F1モナコGP ノリスが夢の優勝 タイトル争いはピアストリと大接戦
F1世界選手権2025年シーズンのモナコGP決勝が現地時間日曜に行われ、マクラーレンのランド・ノリスが念願の優勝を飾りました。国際ニュースとしても注目される伝統の一戦で、タイトル争いはチームメートのオスカー・ピアストリとの一騎打ちの様相を強めています。
幼い頃からの夢だったモナコで今季2勝目
ポールポジションからスタートしたノリスは、1コーナーでタイヤをロックさせるミスがありながらも、フェラーリのシャルル・ルクレールの追撃を振り切りました。今季開幕戦のオーストラリアGP以来となる今季2勝目で、モナコGP初優勝をつかみました。
レース後、ノリスは「最高の気分です。モナコは長くて厳しいレースですが、とても楽しかった。子どもの頃からずっと思い描いてきた夢がかなった」と喜びを語りました。
この勝利で、ノリスはドライバーズ選手権でのピアストリとの差を13点から3点へと一気に縮め、タイトル争いは一段と緊迫しています。
新ピットストップルールとフェルスタッペンの駆け引き
今季のモナコGPでは、オーバーテイクが難しいコース特性に変化を与える狙いから、新たに2回目のピットストップ義務が課されました。しかし、事前の期待とは裏腹に、このルール変更が順位を大きく変える場面は多くありませんでした。
むしろ目立ったのは、戦略をめぐる微妙な駆け引きです。ディフェンディングチャンピオンのマックス・フェルスタッペンは、義務づけられた2度目のピットインをギリギリまで行わず、レース終盤まで実質的なトップを走行しました。
とはいえ、いつピットインしても最終的な順位は4位になる可能性が高い状況だったため、フェルスタッペンはペースを落としてノリスの前をふさぐ形となりました。その結果、背後から迫るノリスに加え、ルクレールとピアストリも前方集団に追いつく展開となりました。
フェルスタッペンはノリスにプレッシャーをかけてミスを誘うか、あるいは赤旗中断が出てタイヤ交換のチャンスを得ることを狙っていたと見られます。ノリスは「終盤は、前にはマックス、後ろからはシャルルが迫ってきて少し神経を使った」と振り返りつつも、「モナコで勝った以上、勝ち方の細かいことはもう関係ない」と笑顔を見せました。
表彰台の顔ぶれとルクレールの悔しさ
最終結果はノリスが優勝し、ルクレールが2位、ピアストリが3位という順位になりました。フェルスタッペンは4位、7度の王者ルイス・ハミルトンはやや離れた5位でレースを終えました。
ルクレールは母国レースでの勝利こそ逃したものの、終盤にノリスへ迫る力強い走りを見せました。それでもレース後には「勝負は昨日の予選で決まってしまった」とコメント。モナコではポールポジションを取れるかどうかが、依然として勝敗を大きく左右することを改めて示しました。
モナコ16勝目で際立つマクラーレンの強さ
今回の勝利は、マクラーレンにとって通算16回目のモナコGP制覇となり、同グランプリにおける最多勝記録をさらに更新しました。チームとしては、ルイス・ハミルトンが勝利を挙げた2008年以来となるモナコ制覇です。ハミルトンはその年に自身初の世界タイトルを獲得しており、ノリスにとっても飛躍のシーズンとなる可能性を感じさせます。
マクラーレンは今季、開幕から8戦のうち6戦で勝利を収める圧倒的な強さを見せています。モナコを終えた時点で、コンストラクターズ選手権では合計319ポイントと、他チームの2倍以上となる大量リードを築きました。シーズンはまだ3分の1を消化した段階ですが、2年連続のコンストラクターズタイトル獲得はほぼ確実と見る向きもあります。
ピアストリの安定感が示すマクラーレンの層の厚さ
オーストラリア出身のピアストリは、2年連続でモナコGPの表彰台に立ちました。昨年の2位は当時キャリア3度目の表彰台で、まだグランプリ未勝利でしたが、それからの12か月で大きく成長しています。
今季は今回で7戦連続の表彰台。3位フィニッシュに不満を漏らすほど自らに高い基準を課しており、「これが悪い週末だというのなら、シーズンは悪くないと言えるだろう」と振り返りました。
ノリスとピアストリという2人のエースが互いに刺激し合いながら、ドライバーズタイトルとコンストラクターズタイトルの両方をマクラーレンにもたらそうとしている構図は、2025年のF1を象徴するストーリーになりつつあります。
これからのF1タイトル争いはどう動くか
今回のモナコGPは、2025年シーズンの流れを象徴する一戦になりました。マクラーレン勢の強さと、ノリスとピアストリによる接戦という二つの流れを改めて印象づけています。
ノリスが夢の地でつかんだ勝利は、単なる1勝以上の意味を持つかもしれません。プレッシャーの極限とも言えるモナコで勝ち切った経験は、今後のタイトル争いにおいて大きな武器になるはずです。一方で、高い安定感を見せるピアストリも簡単には首位を譲らないでしょう。
コンストラクターズ選手権でマクラーレンが大きく前に出た今、ファンの関心はますますドライバーズタイトルの行方に集まりそうです。あなたは、シーズン終盤に笑っているのはノリスか、それともピアストリだと思いますか。
Reference(s):
cgtn.com








