バドミントン陳雨菲が韓悦に逆転勝ち BWFシンガポールOP決勝へ
バドミントンの国際ニュースとして注目されるBWFシンガポール・オープンで、女子シングルス世界ランク5位の陳雨菲(中国)が、同じく中国の韓悦をフルゲームの末に逆転で下し、決勝進出を決めました。東京五輪金メダリストが意地を見せた一戦は、バドミントンファンの間で大きな話題となっています。
- 女子シングルス準決勝で陳雨菲が韓悦に逆転勝ち
- 決勝は王祉怡との中国勢対決、日本の山口茜は準決勝敗退
- 混合ダブルスは香港特別行政区ペアが激戦を制して決勝へ
中国勢同士の熱戦、スコアは21-12/15-21/12-21
現地時間の土曜日に行われた女子シングルス準決勝は、中国勢同士の対戦となりました。先に流れをつかんだのは韓悦で、第1ゲームは終始リードを保ち、21-12で先取します。ラリーの主導権を握り、精度の高いショットで陳雨菲に思うような攻撃をさせませんでした。
しかし第2ゲームに入ると、試合展開は一変します。陳雨菲は我慢強いラリーとコースの打ち分けで徐々に主導権を奪い返し、両者一歩も引かない展開のなか、最終的に21-15で取り返して勝負をファイナルゲームに持ち込みました。
勝負の第3ゲームでは、東京五輪女王の経験値が光ります。序盤から積極的な攻撃で韓悦にプレッシャーをかけ、相手のミスを誘いながらリードを拡大。最後は21-12と第1ゲームの借りをそのまま返す形で締めくくり、逆転勝利を収めました。
これで陳雨菲は韓悦との対戦成績を10戦10勝とし、相性の良さをあらためて示した形です。
流れを変えた第2ゲーム 東京五輪金メダリストの底力
スコアだけを見ると、第3ゲームは一方的にも映りますが、その土台となったのは第2ゲームの粘りでした。第1ゲームで大差をつけられた後、メンタルを立て直し、ラリーのテンポと配球を細かく修正できたことが、国際大会で戦い続けてきた選手ならではの強みと言えます。
特に第2ゲームでは、ネット前の細かい駆け引きと、相手のバックハンド側を突くショットが目立ちました。韓悦も簡単には崩れず、1点を争う接戦となりましたが、終盤の要所でミスを最小限に抑えた陳雨菲がゲームを引き寄せます。
ファイナルゲームに入るころには流れが完全に陳雨菲側に傾き、攻撃的なスマッシュとドロップで韓悦に守勢を強いる展開となりました。点差以上に、勝負の流れをどうつかむかという観点からも学びの多い一戦だったと言えます。
決勝は王祉怡との中国勢対決 山口茜はフルゲームで惜敗
女子シングルスのもう一つの準決勝では、世界ランク2位の王祉怡(中国)が、日本の山口茜との接戦を制しました。スコアは21-12、12-21、21-17と、こちらもフルゲームにもつれ込む激戦となりました。
第1ゲームは王祉怡が21-12で優位に立ちましたが、第2ゲームでは山口が持ち味の粘り強いラリーと精度の高い守備で巻き返し、同じく12-21で取り返します。ファイナルゲームも終盤まで競り合いましたが、最後は王祉怡が21-17で振り切りました。
この結果、女子シングルス決勝は陳雨菲対王祉怡という中国勢同士のカードに。世界トップクラスの選手同士による、中国国内でも注目度の高い対戦となりそうです。東京五輪金メダリストの経験か、世界ランク2位の勢いか――今大会の女子シングルス女王の座を懸けた戦いに注目が集まります。
混合ダブルスは香港特別行政区ペアが激闘を制す
混合ダブルス準決勝では、中国の郭新娃/陳芳卉ペアが、香港特別行政区の鄧俊文/謝影雪ペアと対戦しました。この試合もフルゲームに及ぶ接戦となり、スコアは22-20、19-21、21-16で鄧/謝ペアが勝利しています。
第1ゲームは22-20という接戦で香港特別行政区ペアが先行。第2ゲームでは郭/陳ペアが21-19で取り返し、勝負は最終ゲームへ。第3ゲームでは、要所でのサービスまわりの駆け引きと、前衛後衛の連携で上回った鄧/謝ペアが21-16で振り切り、決勝進出を決めました。
決勝では、タイのデチャポル・プアバラヌクロ/スピッサラ・パエウサンブラン組と対戦します。アジア勢同士の対戦が続くなかで、香港特別行政区とタイのペアがどのような戦術を見せるのか、こちらも見どころの多いカードです。
シンガポール・オープンが映すアジアバドミントンの厚み
今回のBWFシンガポール・オープンは、女子シングルス、混合ダブルスともにアジア勢が上位を占める結果となりました。中国、香港特別行政区、日本、タイといった国と地域の選手たちが、高いレベルで競い合う構図が改めて浮き彫りになっています。
特に女子シングルスでは、中国勢の層の厚さが際立つ一方で、日本の山口茜も世界ランク上位として存在感を示し続けています。アジアのバドミントンは、トップレベルの選手層が広く、誰がタイトルを獲ってもおかしくない時代に入っていると言えるでしょう。
国際ニュースとして大会結果だけを追うのではなく、選手同士の対戦構図や勢力図の変化に目を向けることで、スポーツを通じたアジアのダイナミズムも見えてきます。決勝での中国勢対決、そして混合ダブルスでの香港特別行政区とタイの対戦が、今後のシーズンの流れにどのような影響を与えるのか。バドミントンファンにとって、見逃せない一日となりそうです。
Reference(s):
Chen Yufei rallies past Han Yue to reach final at BWF Singapore Open
cgtn.com








