ISSF射撃W杯ミュンヘン:中国が混合団体で金銀、若手エース躍動
国際射撃スポーツ連盟(ISSF)ワールドカップ・ミュンヘン大会の混合団体種目で、中国代表が10メートルエアピストルで金メダル、10メートルエアライフルで銀メダルを獲得し、今シーズンの好調ぶりと選手層の厚さを示しました。
混合10mエアピストル:中国ペアが一気に抜け出し金メダル
混合10メートルエアピストルでは、胡凱(フー・カイ)選手と姚倩荀(ヤオ・チエンシュン)選手のペアが圧巻の内容で優勝しました。決勝ではアルメニアのエルミラ・カラペティアン/ベニク・フルガティアン組を相手に、序盤から8-0と大きくリード。その後、相手の反撃で一時は点差が縮まったものの、最終的には16-4と突き放し、危なげない勝利でした。
この勝利で胡選手はワールドカップ通算4個目の金メダルを獲得。今大会の個人戦でも3大会連続となる優勝を果たしており、安定した強さが際立っています。姚選手も、女子個人での銅メダルに続くメダル獲得で存在感を高めました。
銅メダルはドイツのドリーン・ヴェネカンプ/クリスティアン・ライツ組が獲得しました。オリンピック覇者のゾラナ・アルノビッチ/ダミル・ミケツ組(セルビア)との接戦を17-13で制し、地元で表彰台に上がりました。
混合10mエアライフル:世界記録更新も、決勝はインドに軍配
混合10メートルエアライフルでは、中国の王子菲(ワン・ズーフェイ)選手と盛李豪(ション・リハオ)選手が、予選で世界記録を塗り替える快挙を見せました。2人は予選を635.9点という新記録でトップ通過し、従来の世界記録を0.1点更新しました。
しかし決勝では、インドのアーリア・ボルセ/アルジュン・バブタ組が爆発的な追い上げを見せます。中国ペアは第1シリーズで2ポイントを先行したものの、その後はインドペアが高い10点台を連発。スコアは一時14-3まで開き、最終的には17-7でインドが逆転優勝、中国は銀メダルとなりました。ノルウェーのジャネット・ヘッグ・デュエスタッド/ヨン=ヘルマン・ヘッグ組が銅メダルを獲得しています。
それでも、王選手の今大会での活躍は際立っています。18歳の王選手は、女子10メートルエアライフル個人で金メダルを獲得し、予選ではジュニアとシニアの両方で世界記録を更新。今シーズンのワールドカップ女子エアライフルでは、ここまで負けなしの状態を維持しています。パートナーの盛選手も、男子個人戦での銅メダルに加えて混合団体で銀メダルを手にし、安定した強さを示しました。
メダルランキング:中国が総合トップを堅持
混合団体種目の結果により、ミュンヘン大会のメダルランキングでは中国が首位を固めました。中国は金4個・銀1個・銅2個と、全種目を通じて最多のメダルを獲得。ノルウェーが金2個・銀1個・銅1個で続き、インドが金2個・銅2個で3位となりました。
個人戦と混合団体戦の両方で若手選手が結果を残したことで、中国射撃チームの世代交代が順調に進んでいることも印象づけられます。すでに世界記録を持つ選手たちが混合団体でも力を発揮しており、今後の国際大会でもリードを広げられるかが注目されます。
次のISSFワールドカップは浙江省寧波市へ
ISSFワールドカップのライフル&ピストル種目は、日程上の次戦として、中国東部の浙江省寧波市で9月7日から15日まで開催されることになっています。中国代表にとってはホームに近い環境となるため、ミュンヘン大会で得た勢いをどこまで持ち込めるかが焦点となります。
特に、王子菲選手や盛李豪選手、胡凱選手、姚倩荀選手といった若い世代のパフォーマンスは、今後も国際射撃シーンの見どころになりそうです。ワールドカップの結果は、各国の強化の方向性や次の大きな大会への布石を読み解く手がかりにもなります。数字だけでなく、選手の表情や戦い方にも注目しておきたいシリーズです。
Reference(s):
China capture gold and silver in mixed team events at ISSF World Cup
cgtn.com








