全仏オープンでアルカラスがファンと大合唱 勝利後のサプライズとは
テニスの四大大会のひとつ全仏オープンで、男子シングルス前回優勝者のカルロス・アルカラスが2回戦勝利後にコート上で歌声を披露し、ローラン・ギャロスの観客と大合唱になりました。国際ニュースとしても、試合結果以上に心温まるシーンが注目を集めています。
アルカラス、念願の合唱パフォーマンス
現地水曜日に行われた男子シングルス2回戦で、22歳のスペイン人アルカラスはハンガリーのファビアン・マロジャンを6−1、4−6、6−1、6−2で下しました。フィリップ・シャトリエのセンターコートでインタビューを終え、一度は締めくくられたかに見えた場面で、アルカラスは突然マイクを握り直します。
アルカラスは観客に向かって「ひとつ、どうしてもやりたいことがある。みんな、ついてきてほしい」と呼びかけ、ローラン・ギャロスではおなじみの応援チャントの一節を歌い始めました。スペインの闘牛士の音楽として知られるパソ・ドブレのリズムに合わせたメロディーで、最後の掛け声オレの部分は観客に託し、スタンドから大きな声と拍手がわき起こりました。
笑顔のアルカラスは、コートサイドでインタビューをした元世界1位のマッツ・ビランデルと抱き合いながら、歓声に包まれてクレーコートを後にしました。
昨年から温めていたアイデアとクレーでの強さ
アルカラスによると、このチャントを自分から歌ってみたいという考えは、すでに昨年の全仏オープンのインタビューの際からあったものの、実行には至っていなかったといいます。今回ようやく実現し、観客と一体になる時間をつくることができました。
四大大会で通算4度の優勝を誇るアルカラスは、赤土のクレーコートでも圧倒的な戦績を残しており、直近31試合のうち29勝と、まさにこのサーフェスにしっかりと調子を合わせてきています。
アルカラスは「ここが大好きで、本当に素晴らしい瞬間をいくつも経験してきた。観客の皆さんには笑顔でコートを後にしてほしい」と語り、プレーだけでなくエンターテインメントとしても大会を盛り上げたいという思いをにじませました。
試合内容と次戦の相手
この日の試合では、第2セットを落としながらも、第1セットと同様に第3セットを6−1、第4セットを6−2で取り返し、最終的にはスコア以上の安定感を示しました。1セットを許しても、試合全体を通じて主導権を握り続けた形です。
アルカラスは3回戦で、ノーシードのダミル・ジュムホールと対戦します。パフォーマンスでも存在感を示した王者が、次戦でどのようなプレーを見せるのか、注目が集まります。
ルードは左膝に苦しみ早期敗退、ボルジェスが歴史的勝利
同じ日に行われた他の試合では、全仏オープンで2度の準優勝を経験しているカスパー・ルードが、左膝の不調に苦しみながらポルトガルのヌーノ・ボルジェスに敗れる波乱もありました。スコアは2−6、6−4、6−1、6−0で、ルードは最後の14ゲームのうち13ゲームを落とす厳しい内容でした。
第7シードのルードは、ここ3年連続で全仏オープンの準決勝以上に進出し、2022年にはラファエル・ナダル、2023年にはノバク・ジョコビッチの前に決勝で敗れてきました。今大会での敗退は、2018年のデビュー時に2回戦で姿を消して以来、最も早いラウンドでの終了となります。
ルードはここ数週間、痛み止めや消炎剤を服用しながら試合に臨んでおり、この日もそれは変わりませんでしたが、第1セットの段階から左膝の違和感が出ていたといいます。一方、世界ランキング41位のボルジェスは、この勝利により男子シングルスでポルトガル出身選手として初めて全仏オープンの3回戦に進出する快挙を達成しました。
ファンとつくる全仏オープンの物語
アルカラスの合唱パフォーマンスと、ルードのまさかの早期敗退。全仏オープンから届いた二つのニュースは、テニスという競技が勝ち負けだけでなく、ファンとの関係や選手それぞれの物語によって彩られていることをあらためて示しています。
SNSが日常の情報源となっている今、こうしたコート上の小さなドラマは、動画やコメントを通じて瞬く間に世界中へ広がり、私たちのタイムラインに新たな視点や会話のきっかけをもたらします。アルカラスの歌声も、全仏オープンという国際ニュースを身近に感じさせる象徴的な場面として、これから何度も振り返られるかもしれません。
Reference(s):
Alcaraz sings to French Open fans after winning second-round match
cgtn.com








