卓球世界選手権ドーハでワン・チューチン快勝 2回戦へ
カタール・ドーハで開催中の国際卓球連盟(ITTF)世界卓球選手権ファイナル男子シングルスで、中国の世界ランク2位ワン・チューチン(Wang Chuqin)が初戦に快勝し、2回戦進出を決めました。世界トップクラスの選手たちが集まる国際大会で、優勝候補の一人が順調なスタートを切った形です。
ワン・チューチン、18歳の新鋭を圧倒
ワン・チューチンは、男子シングルス1回戦でアメリカの18歳、ナンダン・ナレシュ(Nandan Naresh)と対戦しました。試合は終始ワンが主導権を握り、11-6、11-4、11-2、11-4のストレートで勝利しました。
ラリーの組み立て、台上プレー、サービスからの三球目攻撃まで、いずれもワンが上回り、ナレシュに反撃の糸口をほとんど与えませんでした。スコアのとおり、一方的な展開となり、世界2位の実力を示す内容となりました。
ビデオ判定でサービスを守る 自信の表れ
この試合では、サービスに関する判定も一つのポイントになりました。審判からサービスの角度が不正であるとコールされた場面で、ワンはすぐにビデオ判定を要求。リプレーの結果、判定は覆り、サービスは有効と認められました。
ワンは試合後、サーブについて自信を示し、今大会の男子シングルスで自身初の世界タイトル獲得を目指す意気込みをのぞかせています。ビデオ判定の活用は、公平性を高めるだけでなく、選手が自らの技術を守るために声を上げる仕組みとしても機能していることが分かります。
リャン・ジンクンも2回戦へ 接戦を制す
中国勢では、世界ランク5位のリャン・ジンクン(Liang Jingkun)も2回戦進出を決めました。リャンは朝鮮民主主義人民共和国(DPRK)のハム・ユソン(Ham Yu Song)と対戦し、14-12、11-6、10-12、11-3、11-8のスコアで4対1の勝利を収めました。
第1ゲームはジュースにもつれる接戦となりましたが、リャンが取り切ったことで試合の流れを引き寄せました。中盤以降は要所でミスを抑え、危なげない試合運びで格上としての役割を果たしたと言えます。
シェ・フェイは逆転負け 中国勢初の敗退
一方で、中国代表として唯一ペンホルダー(ペン型グリップ)を採用するシェ・フェイ(Xue Fei)は、日本の篠塚大登(Hiroto Shinozuka)に痛い逆転負けを喫し、今大会での中国勢として初の敗退者となりました。
試合はシェが先に流れをつかみ、2ゲームを連取します。しかしそこから篠塚が粘り強く盛り返し、最終的に9-11、9-11、13-11、16-14、14-12、11-4というスコアで勝利しました。数字からも分かるように、第3ゲーム以降は競り合いが続き、わずかな差が勝敗を分けました。
ペンホルダーという個性的なスタイルを持つシェにとっては悔しい結果ですが、対戦相手の研究が進む中で、技術の幅や戦術のアップデートが一層求められていることも浮かび上がります。
世界注目の若手ペンホルダー、ルブランは快勝
同じくペンホルダーとして世界的な注目を集めるのが、フランスのフェリックス・ルブラン(Felix Lebrun)です。世界ランク6位のルブランは、スロバキアのルボミール・ピステイ(Lubomir Pistej)と対戦し、11-7、11-5、11-9、11-8と、こちらもストレート勝ちで初戦を突破しました。
ルブランは、かつて主流だったペンホルダーが現代卓球で再び存在感を増している象徴的な存在です。同じペンホルダーであるシェ・フェイの敗退と対照的な結果となり、プレースタイルだけでなく、メンタルや試合運びの差にも注目が集まります。
なぜこの試合が国際卓球シーンで重要なのか
今回の世界卓球選手権ファイナルは、中国勢にとっては男子シングルスのタイトル奪取、そして次世代エースの存在感を世界に示す機会となっています。ワン・チューチンの快勝は、その第一歩と言えます。
また、日本やフランス、DPRKなど、さまざまな国や地域から若手と実力者が参加することで、国際卓球シーンの勢力図がどのように変化していくのかも注目ポイントです。
- ワン・チューチンは優勝候補として順調なスタート
- リャン・ジンクンも接戦を制して中国勢をけん引
- シェ・フェイの敗退とルブランの快勝が示すペンホルダーの可能性と課題
今後、トーナメントが進むにつれて、トップランカー同士の対戦が増え、戦術やメンタルのぶつかり合いが一段と激しくなります。ワン・チューチンがドーハで悲願の世界タイトルに届くのか、そして中国勢と各国有力選手の戦いがどのようなドラマを生むのか、引き続き注目していきたいところです。
Reference(s):
Wang Chuqin reaches second round at World Table Tennis Championships
cgtn.com








