シェフラーがメモリアル連覇、PGAツアー通算16勝目
2025年の男子ゴルフを象徴する国際ニュースのひとつが、世界ランキング1位スコッティ・シェフラーのメモリアル・トーナメント連覇です。米オハイオ州ダブリンのミュアフィールド・ビレッジGCで行われたPGAツアー大会で、シェフラーは通算16勝目を挙げ、名手タイガー・ウッズと並ぶ快挙を達成しました。
メモリアル・トーナメント連覇、その内容は
シェフラーは大会最終ラウンドで2アンダー70をマークし、72ホール通算10アンダーの278でフィニッシュしました。難コースとして知られるミュアフィールド・ビレッジでのこのスコアは、内容の濃い勝利といえます。
主な上位成績は次の通りです。
- 1位:スコッティ・シェフラー(米国) 10アンダー 278
- 2位:ベン・グリフィン(米国) 6アンダー 282(4打差)
- 3位:ゼップ・シュトラカ(オーストリア) 5アンダー 283
- 4位:ニック・テイラー(カナダ) 4アンダー 284
2位に入ったベン・グリフィンは、前週のコロニアルでツアー初優勝を挙げたばかりの勢いある選手。それでもシェフラーは、4打差をしっかり守り切りました。
シェフラーは大会後、「この大会は毎年本当にタフな週になる。週末は必死に戦ったし、ベンが最後までプレッシャーをかけてきた」と振り返り、勝利の重みを強調しました。
ウッズと並ぶメモリアル連覇、54ホール首位から9連勝
今回の優勝で、シェフラーはメモリアル・トーナメントを連覇。大会の歴史の中でタイトル防衛に成功したのは、過去に3連覇(1999〜2001年)を成し遂げたタイガー・ウッズとシェフラーだけです。
さらに注目されるのが、「54ホール首位からの勝率」です。今回の勝利は、シェフラーにとって54ホール終了時点で首位に立ってからの9連続優勝となりました。最終日に逆転を許さない勝ち切りの強さは、全盛期のレジェンドたちを思い起こさせます。
大会ホストは、メジャー通算18勝を誇るジャック・ニクラス。シェフラーは「素晴らしい一週間だったし、またニクラス氏と握手してトロフィーを受け取ることができて誇らしく感じている」と語り、特別な大会への思いをにじませました。
ツアー16勝目、史上屈指のスピード
今回のメモリアル制覇は、シェフラーにとってPGAツアー通算16勝目にあたります。その16勝を挙げるまでに要した期間は、約3年半足らず。ツアー史上、このペースで1勝から16勝に到達したのは、サム・スニード、ジャック・ニクラス、タイガー・ウッズに続いて4番目のスピードとされています。
過去の大記録をつくってきた3人はいずれもゴルフ史に名を刻むレジェンド。その名前に続いてシェフラーが語られるようになったことは、現在の彼がツアーの「中心」どころか「基準」になりつつあることを示しています。
短期間で3勝目、メジャーとも連動する強さ
シェフラーの勢いは、メモリアルだけではありません。今季はすでに、シージェイ・カップ・バイロン・ネルソンで優勝し、その約2週間後にはクエイルホローで行われた全米プロ選手権(PGA選手権)を制して自身3つ目のメジャータイトルを獲得しています。
メモリアルでの勝利は、それからほどなくして挙げた「1か月足らずで3勝目」にあたります。通常、メジャー制覇の直後は疲労やスケジュールの過密さからパフォーマンスが落ちる選手も少なくありませんが、シェフラーはむしろギアをさらに上げてきました。
メジャーと通常大会の両方で安定して勝ち続けることは、ゴルフ界でもごく限られた選手にしかできない芸当です。シェフラーはそのハードルを、当たり前のように越え続けています。
グリフィン、シュトラカ、テイラーらも存在感
今回のメモリアルは、シェフラー一人が際立っただけの大会ではありませんでした。ベン・グリフィンは、前週の初優勝に続きメモリアルでも2位に入り、実力と安定感を印象づけました。最終日にスコアを伸ばしきれず73と苦しみましたが、世界1位を追いかける姿は、今後のPGAツアーを面白くする存在として記憶に残る内容でした。
ゼップ・シュトラカは通算5アンダーで3位、前半戦で首位に立ったこともあるニック・テイラーは通算4アンダーで4位。2日目終了時点でグリフィンと首位を分け合っていたこともあり、リーダーボードの上位は終始拮抗した展開となりました。
そうしたなかでシェフラーが最終日を「70」でまとめたことは、スコア以上に価値のある一日だったといえます。
全米オープンへ、「倒すべき男」に
このメモリアルでの勝利により、シェフラーは今季4つ目のメジャータイトル、そして2大会連続メジャー制覇に向けて、いっそう視線を集める存在となりました。当時、2週間後に控えていたオークモントでの全米オープンでは、まさに「倒すべき男」として大会に臨むことになったからです。
すでに3つのメジャー制覇を成し遂げ、PGAツアーでの勝利数も急速に積み上がるなか、「どこまで記録を伸ばすのか」「どのレジェンドに肩を並べていくのか」という問いが、ゴルフファンや専門家の間で現実的なテーマになりつつあります。
2025年のゴルフシーズンを振り返るとき、メモリアル・トーナメント連覇とツアー16勝目は、間違いなくその中心に置かれる出来事のひとつになるでしょう。
Reference(s):
World No. 1 Scheffler holds off Griffin to defend title at Memorial
cgtn.com








