PSGがインテルを5-0圧勝 クラブ初のチャンピオンズリーグ制覇
PSGがインテルを5-0圧勝 クラブ初のチャンピオンズリーグ制覇
欧州サッカーの頂点を決めるUEFAチャンピオンズリーグ決勝で、パリ・サンジェルマン(PSG)がインテル・ミラノを5-0で下し、クラブ史上初の優勝を果たしました。ティーンエイジャーのデジレ・ドゥエが大一番で躍動し、クラブの新時代を象徴する夜となりました。
歴史的なスコアで欧州の頂点に
決勝の舞台はドイツ・ミュンヘン。欧州クラブサッカーで最も権威あるタイトルを懸けた一戦で、フランス・リーグ1王者のPSGがイタリアの強豪インテル・ミラノを圧倒しました。
最終スコアは5-0。これはチャンピオンズリーグの前身を含めた70年の歴史で、決勝としては史上最大得点差となる圧勝です。守備的な展開になりがちな決勝で、ここまで大差がつくのは極めて異例と言えます。
19歳ドゥエが主役 2得点1アシストの大暴れ
この歴史的な夜の中心にいたのが、19歳のフランス人フォワード、デジレ・ドゥエです。先発出場したドゥエは、わずか1時間余りのプレーで2得点1アシストを記録し、最前線から試合を支配しました。
試合後、ドゥエは興奮冷めやらぬ様子で「言葉が出ません。ただ一つ言えるのは『ありがとうパリ』。やり遂げました」と語り、クラブとサポーターへの感謝を強調しました。
10代で決勝ゴールの快挙
ドゥエと、途中出場で得点したセニー・マユルは、チャンピオンズリーグ決勝でゴールを決めた10代の選手として史上3人目と4人目となりました。これまでにその快挙を達成していたのは、1995年のパトリック・クライファート、2004年のカルロス・アルベルトのみです。
欧州最高峰の舞台でティーンエイジャーが2人もネットを揺らしたことは、PSGだけでなく、欧州サッカー全体の世代交代を象徴する出来事といえます。
ルイス・エンリケ体制が結実 銀河系からチームへ
指揮官はスペイン人のルイス・エンリケ監督です。PSGはかつて、リオネル・メッシ、ネイマール、キリアン・エムバペといった世界的スターを次々と獲得し、いわゆるスター集結型の路線を歩んできましたが、それでも欧州制覇には届きませんでした。
現在のチームは、そうしたスター依存の時代から、若手育成とチームビルディングを重視するフェーズへと明確に舵を切っています。ドゥエやマユルのような若手と、アクラフ・ハキミ、ウスマン・デンベレ、フビチャ・クワラツヘリアといった実力者が、明確な戦術のもとでかみ合ったことで、この圧倒的な結果が生まれました。
デンベレは試合後、「誇りだし、すべてであり、本当に特別だ。PSGにとって初めてのタイトルだが、その取り方も良かった。リバプールやアストン・ヴィラに乗り込んで素晴らしい試合をした。自分たちはこのタイトルに値するし、ファンも同じだと思う」と語り、シーズンを通じた手応えと自信をにじませました。
試合の流れ:序盤の先制から一方的な展開に
スコアだけでなく内容面でも、PSGはインテルを大きく上回りました。主な得点シーンを振り返ります。
- 前半12分:中盤のヴィティーニャがペナルティーエリア内へ鋭いスルーパス。受けたドゥエは自らシュートも狙える場面でしたが、冷静に右サイドに走り込んだハキミへラストパスを送ります。元インテルDFのハキミは、無人のゴールへ流し込むだけの形で先制点。古巣相手ということもあり、ハキミのセレブレーションは控えめでしたが、PSGサポーターの歓声は一気に最高潮に達しました。
- 前半20分前後:右サイドからドゥエが放ったシュートは、インテルのDFフェデリコ・ディマルコに当たってコースが変わり、そのままゴールへ。やや幸運にも見える形でリードを2点に広げました。
- 後半18分(63分):ドゥエが自陣近くから一気にスプリントし、最終ラインの裏へ抜け出すと、落ち着いてゴール左隅へ流し込んでこの日2点目。スピードと決定力を兼ね備えたプレーで、インテル守備陣を完全に崩しました。
- 後半28分ごろ:左サイドを起点に攻撃を組み立てたPSGは、最後はクワラツヘリアがフィニッシュ。4点目を奪い、試合の行方を決定づけました。
- 後半41分(86分):投入からわずか2分後、途中出場のティーンエイジャー、マユルが5点目を決めます。プレッシャーのかかる決勝の舞台で、短時間で結果を残したこのゴールも強い印象を残しました。
欧州サッカー地図を塗り替える一夜
今回の優勝は、PSGにとって悲願の初制覇であると同時に、欧州サッカーの勢力図を考えるうえでも重要な出来事です。資金力に頼ったスター集合型から、若手と戦術を軸にしたチームづくりへと舵を切ったことで、クラブの哲学が結果として示された形になりました。
一方で、決勝という最大の舞台で5-0というスコアが生まれたことは、インテルにとっては厳しい現実でもあります。欧州のトップレベルでは、わずかな戦術的なずれや対応の遅れが、致命的なスコアにつながることを改めて示した試合でもありました。
10代の選手たちが主役となり、監督の狙いが明確にピッチ上で表現された今回の決勝は、国際ニュースとしても、欧州サッカーの今を象徴する出来事として、今後も長く語り継がれていきそうです。
Reference(s):
PSG thrash Inter Milan to win club's first UEFA Champions League title
cgtn.com








