サンダーランドが劇的逆転でプレミア昇格 ワトソン弾でEFLプレーオフ制す
サンダーランド、劇的逆転でプレミアリーグ昇格
イングランド2部リーグEFLチャンピオンシップの昇格プレーオフ決勝がロンドンのウェンブリー・スタジアムで行われ、サンダーランドがシェフィールド・ユナイテッドを2-1で下し、プレミアリーグ昇格を決めました。後半アディショナルタイムの決勝ゴールという、ドラマのような結末でした。
後半アディショナルタイム、途中出場ワトソンが決勝弾
試合を決めたのは、途中出場のトム・ワトソン選手でした。後半アディショナルタイム5分、シェフィールド・ユナイテッドのキーファー・ムーア選手がボールを失うと、ペナルティーエリア手前でボールを受けたワトソン選手が右足を一閃。低く鋭いシュートがゴール左に決まり、サンダーランドが土壇場で逆転に成功しました。
ゴール直後、ワトソン選手はユニホームを脱いでスライディングで歓喜を爆発。スタンドを埋めたサポーターの前で、忘れられない一瞬となりました。
負傷退場の主将オナインも、腕を吊りながら歓喜の輪に
サンダーランドのDFルーク・オナイン選手は、序盤に右肩を痛めて酸素マスクによる処置を受け、その後交代を余儀なくされました。それでも、試合終了後には腕をスリングで固定した状態でピッチに戻り、チームメートとともに昇格の喜びを分かち合いました。
試合展開:前半はシェフィールド優勢、流れを変えた采配
先制したのはシェフィールド・ユナイテッドでした。元アーセナルとエバートンでプレーしたFWケビン・キャンベルさん(昨年逝去)の息子、タイリース・キャンベル選手がゴールを決め、前半はブレイズことシェフィールドが主導権を握りました。
しかし後半、サンダーランドが徐々に攻勢を強めます。迎えた後半76分、スペイン人FWエリエゼル・メイエンダ選手が同点ゴール。わずか3分前にレジス・ル・ブリ監督が投入したトム・ワトソン選手とともに、流れを変える交代策となりました。
そして試合終了間際、ワトソン選手の一撃でサンダーランドが逆転。シェフィールドにとっては、昨季プレミアリーグから降格したばかりで、わずか1年での復帰を狙ったシーズンが、あと一歩で届かないという非常に厳しい結末となりました。
世界で最も稼げる一発勝負、勝者にもたらす約2億ポンド
EFLチャンピオンシップのプレーオフ決勝は、世界で最も経済的価値の高い一発勝負とも呼ばれます。プレミアリーグ昇格を果たしたクラブには、試合日収入や放映権料、スポンサーなどの商業収入を合わせて、推定で約2億ポンド(約2億6,000万ドル)の収入増が見込まれます。
サンダーランドがプレミアリーグで戦うのは2017年以来となります。かつて長くトップリーグに在籍した伝統クラブが、再び世界でもっとも注目されるリーグの舞台に戻ってくることになります。
選手の声:「言葉にならない」GKパターソン
サンダーランドの守護神アンソニー・パターソン選手は、試合後のインタビューで次のように喜びを語りました。
「正直、信じられないです。言葉になりません。何が起きているのか、まだ実感が湧いていませんが、この瞬間を一つひとつ全力で味わいたいと思います」
敗れたシェフィールドに残った課題
一方のシェフィールド・ユナイテッドにとっては、非常に苦しい結果となりました。昨季のプレミアリーグではわずか3勝、失点は104と守備面で大きな課題を抱えたまま降格。今季は即時昇格を目指してきましたが、あと一歩のところで夢が途絶えました。
それでも、若手の台頭や攻撃陣の可能性など、来季へつながる要素も見えています。今回の悔しさをどうチームづくりに反映させるかが、今後の焦点になりそうです。
なぜこの試合が国際ニュースなのか
イングランドのサッカーは、世界中から注目されるスポーツビジネスの中心です。プレミアリーグ昇格は、単なる1クラブの快挙にとどまらず、地域経済やグローバルな放映権ビジネスにも影響を与えます。
- クラブの収入増は、スタジアム設備投資や育成組織の強化につながる
- プレミアリーグでの好成績は、世界市場でのブランド価値をさらに高める
- 日本を含む海外ファンにとっても、新たな「推しクラブ」が生まれるきっかけになる
サンダーランドの劇的な昇格ストーリーは、スポーツが持つドラマ性と、現代サッカーが抱える巨大な経済的インパクトの両方を改めて印象づける一戦となりました。
Reference(s):
Watson sends Sunderland into Premier League with stoppage-time winner
cgtn.com








