全仏オープン女子、サバレンカがシフィオンテク撃破 ガウフとの決勝へ
全仏オープン女子シングルスで、世界1位アリーナ・サバレンカが女王イガ・シフィオンテクの大会26連勝と4連覇の夢を断ち切り、決勝で2位ココ・ガウフと対戦する構図が、2025年のテニス界で大きな話題となりました。
女王シフィオンテクの連勝を止めたサバレンカ
木曜日に行われた準決勝、ローラン・ギャロスのメインスタジアムは屋根が閉まり、赤茶色のクレーがサバレンカの背中や白いシューズに飛び散っていました。力強いショットを次々と打ち込むたびにラケットとボールがぶつかる重い音がコートに響き、「ハードヒッター対クレー巧者」の構図を象徴するような展開になりました。
結果は、7–6(1)、4–6、6–0。サバレンカは第1セットのタイブレークを制し、第2セットを落としながらも、最終セットでは一ゲームも与えない完勝で、シフィオンテクの全仏オープン26連勝と、大会記録となる女子単4連覇への挑戦を止めました。
この試合のポイントを整理すると、次のようになります。
- 大会:全仏オープン女子シングルス準決勝
- 勝者:世界1位 アリーナ・サバレンカ
- スコア:7–6(1)、4–6、6–0
- シフィオンテクは全仏で26連勝中、4大会連続優勝を狙っていた
「クレーは苦手」を乗り越えたサバレンカ
これまでサバレンカは、スピードの速いハードコートを得意とし、クレーコートでは結果が出にくいというイメージが強くありました。本人も、ほとんど一生のあいだ「クレーは自分のものではない」と言われ続け、自信を持てなかったと振り返ります。
しかしここ数年で、サバレンカとチームはプレースタイルを大きく磨き上げ、今ではクレーでも心地よくプレーできるようになったと言います。むしろ「クレーでプレーするのを楽しんでいる」と語るほどで、今回の勝利は、その変化をはっきりと示す試合になりました。
この準決勝時点で、サバレンカは「4度目のグランドスラム制覇、そして初めてハードコート以外でのタイトル」を目標に掲げていました。クレーコートで勝てるようになったこと自体が、これまでのキャリアの物語を書き換える出来事になりつつあります。
ガウフは危なげなく2度目の全仏決勝へ
サバレンカの相手となった世界2位のココ・ガウフも、今年の全仏オープンで安定した強さを見せました。21歳のガウフは、準決勝でフランスのワイルドカード(主催者推薦)で出場したロイス・ボワソンを、6–1、6–2のストレートで一蹴しました。ボワソンは世界ランキング361位からの大きな挑戦でしたが、ガウフは終始主導権を握り続けました。
2022年大会でシフィオンテクに敗れ準優勝だったガウフにとって、今回が2度目の全仏オープン決勝。見応えという点ではサバレンカ対シフィオンテク戦ほどの接戦にはなりませんでしたが、ガウフの完成度の高さと、クレーでの適応力を印象づける内容でした。
30年で2度目 パリで実現した「世界1・2位対決」
サバレンカとガウフが勝ち上がったことで、全仏オープン女子シングルスの決勝は、世界ランキング1位と2位が顔をそろえるカードになりました。パリで女子の世界1位と2位がタイトルを争うのは2013年以来で、この30年でわずか2度目という貴重な組み合わせです。
ランキング通りの顔合わせは、一見「順当」にも見えます。しかし女子ツアーでは、若い選手の台頭やコンディションの変化もあって、トップランカー同士が決勝で真正面からぶつかる機会は意外と多くありません。だからこそ、サバレンカ対ガウフという決勝は、今後の女子テニスの勢力図を象徴する一戦として語り継がれそうです。
この全仏が示した3つのポイント
今回の全仏オープン女子シングルスから、私たちが読み取れるポイントを3つ挙げてみます。
- コートの種類による「得意・不得意」というラベルは、戦術とトレーニング次第で書き換えられる。
- 絶対的な女王と見られた選手の長い連勝も、どこかで必ず止まる。その瞬間が、新しい物語の始まりになる。
- 世界1位と2位が決勝で激突する試合は、単なるタイトル争い以上に、その時代の女子テニスを象徴するイベントになる。
2025年シーズンを振り返るとき、多くのファンが思い出すのは、シフィオンテクの支配に風穴を開けたこの全仏準決勝と、その先に待っていたサバレンカ対ガウフの決勝カードかもしれません。コートの表面や過去の評価に縛られず、自分のプレーを進化させ続けることの意味を、2人のトップ選手が改めて示しているようです。
Reference(s):
Sabalenka ends Swiatek's French Open reign, sets up final with Gauff
cgtn.com







