2026年FIFAワールドカップ開幕まで1年 北米3カ国開催とレガシー構想
現地時間の水曜日、2026年FIFAワールドカップ開幕までちょうど1年となる節目を迎え、FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長が大会の意義と「長く続くレガシー」への期待を語りました。北米3カ国で史上最大規模となるこの国際大会は、世界のサッカーファンだけでなく地域社会にもどんな変化をもたらすのでしょうか。
北米3カ国開催、史上最大のワールドカップ
2026年FIFAワールドカップは、アメリカ、カナダ、メキシコの3カ国と16の開催都市で行われる予定です。これまでから拡大された48チームが参加する初めての大会となり、FIFAは「史上最大かつ最もインクルーシブな大会」と位置づけています。
スタジアムには約650万人の観客が訪れると見込まれており、カナダ、メキシコ、アメリカの各地で試合が行われることで、大陸全体、そして世界中のファンをサッカーでつなぐことを目指しています。
インファンティーノ会長「影響は深く長く続く」
インファンティーノ会長は、1年後に迫った2026年大会について「この大会の影響は深く、長く続くものになる」と自信を示しました。ワールドカップは常に若者を刺激してきたとしたうえで、今回はさらに一歩踏み込み、「次の世代に向けた現実的な道をつくる」ことを掲げています。
会長によると、2026年大会を通じて期待されるのは、次のような変化です。
- 各地のグラスルーツ(草の根)サッカー育成プログラムの加速
- スタジアムやトレーニング施設など、サッカー関連インフラの整備
- 若い選手や子どもたちが、より大きな夢を描ける環境づくり
こうした投資と注目度の高まりによって、サッカーを取り巻く土台そのものを強くし、単なる一過性のイベントにとどめないという狙いが強調されています。
「永遠の大会」にしたいという願い
インファンティーノ会長が繰り返し口にしたキーワードが「レガシー(遺産)」です。同会長は「大会を単に運営するだけではなく、すべての開催都市と地域社会にとって意味のあるものにしたい」と述べ、「このワールドカップを、人々の人生の中で永遠に残る存在にしたい」と強調しました。
そのイメージを示すために、会長はバンクーバー、グアダラハラ、アトランタといった開催都市の名前を挙げました。2026年の試合を見たことがきっかけで、そこで暮らす子どもがボールを蹴り始めるような大会こそが、本当のレガシーだと説明しています。そして「そのとき、フットボール、あるいはサッカーが勝利するのだ」とも語り、スポーツそのものの価値を強調しました。
何が「レガシー」として残るのか
巨大スポーツイベントは、開催中は大きな熱気と注目を集める一方で、終了後に何が残るのかが常に問われます。インファンティーノ会長のメッセージからは、2026年大会を通じて次のようなレガシーづくりを目指していることがうかがえます。
- 開催都市ごとに、地域社会の課題に合わせたサッカー支援や教育・交流プログラムを展開すること
- 大会後も活用できるスポーツ施設やコミュニティスペースを整備し、日常的な交流の場にすること
- 子どもたちが気軽にボールを蹴れる環境を広げ、世代を超えてサッカー文化を根付かせること
多額の投資を伴う国際大会では、インフラが十分に活用されないまま残ってしまうケースもあり、レガシーづくりは簡単ではありません。2026年FIFAワールドカップは、史上最大規模という華やかな側面と同時に、この課題をどう乗り越えるのかも注目ポイントとなりそうです。
日本から見る2026年大会
日本のサッカーファンにとっても、北米3カ国で行われる2026年FIFAワールドカップは、代表チームの結果だけでなく、大会が世界のサッカー文化や若い世代にどのような影響を与えるかという意味で注目すべきイベントです。
映像配信やSNSを通じて、遠く離れたスタジアムの熱気や、開催都市の取り組みがリアルタイムで伝わる時代です。インファンティーノ会長が語る「子どもがボールを蹴り始めるきっかけになる大会」というビジョンは、日本の学校や地域クラブでスポーツに取り組む子どもたちの姿とも重なります。
開幕まで1年となった今、2026年大会がどのような形で開催地のコミュニティに根付き、次の世代へ何を残していくのか。日本からもそのプロセスを丁寧に追いかけることで、自分たちの足元のスポーツ環境や、子どもたちにどんな機会を届けたいのかを考えるきっかけになりそうです。
Reference(s):
Infantino looks toward 2026 FIFA World Cup on one-year countdown
cgtn.com







