バスケ中国代表、FIBAアジアカップへ 北京合宿23人の狙い
2025年8月にサウジアラビアで開催予定だったFIBAアジアカップを前に、中国男子バスケットボール代表は6月13日から7月23日まで北京でおよそ6週間の強化合宿に取り組みました。本記事では、その北京合宿の狙いと23人ロスターの特徴を振り返ります。
北京での集中特訓と国際試合の準備
中国代表の23人は北京市内のトレーニング施設に集結し、フィジカル強化だけでなく、国際大会を見据えた戦術面の確認やチームケミストリーづくりを進めました。
合宿期間中には、次の4か国を相手に合計8試合の強化ゲームがスケジュールされていました。
- チュニジア
- オランダ
- ベネズエラ
- ボスニア・ヘルツェゴビナ
アフリカ、ヨーロッパ、南米と、スタイルの異なる相手と戦うことで、FIBAアジアカップ本番で想定される多様なバスケットボールへの対応力を高める狙いがあったとみられます。
23人ロスターとクラブ別の存在感
今回の代表候補は23人。その中でも、国内リーグCBAの有力クラブからの選出が目立ちました。
とくに存在感を示したのが、次のクラブです。
- Beijing Ducks:3選手が招集
- Guangdong Southern Tigers:3選手が招集
- Guangsha Lions:CBAの現王者からHu Jinqiu(フー・ジンチウ)とZhu Junlong(ジュー・ジュンロン)が選出
CBAチャンピオンであるGuangsha Lionsから主力のHu JinqiuとZhu Junlongが選ばれたのは、リーグでのパフォーマンスをそのまま代表に持ち込む狙いといえます。
驚きを呼んだ不在:Sun Minghuiと遼寧勢
一方で、今回のロスターにはサプライズもありました。その一人が、好調なプレーで注目を集めていたSun Minghui(スン・ミンフイ)です。最近のパフォーマンスを踏まえると代表入りが有力視されていただけに、メンバーから外れたことは多くのファンの関心を集めました。
また、CBAの強豪として知られるLiaoningからは、Zhang Zhenlin(ジャン・ジェンリン)1人のみが選出されました。Zhang Zhenlinはこれまでフィットネス面での課題も伝えられてきましたが、それでもロスターに名を連ねたことは、チームが彼のポテンシャルと役割を重視していることの表れといえます。
その一方で、Liaoningで重要な役割を担ってきたZhao Jiwei(ジャオ・ジーウェイ)がロスターから外れたことも見逃せません。この決定は、ポジションバランスや戦術的な優先順位を反映したものと見ることもできそうです。
初招集の3選手が示す世代交代の流れ
今回の北京合宿で注目されたのが、Lei Meng(レイ・モン)、Liu Jiuyu(リウ・ジゥユー)、Li Xiangbo(リー・シャンボー)の3人が初めて代表候補に招集されたことです。
国際舞台での経験はまだ多くありませんが、フィジカル、運動能力、将来性といった部分が評価されての抜てきと考えられます。ベテランと若手が同じ環境で競争し合うことで、チームとしての層を厚くしつつ、次の世代へのスムーズなバトンタッチを図る意図がうかがえます。
北京合宿から見える中国代表のチーム作り
この北京合宿と23人ロスターからは、中国代表が次のような方向性でチームを作ろうとしている姿が見えてきます。
- CBAで結果を残す中心選手を軸にしながら、若手有望株も積極的に試す
- 異なるプレースタイルを持つ各国との強化試合を通じて、国際レベルの当たりとスピードに慣れる
- 実績のある選手であっても、コンディションや戦術適合を見極めて選外とする可能性を残す
FIBAアジアカップは、アジアの強豪が集う国際大会であり、中国代表にとってもチームの現在地を測る重要な舞台です。2025年夏に向けて行われた今回の北京合宿は、代表チームが足元を固めつつ、新しい顔ぶれを試すための大事なステップだったといえるでしょう。
この合宿で経験を積んだ選手たちが、今後どのように代表の主力として成長していくのか。中国バスケットボールの行方を占う意味でも、引き続き注目していきたいところです。
Reference(s):
cgtn.com








