車いすテニス全仏ダブルス、中国ペアが準優勝 Kamiji組が逆転V
2025年の全仏オープン車いす女子ダブルス決勝で、中国の Li Xiaohui と Wang Ziying のペアが準優勝となりました。日本の Yui Kamiji と南アフリカの Kgothatso Montjane 組に、フルセットの末に惜しくも逆転負けしています。
スコアは 4-6、7-5、10-7 先行しながら惜敗
試合はフランス・パリのローランギャロスで金曜日に行われました。Li と Wang は立ち上がりから積極的に攻め、第1セットを 6-4 で先取します。中国ペアが主導権を握る展開で、全仏オープンのタイトル獲得に向けて理想的なスタートを切りました。
しかし第2セットに入ると流れが徐々に変わります。Kamiji と Montjane は粘り強いプレーで挽回し、中国ペアのミスが増える場面を見逃さず、7-5 でセットを取り返しました。これで試合は最終セット相当にあたるマッチタイブレークにもつれ込みます。
タイブレークでも拮抗した展開が続きましたが、ローランギャロスの決勝常連である Kamiji/Montjane 組が要所で集中力を発揮し、10-7 で勝利。フランスの首都パリでは、2023年に続く2度目のタイトル獲得となりました。
全豪で中国初のグランドスラム優勝 その勢いで全仏も決勝へ
Li と Wang のペアは、今年1月の全豪オープンで中国として初めてとなるグランドスラムタイトルを獲得し、すでに歴史を塗り替えています。その後の全仏オープンでも決勝に勝ち進んだことで、車いすテニス界における中国勢の存在感を一段と高めるシーズンとなりました。
同じ年の全豪と全仏という異なる大会で続けて決勝に進むことは、安定した実力とメンタルの強さを示すものでもあります。今回の全仏ではあと一歩届かなかったものの、グランドスラムでの連続決勝進出は、今後のさらなる飛躍への土台になりそうです。
「失敗は成功の母」 敗戦を次への糧に
試合後、Wang は「失敗は成功の母と言われます。私たちにもまだ成長の余地があり、この試合と相手から学ぶことができます。決勝には敗れましたが、経験を得ることができました」と語り、敗戦を前向きに捉える姿勢を示しました。
Li も「全豪オープンと全仏オープンの決勝までの道のりで、多くの経験を積むことができました。今後の大会に向けてしっかりトレーニングを続け、より良いパフォーマンスを目指します」とコメントし、次のステップに向けて意欲を強調しました。
結果だけを見れば悔しい準優勝ですが、本人たちはその裏側にあるプロセスと学びに目を向けていることが分かります。トップレベルの国際スポーツの現場で、経験をどう積み上げていくかという点でも示唆的なコメントです。
シングルスでも激突 Kamiji は決勝進出
今大会では、Li と Kamiji は車いす女子シングルスの準決勝でも対戦しました。この試合では、Kamiji が 6-2、6-7(4)、6-4 のフルセットで勝利しています。
Kamiji はこの勝利でシングルスの決勝に進出し、オランダの Aniek van Koot とタイトルを争うことになります。ダブルスとシングルスの両方で存在感を示す活躍ぶりは、国際舞台で戦うアスリートとしての総合力の高さを物語っています。
なぜこのニュースが大事なのか
今回の全仏オープン車いす女子ダブルスは、いくつかの点で注目すべき国際ニュースと言えます。
- 中国の Li/Wang ペアが、全豪に続き全仏でも決勝に進出し、車いすテニスでの新たな勢力として頭角を現していること
- 日本の Kamiji と南アフリカの Montjane が、2023年に続きパリで2度目のタイトルを獲得し、継続的な強さを示していること
- シングルスでも同じ選手同士が激突し、複数種目で世界トップレベルの競争が展開されていること
こうした動きは、車いすテニスという競技そのものへの関心を高めるだけでなく、アジアを含む各地域の選手層の厚みが増していることも示しています。国際スポーツを日本語で追いかける私たちにとって、勝敗だけでなく、選手が語る言葉や積み重ねていく経験に目を向けることで、スポーツの見え方も少し変わってくるのではないでしょうか。
今後のグランドスラムや国際大会で、Li/Wang ペアがどこまで進化を遂げるのか、そして Kamiji/Montjane 組との再戦が実現するのか。車いすテニスの国際ニュースから、引き続き目が離せません。
Reference(s):
Chinese duo Li & Wang finish wheelchair runners-up at French Open
cgtn.com








