チェルシーがカンファレンスリーグ制覇 UEFAタイトル完全制覇を達成
欧州サッカーの舞台で、チェルシーが歴史に名を刻みました。チェルシーがUEFAカンファレンスリーグ決勝でレアル・ベティスを4対1で破り、欧州サッカー連盟のクラブ大会4タイトルすべてを制した史上初のクラブになりました。
後半の猛反撃で4ゴール ポーランド・ヴロツワフの夜
決勝はポーランドのヴロツワフで行われ、チェルシーは後半に入ってから圧巻の反撃を見せました。コール・パーマーの右足から放たれた精密なクロスを、まず65分にエンソ・フェルナンデスが押し込み、続く70分にはニコラス・ジャクソンが同じくパーマーのクロスを合わせてネットを揺らしました。
その後も攻撃の手を緩めないチェルシーは、途中出場のジェイドン・サンチョとモイセス・カイセドがさらにゴールを重ね、ベティスに4対1の逆転勝ち。若手中心のスカッドが大一番で爆発した格好です。
UEFAクラブタイトルを「コンプリート」
この優勝により、チェルシーはUEFAのクラブ大会をコンプリートしました。現在は廃止されているカップウィナーズカップで1971年と1998年に優勝し、その後はロマン・アブラモビッチ時代に、2012年と2021年のチャンピオンズリーグ、2013年と2019年のヨーロッパリーグを制覇しています。
カンファレンスリーグは、チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグに次ぐ欧州クラブ大会の第3カテゴリーと位置付けられます。そのタイトルを加えたことで、チェルシーは4つすべてのUEFAクラブ大会を制した初のクラブとなりました。
アブラモビッチ時代の終焉とボーリー体制の賭け
アブラモビッチ体制は2022年に終わり、クラブはロサンゼルス・ドジャースの共同オーナーでもあるトッド・ボーリー氏が率いるコンソーシアムに買収されました。新オーナーグループはこれまでにおよそ13億ドルを投じ、多くの若手選手を獲得するという、大胆かつリスクの高い再建策を進めてきました。
その投資の象徴が、この日のヒーローたちです。中盤を支えるエンソ・フェルナンデス、前線で躍動したニコラス・ジャクソン、ゲームメイクとアシストを担ったコール・パーマー、途中出場で結果を出したジェイドン・サンチョとモイセス・カイセド。ボーリー体制の下で集められたタレントが、ようやく大舞台で一本の線につながった試合とも言えます。
キャプテン・ジェームズ「必ず勝たなければならない大会だった」
試合後、ピッチにはボーリー氏も姿を見せ、歓喜に沸く選手たちを直接ねぎらいました。クラブキャプテンのリース・ジェームズがトロフィーを掲げると、紙吹雪が舞い、ピッチ中央は歓声に包まれました。
ジェームズはカンファレンスリーグについて「この大会は必ず勝たなければならないと思っていた」と振り返り、「来季はまたチャンピオンズリーグで戦う」と意気込みを示しました。チェルシーは今季のプレミアリーグを4位で終え、来季のチャンピオンズリーグ出場権を確保しています。
欧州カップで存在感を示すプレミア勢
今季の欧州カップ戦では、イングランド勢が強い存在感を示しています。先週のヨーロッパリーグ決勝では、トッテナムがマンチェスター・ユナイテッドとのプレミア勢同士の対決を1対0で制して優勝しました。
カンファレンスリーグをチェルシーが制したことで、ここまでの欧州タイトルはすべてイングランドのクラブが手にした形です。一方、そのシーズンの締めくくりとなるチャンピオンズリーグ決勝は、ミュンヘンで行われるパリ・サンジェルマン対インテルのカードが土曜日に予定されており、当時の見通しとしてはイングランド勢による3大会完全制覇はならないと見られていました。
それでも、欧州カンファレンスリーグという舞台でタイトルをつかみ、UEFAクラブタイトルの完全制覇を達成したチェルシーの歩みは、2025年の欧州サッカーシーンを象徴する出来事のひとつとして記憶されそうです。
Reference(s):
Chelsea win Conference League to complete whole set of UEFA titles
cgtn.com








