全仏オープン女子:中国の鄭欽文が元準優勝パブリュチェンコワ撃破
女子テニスの四大大会・全仏オープンで、中国の第8シード鄭欽文がロシアのベテラン、アナスタシア・パブリュチェンコワを6−4、6−3のストレートで下し、4年連続で2回戦進出を決めました。元準優勝選手を破ったこの一戦は、今の女子テニスと中国勢の存在感を象徴する内容となりました。
元全仏準優勝をストレート撃破
会場はフランス・パリのローランギャロス。女子シングルス1回戦で、第8シードの鄭欽文はロシアのアナスタシア・パブリュチェンコワを6−4、6−3で下しました。鄭はこれで全仏オープンで4年連続の初戦突破。クレイコートでの安定した力をあらためて示した形です。
パブリュチェンコワは2021年の全仏オープンで準優勝している実力者です。決勝ではチェコのバルボラ・クレチコバに敗れたものの、この準優勝はこれまでの四大大会での自己最高成績となってきました。その相手にストレート勝ちした意味は小さくありません。今大会のドローでは、鄭は2回戦でコロンビアのエミリアナ・アランゴと対戦することになっていました。
第1セット:3−0スタートから一気に押し切る
第1セットは鄭が立ち上がりから主導権を握りました。最初の3ゲームを連取して3−0とリードしますが、さすがはベテランのパブリュチェンコワも簡単には崩れません。ラリー戦でじわじわと押し返し、8ゲーム終了時点で4−4のタイに追いつきます。
ここから鄭がギアを上げます。第9ゲーム、第10ゲームをいずれも相手に1ポイントも与えないラブゲームで連取し、6−4で第1セットを先取しました。終盤で一気に集中力を高めてセットを取り切る勝ち方は、今後のラウンドでも重要な武器になりそうです。
第2セット:ブレーク合戦を制し、要所で集中力
第2セットでも、先にブレークに成功したのは鄭でした。第4ゲームを奪って3−1とリードし、一度は流れを引き寄せます。しかしパブリュチェンコワも粘りを見せ、リターンゲームで攻勢に出て4−3まで追い上げます。
第8ゲームでは鄭のサービスゲームでパブリュチェンコワに40−15とリードを許し、一気に振り出しに戻されるかに見えました。しかしここから鄭が冷静にポイントを重ねてこのゲームをキープし、5−3とリードを維持。続く自身のサービスゲームもきっちり守り、6−3で試合を締めくくりました。苦しい場面でポイントを取り切る勝負強さが光ったセットと言えます。
2024年シンシナティからの雪辱と成長
両者の対戦はこれが2度目でした。昨年2024年のシンシナティ・オープンでは、第3ラウンドでパブリュチェンコワが7−5、6−1で勝利しており、鄭にとっては悔しい敗戦でした。今回の全仏でのストレート勝ちは、その相手への雪辱という意味合いも持ちます。
一度苦杯をなめた相手に対して、コートサーフェスや展開に応じて戦い方を修正し、結果につなげた点は、鄭の成長を示す材料と言えるでしょう。また、鄭は全仏オープンで4年連続の2回戦進出を果たしており、クレイコートのグランドスラムで毎年結果を残していることは、トップ争いを続けるうえで大きな強みです。
中国勢の戦績と今後の注目カード
同じく中国勢では、袁悦が第4シードのジャスミン・パオリーニと対戦し、1−6、6−4、3−6で惜しくも敗退しました。第2セットを取り返してフルセットに持ち込んだものの、最終セットで押し切られる形となりました。
また、報道が伝える時点では、もう一人の中国選手である王欣瑜が、後の時間帯に元全米オープン優勝者のエマ・ラドゥカヌと1回戦で対戦する予定となっていました。ランキング上位選手との対戦が続く中で、中国勢がどこまで勝ち上がるかが今大会の見どころの一つになっています。
- 鄭欽文が元全仏準優勝のパブリュチェンコワにストレート勝ち
- 袁悦は第4シード相手にフルセットの末に惜敗
- 王欣瑜とラドゥカヌのカードにも注目が集まっていました
この試合から見える女子テニスのいま
グランドスラムの初戦から、元準優勝者と上位シードがぶつかるカードが生まれること自体、女子テニスの層の厚さを物語ります。今回の全仏オープン1回戦も、ランキング以上に緊張感の高い一戦となりました。
鄭のような若手シード選手が、実績十分のベテランと互角以上に渡り合う構図は、女子ツアー全体の世代交代を象徴しています。同時に、中国勢を含むアジア出身の選手たちが、国際ニュースの舞台である四大大会で存在感を高めていることも印象的です。
- 昨年2024年のシンシナティで敗れた相手に全仏で雪辱したこと
- 全仏オープンで4年連続の2回戦進出を決めた安定感
- 袁悦や王欣瑜の試合を通じて、中国勢をはじめとするアジア勢の台頭が見えること
こうした背景を踏まえて試合を振り返ると、スコア以上に多くの物語が読み取れます。日本語ニュースとして国際ニュースを追う読者にとっても、今後の全仏オープンと女子ツアーの流れを考える手がかりとなる一戦でした。
Reference(s):
Zheng Qinwen beats Anastasia Pavlyuchenkova in French Open first round
cgtn.com








