが、それでも2025年シーズンを通じて勢いを維持するうえで、勝利という結果を押さえたことには意味があります。
パリ五輪から「パリ後」へ、2025年シーズンの見どころ
2024年のパリ五輪から一年が経とうとしている今、陸上の国際シーンでは、ベテランと若手がせめぎ合う構図がさらに鮮明になっています。ドーハのレースは、その流れを象徴する出来事の一つと言えるでしょう。
- フレーザー=プライスらレジェンドが、ラストシーズンでどこまで記録を戻せるか
- ティア・クレイトンをはじめとする20代前半の選手が、どこまで世界の頂点に迫るか
- テボゴが男子200メートルで、五輪王者としての安定感と強さを両立できるか
2025年シーズンは、次の世界大会や五輪を見据えた「ポスト・パリ」時代の序章として、陸上ファンにとって目が離せない一年になりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








