ガウフ、全仏オープン5年連続8強入り クレーで存在感を示す
テニスの全仏オープン女子シングルスで、世界ランキング2位のココ・ガウフ(アメリカ)がエカテリーナ・アレクサンドロワ(ロシア)を6-0、7-5で下し、5年連続となる準々決勝進出を決めました。会場はパリのローランギャロス。試合時間82分の中で、21歳の全米オープン2023年女王がクレーコートでの強さと勝負どころの集中力を見せました。
第1セットは一方的、第2セットは競り合いに
ガウフは立ち上がりから主導権を握りました。第1セットでは3度のブレークに成功し、自身のサービスゲームも安定してキープ。わずか1ゲームも失わずに6-0で先取し、スコア以上に内容でも圧倒しました。
一方、第2セットではアレクサンドロワが立て直し、ラリーが長く続く緊張感のある展開になります。ロシアのパワーヒッターらしい攻撃的なショットでプレッシャーをかけられながらも、ガウフは要所で守備から攻撃に切り替え、最後は7-5で振り切りました。
試合後、ガウフは「ここでまた準々決勝に戻って来られて本当にうれしいです。今日のプレーにも満足していますし、このまま勢いを続けていきたいです」と手応えを語りました。
クレー15勝でスビトリナと並ぶ今季トップ
ガウフは今季のクレーコートで15勝を挙げており、この数字はウクライナのエリナ・スビトリナと並び女子ツアー最多となっています。いずれも今大会・全仏オープンで勝ち残っている選手であり、クレーシーズンを通じて積み重ねてきた安定感が数字にも表れています。
今大会で第2シードとして臨むガウフにとって、全仏オープンは特別な意味を持つ舞台になりつつあります。今季はマドリードとローマの大会で決勝に進出しながらもタイトルには届かず、「3度目の正直」で大きなタイトルをつかみたいという思いがにじみます。
敗戦から学んだ「1ポイントもあきらめない」姿勢
ガウフは今季のクレーシーズンを振り返り、とくにマドリードとローマでの経験が大きかったと話します。どちらの大会でも初戦で第1セットを落としながら、そこから立て直して決勝まで勝ち上がりました。
「ローマとマドリードの2大会で、初戦の第1セットを落としながらも決勝まで行けたことは、自分にとって大きな学びでした。どの試合でも、どのポイントでも戦い続けないといけない。大会では本当に何が起こるか分からないからです。ツアーでより安定した成績を残したいなら、その姿勢を持ち続けることが大事だと思います」と語り、メンタル面の成長を強調しました。
この言葉どおり、アレクサンドロワとの第2セット終盤でも、ガウフはリードを守り切るのではなく、攻める姿勢を崩しませんでした。ブレークポイントやデュースの重要な場面で、積極的にフォアハンドを振り抜き、リスクを取りながらポイントを取り切ったことが勝利につながりました。
「安定して強い」選手へ 一歩ずつ近づく21歳
ガウフは10代の頃から注目を集めてきましたが、ここ数年でプレースタイルだけでなく、試合の運び方やメンタルの整え方にも変化が見られます。今季のクレーでの15勝、マドリードとローマでの連続決勝進出、そして全仏オープンでの5年連続準々決勝進出という数字は、その変化を裏付けるものです。
テニスでは、実力と同じくらい「波を小さくすること」が重視されます。圧勝する試合だけでなく、内容が悪い日や相手の調子が良い日に、どれだけ踏みとどまれるか。ガウフが口にする「どのポイントでも戦い続ける」というキーワードは、まさにその部分に向き合おうとする姿勢と言えます。
全仏オープン後半戦の見どころ
全仏オープンの後半戦に向けて、ガウフは引き続き優勝候補の一人として注目されます。クレーでの豊富な試合数と勝利数、トップ選手との対戦を重ねてきた経験、そしてここまで語ってきたメンタル面の成長がどこまで結果に結びつくのかが焦点です。
マドリードとローマで惜しくも届かなかったタイトルに対し、パリの舞台でどのような答えを出すのか。今年の全仏オープンは、単なる一大会を超えて、21歳の選手が「安定して強いトップ選手」へと変わっていくプロセスを映す物語にもなりつつあります。
ガウフが語る「1ポイントもあきらめない」というシンプルな言葉は、多くの試合、そして長いシーズンを戦い抜くテニスツアーのリアルをよく表しています。ローランギャロスの赤土の上で、その姿勢がどこまで結果として結実するのか、注目が集まります。
Reference(s):
Gauff books fifth consecutive trip to quarterfinals at French Open
cgtn.com







