全仏オープン女子準々決勝 鄭欽文、サバレンカに敗れ8強止まり
全仏オープンで鄭欽文がサバレンカに敗退 7度目の黒星
テニスの四大大会の一つ、全仏オープン(ローランギャロス/パリ)女子シングルス準々決勝が現地時間火曜日に行われ、第8シードの鄭欽文(中国)が第1シードで世界ランキング1位のアリナ・サバレンカ(ベラルーシ)に7-6(3)、6-3で敗れました。鄭はこれでサバレンカに対して7度目の黒星となり、2025年大会での挑戦はベスト8で終わりました。
攻撃的な立ち上がりで世界1位を先にブレーク
鄭欽文は、先月ローマで行われた大会でサバレンカへの6連敗を止めたばかり。その勢いを持ち込むように、この準々決勝でも序盤から積極的な攻撃テニスを展開しました。第1セット第3ゲームでは、サバレンカのサービスゲームを破って3-1とリードを奪い、流れをつかんだように見えました。
しかし試合が進むにつれて、22歳の鄭に細かなミスが出始めます。第8ゲームではダブルフォルト(サーブを2本連続で失敗すること)もあり、自身のサービスゲームを守り切れずにブレークを許しました。このゲームでの失点が、流れをサバレンカ側に引き戻すきっかけとなりました。
タイブレークでの失速 セットポイントをしのぐも主導権を渡す
第1セットは終盤まで激しいサービスキープ合戦となり、鄭は6-5とリードを許した12ゲーム目でセットポイントを迎えました。それでもここは冷静にしのいでキープに成功し、勝負の行方はタイブレークに持ち込まれます。
タイブレーク序盤は鄭が2-0とリードを奪い、再び主導権を握るかに見えました。しかしここからサバレンカが反撃。ポイントごとに精度を上げて7-3で取り切り、セットカウント1-0とリードを奪いました。試合全体の空気が大きく傾いたのは、このタイブレークの時間帯だったと言えます。
第2セットはサバレンカが安定感を発揮
第2セットに入ると、サバレンカは世界1位らしい安定感を発揮します。サービスゲームでの隙が少なく、ラリーでもミスを減らして着実にポイントを積み重ねました。
一方の鄭は、要所でのショット選択やミスが響き、押し切る場面を作りきれません。流れを引き戻すブレークを奪うことができず、6-3で第2セットも落とし、ストレートでの敗戦となりました。
ローマでの勝利から一転 浮かび上がった課題
鄭は先月ローマの大会で、それまで6連敗を喫していたサバレンカから初勝利を挙げたばかりでした。トップ選手への苦手意識を一度は払拭した形でしたが、再戦の舞台となった全仏オープンでは、再びサバレンカの壁の高さを突きつけられる結果となりました。
ローマでの勝利と今回の敗戦を並べて見ると、特に差が出たのは「勝負どころでの精度」と「メンタルの揺れ」をいかに抑えられるかという点だと考えられます。リードしている局面でのダブルフォルトや、タイブレークでの連続失点は、その象徴的な場面と言えるでしょう。
22歳・鄭欽文のこれから
とはいえ、22歳という年齢を考えれば、鄭にはまだ大きな伸びしろがあります。世界1位を相手に先にブレークを奪い、セットポイントをしのぎ、タイブレークでリードも奪ったという展開は、トップレベルでも十分に戦えることを示す内容でした。
今回の全仏オープンでの敗退は悔しい結果ではありますが、グランドスラムの準々決勝という舞台で得た経験は、今後のシーズンを戦っていくうえで貴重な財産になります。ローマでの勝利とパリでの敗戦、その両方から何を学び取るかが、次の一歩を決める鍵になりそうです。
中国のテニス界にとっても、鄭欽文の存在は今後の国際テニスシーンを語るうえで重要なピースとなっていく可能性があります。サバレンカという絶対的な存在にどう迫っていくのか、今後の対戦にも注目が集まりそうです。
Reference(s):
Zheng Qinwen ends French Open campaign with seventh loss to Sabalenka
cgtn.com








