ジャスミン・パオリーニがイタリア国際制覇 40年ぶり地元優勝
テニスのイタリア国際(Italian Open)女子シングルスで、ジャスミン・パオリーニ選手が地元ローマの熱狂を背にココ・ガウフ選手を破り、40年ぶりとなる「ホーム優勝」を成し遂げました。今年の国際ニュースの中でも、テニスブームに沸くイタリアを象徴する出来事と言えます。
40年ぶりの地元女王、ガウフをストレート撃破
ローマのフォロ・イタリコで行われた決勝で、世界ランキング5位のパオリーニ選手は世界のトップ選手であるガウフ選手に6-4、6-2のストレート勝ち。観客の大声援を力に変え、落ち着いたプレーで主導権を握り続けました。
イタリア国際で地元の女子選手が優勝するのは、ラファエラ・レッジ氏が優勝した1985年以来40年ぶりの快挙です。男子を含めると、地元優勝はアドリアーノ・パナッタ氏が1976年にタイトルを手にして以来となります。
「夢にも見ていなかった」子どもの頃の観客席からセンターコートへ
マッチポイントでセンターへの大きなサーブを決め、リターンが返ってこないと分かった瞬間、29歳のパオリーニ選手は満面の笑みで両腕を掲げ、その場でくるりと回って喜びを爆発させました。
試合後には「まだ現実だとは思えません。子どもの頃、この大会を観にここへ来ていましたが、自分が優勝してこのトロフィーを掲げるなんて、夢にさえ見ていませんでした」と振り返りました。
表彰式の前には観客席から「オーレ、オーレ、オーレ、ジャスミン!」とチャントが響き、パオリーニ選手は観客に向かって両手でハートマークを作って応えました。「観客は本当に素晴らしかったです」と、地元の声援への感謝も強調しています。
ダブルスでも決勝へ 二冠への挑戦
勢いはシングルスだけにとどまりません。パオリーニ選手はサラ・エラーニ選手と組んだ女子ダブルスでも決勝に進出し、日曜日にベロニカ・クデルメトワ選手/エリーズ・メルテンス選手組と対戦する予定となっていました。
「この2週間は信じられないほど素晴らしい時間でしたし、まだ終わっていません」と語り、シングルスとダブルスの両方でタイトルを狙う意気込みを見せました。
テニスブームに沸くイタリアが一体に
イタリアでは現在、テニスブームが本格化しており、この日のスタンドもお祭りムードに包まれました。イタリア大統領のセルジョ・マッタレッラ氏も女子決勝を観戦し、多くのファンが国旗を掲げながら「ヴァイ・ジャスミン(行け、ジャスミン)」と声を張り上げました。
翌日に行われる男子決勝では、世界ランキング1位のヤニック・シナー選手がカルロス・アルカラス選手と対戦することになっており、イタリア勢が男女シングルスをそろって制する可能性も取り沙汰されました。地元選手が国のビッグイベントを席巻するかどうかに、関心が集まっています。
- 女子では1985年のレッジ氏以来のイタリア人優勝
- 男子を含めると1976年パナッタ氏以来の地元優勝
- シングルスに加え、ダブルスでもパオリーニ/エラーニ組が決勝進出
- 大統領も観戦し、テニスブームの広がりを印象づける大会に
国際舞台で存在感を増すパオリーニ
パオリーニ選手は、全仏オープンとウィンブルドンで準優勝という結果を残しているほか、昨年の女子国別対抗戦ビリー・ジーン・キング・カップでイタリア代表を優勝に導きました。さらにパリ五輪では、エラーニ選手とのダブルスで金メダルも獲得しています。
今大会の優勝によって世界ランキングでは4位に浮上することになり、その直後に開幕する全仏オープンの組み合わせにも追い風になるとみられました。イタリア国際のような大きな大会での成功は、今後さらなるタイトルを狙ううえで大きな自信となりそうです。
地元開催ならではの重圧と期待の中で、それを力に変えて結果を出したパオリーニ選手。イタリアのテニスブームは、こうした物語を通じてさらに加速していきそうです。
Reference(s):
Jasmine Paolini becomes first home Italian Open winner in 40 years
cgtn.com








