鄭欽文がクイーンズ・クラブで激闘勝利 女子テニス国際ニュース
中国のオリンピック金メダリスト、鄭欽文(Zheng Qinwen)選手が、ロンドンで開催された女子テニスのWTAクイーンズ・クラブ大会でマッカートニー・ケスラー選手(アメリカ)をフルセットの末に破り、女子シングルス準々決勝進出を決めました。国際ニュースとしても注目された一戦を、スコアとコメントから振り返ります。
中国の鄭欽文、芝コート初戦でフルセット勝利
鄭欽文選手は2025年シーズンの芝コート初戦となったこの試合で、第2シードではなく第1シードとしてWTA500大会に臨みました。初戦は1回戦免除となり、このケスラー選手との2回戦が今季芝での最初の実戦でした。
試合の概要は次の通りです。
- 大会:WTAクイーンズ・クラブ(ロンドン/女子テニス国際大会)
- 種目:女子シングルス2回戦
- 結果:鄭欽文 6-3, 4-6, 7-5 マッカートニー・ケスラー
- 試合時間:2時間11分
- 鄭欽文:世界ランキング5位、トップシード
- ケスラー:世界ランキング42位
スコアだけを見ると接戦ですが、内容も最後まで流れが揺れ動くタフな一戦でした。
一度は集中力を欠くも、終盤で立て直し
第1セットを6-3で先取した鄭選手は、試合後に「第1セットを取ったあと、一瞬集中を失ってしまった」と振り返っています。その言葉通り、第2セットではリズムをつかみきれませんでした。
第2セット第10ゲームで、ケスラー選手にサービスゲームを破られ4-6。セットカウント1-1に追いつかれ、試合は最終セットにもつれ込みます。
決着の第3セットでも、先にブレークを許したのは鄭選手でした。それでも慌てずにプレーを続け、終盤で冷静に反撃。要所でサーブと強打を決め、最終的に7-5で取り切りました。
精神面の強さが問われる展開の中で、トップシードとして「落とせない試合」を勝ち切ったことは、芝シーズン全体を考えても意味のある勝利と言えます。
芝コートでの「攻撃」と「我慢」のバランス
試合後、鄭選手は芝コートでのプレースタイルについて、次のように語っています。
「芝コートでは、もっとアグレッシブにプレーすべきだと思います。ただ同時に、我慢強くなる必要もある。そのバランスを見つけないといけません。」
芝コートはボールが速く低く弾みやすく、ラリーが短くなりがちなサーフェスです。強気に攻める一方で、焦ってミスを増やさない「我慢」も必要になります。鄭選手のコメントからは、自身のプレースタイルを客観的に見つめながら、改善点をはっきり言語化していることがうかがえます。
トップ選手がこうしたバランスに悩みながら調整していくプロセスは、国際ニュースとして結果だけを追うのとは別の、おもしろさのある視点と言えるでしょう。
地元イギリスのラドゥカヌと対戦へ
鄭選手は、この勝利により女子シングルス準々決勝に進出し、翌日の試合でイギリスのワイルドカード、エマ・ラドゥカヌ選手と対戦することになっていました。
ラドゥカヌ選手は、かつて全米オープンを制した実績を持つ選手で、今大会ではスロバキアのレベッカ・スラムコバ選手に6-4, 6-1で勝利し、準々決勝に駒を進めていました。
鄭選手はラドゥカヌ選手との対戦について、次のようにコメントしています。
「イギリスの選手として、彼女は芝コートでより多くの経験を積んでいるはずです。でも、明日は全力を尽くします。1ポイントごとに集中することを心がけます。」
地元の声援を背に受ける選手と、トップシードとして挑む選手。この構図は、テニスファンにとっても見逃せないカードでした。
リバキナら強豪も準々決勝へ
同じく女子シングルスでは、元ウィンブルドン優勝者のエレナ・リバキナ選手も順当に準々決勝進出を決めています。リバキナ選手は、イギリスのヘザー・ワトソン選手を6-4, 6-2のストレートで破りました。
第4シードのリバキナ選手は、その後ドイツのベテラン、タチアナ・マリア選手との対戦が予定されていました。経験豊富なベテランと、グランドスラム優勝歴を持つシード選手という顔合わせは、こちらも注目カードでした。
今回の試合から見える女子テニスのいま
今回のクイーンズ・クラブ大会の結果からは、いくつかのポイントが見えてきます。
- 若いトップ選手が、芝コートという難しいサーフェスで経験を積みながら成長していること
- ランキング上位選手であっても、初戦からフルセットの苦しい試合になることが珍しくないこと
- 元グランドスラム王者やベテラン勢もなお存在感を放っていること
スコアだけを追うのではなく、「どう勝ったのか」「勝つまでに何を考えていたのか」に目を向けると、女子テニスの国際ニュースはぐっと立体的に見えてきます。SNSで試合結果をシェアするときも、鄭選手のようなコメントや試合展開に注目してみると、周りとの会話が一段深まるかもしれません。
芝コートでの「攻撃」と「我慢」のバランスをどう取るのか――。鄭欽文選手の戦いぶりは、2025年の女子テニスを考えるうえで、一つの象徴的なケースとなりました。
Reference(s):
Zheng Qinwen battles past Kessler into quarterfinals at Queen's Club
cgtn.com








