樊振東がCTTSLに電撃復帰 1日4勝で存在感示す
2024年パリ五輪王者の樊振東(ファン・ジェンドン)が、中国卓球スーパーリーグ(CTTSL)に約半年ぶりに復帰し、1日4試合で4勝という圧巻のパフォーマンスを見せました。復帰戦から全勝スタートというニュースは、今季の国際卓球シーンを占う上でも見逃せません。
- 約半年ぶりの実戦でシングルス4連勝
- 上海はダブルヘッダーを制し、優勝争いへ弾み
- 樊は「まだケガが残っている」と語りつつ手応えも
約半年ぶりの復帰戦でいきなり4連勝
昨年12月31日の山東との準決勝での敗戦を最後に、樊振東は約半年間、公式戦から姿を消していました。その沈黙を破ったのが、上海チームの一員として臨んだリーグ開幕日の試合です。この日だけで、山東の徐瑛彬(シュー・インビン)、閻安(ヤン・アン)、汕頭の徐海東(シュー・ハイドン)、林高遠(リン・ガオユエン)という4人を次々と破り、電撃的な復帰を印象づけました。
午前の開幕戦では、徐瑛彬に先に2ゲームを奪われる苦しい展開でしたが、そこから3ゲーム連取で逆転勝ち。いきなりのフルゲームを制したことで、ブランク明けとは思えない勝負強さを見せました。その後の試合でも要所を締め、1日4戦全勝という結果で初日を終えています。
上海のダブルヘッダーはドラマの連続
この日は上海にとってもダブルヘッダー(1日に2試合)となり、とりわけ汕頭との一戦は、フルセットにもつれ込む大接戦となりました。クライマックスは、樊と林高遠という世界トップレベル同士の対決です。
樊が第1ゲームを11-9、第2ゲームを11-8で連取すると、林が第3ゲームを11-9で取り返し、勝負は最終第5ゲームへ。最後は樊が11-3と突き放し、チームにとっても大きな1勝をもぎ取りました。プレッシャーのかかる場面でも攻める姿勢を崩さない樊のスタイルが、復帰戦でも健在であることを示した一戦でした。
「まだテスト段階」樊が語った手応えと課題
試合後、樊は汕頭戦を振り返り「自分たちはどちらもチームに貢献したかったが、いくつかの重要なポイントでは、少し自分に運が傾いたと思う」と冷静に自己分析しました。また、中国卓球スーパーリーグについて「常に激しく、レベルの高い試合が続くリーグ。自分にとって開幕日は一つのテストだったと思う。そのテストはうまくいったが、まだケガが残っているので、これからの試合に向けて調整したい」とも述べています。
午前の徐瑛彬戦については「本当にタフな試合だったが、戦術を調整する良い機会になった」とコメント。0-2からの逆転劇は、実戦ブランクの影響を不安視する声を一気に吹き飛ばす内容だったと言えるでしょう。
静かなトレーニング期間を経て見せた変化
昨年末の山東との準決勝敗退後、樊は約半年にわたり公式戦から離れ、静かにトレーニングに専念してきました。今回の復帰戦では、その期間に磨き上げた技術と、逆境に耐えるメンタルの両方が凝縮されたような内容になりました。
ラリーの中でのボールコントロールやコース取りには、これまで以上の精度が感じられます。また、点差が詰まった場面でも慌てず、戦術を細かく調整しながら流れを引き寄せていく姿からは、逆境を乗り越えようとする強い意志が伝わってきます。
今季CTTSLのフォーマットと優勝争い
今季の中国卓球スーパーリーグは、ダブルラウンドロビン(総当たり2回戦)方式のレギュラーシーズンが3つのステージに分かれて行われ、その後、上位4クラブが12月のファイナルラウンドに進出するフォーマットになっています。シーズンを通して高い緊張感が続く、タフなリーグです。
その中で、復帰初日からチームを連勝に導いた樊の存在は、優勝争いの構図を大きく左右しそうです。五輪王者が徐々にコンディションを上げていけば、他クラブにとっては対策が必須となりますし、一つひとつの直接対決の重みはさらに増していきます。
樊が再び主役の一人としてコートに戻ってきたことで、今季のタイトルレースは一層予測しづらくなりました。静かな半年を経て戻ってきた王者が、この先どこまでギアを上げていくのか。中国のみならず、世界の卓球ファンがその一挙手一投足に注目しています。
Reference(s):
Fan makes electrifying return to action with 4 consecutive CTTSL wins
cgtn.com







