ジョコビッチ、全仏オープン通算100勝 38歳で示した圧倒的強さ
全仏オープンで男子シングルス通算100勝目——ノバク・ジョコビッチが、キャリアと時代を象徴する新たな節目に到達しました。今季のローラン・ギャロスで見せた圧巻の内容と、その裏側にある復活のストーリーを振り返ります。
全仏オープン100勝、ナダルに次ぐ偉業
今年の全仏オープン男子シングルス4回戦(ラウンド16)の月曜日、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)がキャメロン・ノリー(英国)を6-2、6-3、6-2のストレートで下し、同大会通算100勝目を挙げました。これで全仏オープンの戦績は100勝16敗となり、男子選手として100勝に到達したのは、通算112勝4敗・14度の優勝を誇り昨季限りで現役を退いたラファエル・ナダルに次いで2人目となります。
ジョコビッチはこの試合までに今大会で12セット連取中で、一度もセットを落としていません。24個のグランドスラムタイトルのうち3つを全仏オープンで獲得してきた土のコートで、38歳となった今もなお、安定した強さを示しています。
- 全仏オープン通算成績:100勝16敗
- 今大会ここまで:12セット連取で未だセット未落とし
- グランドスラム優勝数:24(うち全仏優勝3回)
38歳が語る「毎日期待が高まっている」
試合後、ジョコビッチは「体の感覚は良く、日を追うごとに自分のプレーへの期待が高まっている。ここまで12セットを戦って12セットを取れているし、すべてが堅実でポジティブだ」と手応えを語りました。長いキャリアの中で数々の記録を打ち立ててきたベテランが、なおも向上心を失っていないことがうかがえます。
今季前半の苦しみとジュネーブでの転機
今季の序盤、ジョコビッチは珍しく3連敗を2度経験するなど、結果が出ない時期もありました。しかし全仏オープン開幕の直前、ジュネーブ・オープンで今季初タイトルとキャリア通算100個目のタイトルを獲得。決勝までの過程では、今回ローラン・ギャロスで破ったノリーにも勝利しており、その勢いをパリにも持ち込んだ形です。
ノリーが見た「隙のないジョコビッチ」
敗れたノリーも「今日は本当にソリッドで、何もさせてくれなかった。守備もサービスもリターンも良く、とてもシャープだった」と相手を称えました。相手に「何もくれない」と言わせるほどの完成度の高いプレーは、ディフェンスと攻撃の切り替え、リターンゲームでのプレッシャーといった、ジョコビッチらしさが凝縮された内容だったと言えます。
次戦はズベレフ戦へ 大一番の見どころ
この勝利により、ジョコビッチは今季の全仏オープンで準々決勝進出を決めました。当時の次戦の相手は第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)で、水曜日に準決勝進出をかけて対戦する予定でした。ズベレフは、オランダのタロン・グリークスプールが腹部の負傷で第2セット途中に棄権したことでベスト8入りを決めています。
ズベレフはジョコビッチについて「テニスのプレーの仕方を知り尽くしているし、大舞台でビッグマッチを戦うことがどういうことかも熟知している」と話し、絶対的な経験値への敬意を示しました。ビッグステージに慣れた両者の対戦は、メンタルの強さと試合運びが勝敗を分ける一戦になると見られていました。
ナダル不在の時代と「100勝」の意味
昨季限りでラファエル・ナダルが現役を退き、土の帝王がいない全仏オープンは、新たな勢力図が注目される大会となりました。その中でジョコビッチが100勝という節目に到達したことは、長年の安定した強さとともに、今もなお男子テニスの中心にいることを示す象徴的な出来事と言えます。
ナダルの全仏通算112勝4敗、14度の優勝という前人未到の記録は別格ですが、ジョコビッチの100勝16敗という数字もまた、クレーコートでの適応力と戦術の幅広さを物語っています。
今後も続く「記録との戦い」
全仏オープン100勝とキャリア100タイトル。数字だけを見ても、ジョコビッチがいまなお記録と向き合い続ける特別な選手であることは明らかです。今季序盤の不振を乗り越え、再びギアを上げつつある38歳の行方は、来シーズン以降も男子テニス界の大きな注目ポイントであり続けそうです。
Reference(s):
Djokovic earns his 100th career French Open win after hammering Norrie
cgtn.com








