メドベージェフがATPハレ・オープン2回戦へ 芝でウィンブルドンへ弾み
男子テニスの国際大会、ATPハレ・オープン(ドイツ)で、第三シードのダニール・メドベージェフが地元のダニエル・アルトマイヤーをストレートで下し、2回戦進出を決めました。全豪オープンと全仏オープンでの早期敗退から立て直しを図る中、芝シーズンで調子を取り戻しつつあることを示す内容となりました。
アルトマイヤーを6-3、6-3で下し、危なげなく初戦突破
メドベージェフはハレ・オープン1回戦で、地元の声援を受けるアルトマイヤーと対戦しました。第1セット第7ゲームで、ネット際の繊細なボレーをラインぎりぎりに沈めてブレークに成功し、4-3とリード。そのまま主導権を握り続け、最後は走りながらのバックハンドのウィナーを決めて6-3で先取しました。
第2セットでも流れはメドベージェフにありました。終盤、自身のサービスゲームでアルトマイヤーに2本のマッチポイントをしのがれる場面もありましたが、落ち着いて立て直し、最終的には6-3で取り切りました。試合全体を通してスコア以上に安定感のある内容で、危なげなくストレート勝利を収めた形です。
芝シーズンで上向き ウィンブルドンへ向けた重要な一歩
メドベージェフは前週、芝シーズン開幕戦となったスヘルトーヘンボスの大会でベスト8に進出しており、芝コートでの感覚を徐々に取り戻してきています。ハレ・オープンでは2022年に決勝に進出しており、会場やコートとの相性の良さも期待される大会です。
現在のATPランキングは11位とされていますが、2021年全米オープン優勝経験を持つ実力者としては、グランドスラムでの早期敗退が続く今シーズンは我慢の時間が続いていました。今回の快勝は、自身のテニスを見つめ直しながら芝シーズンで弾みをつけたいメドベージェフにとって、内容と結果の両面で意味のある一戦だったと言えます。
芝コートで何が変わるのか
芝コートはボールが低く弾み、球足も速くなるため、プレースタイルやショットの選択がハードコートやクレーコートとは大きく変わります。ベースラインからのラリーに強みを持つ選手にとっても、次のような適応が求められます。
- サービスゲームでの主導権をより強く握ること
- リターン後の「一撃目」の精度を高め、短いポイントで決め切ること
- スライスやネットプレーなど、多彩なショットを織り交ぜること
今回の試合でメドベージェフは、ネット際での柔らかなボレーや、走りながらのバックハンドといったショットでポイントを重ねました。これは、芝コートに必要な「一歩前に出るテニス」への意識が高まっていることの表れと見ることもできます。
久々の芝タイトルへ 次戦の相手はアリス
メドベージェフは、2021年のマヨルカ大会以来となる芝コートでのタイトル獲得に近づきつつあります。今回の勝利で2回戦に進み、次はクエンタン・アリスと対戦します。
アリスは、強力なサーブと攻撃的なショットを持つ選手として知られており、サービスゲームをいかに攻略するかがカギになりそうです。一方でメドベージェフにとっては、自身の安定したリターンと深いストロークで相手のリズムを崩せるかがポイントになるでしょう。
今後に向けた3つの注目ポイント
芝シーズンとウィンブルドンに向けて、今回のハレ・オープンでのメドベージェフには次の3点が注目されます。
- メンタル面の立て直し:グランドスラムでの早期敗退をどう乗り越えるか。今回のストレート勝利は、自信を取り戻すきっかけになり得ます。
- 芝への適応度:ボレーやスライス、ネットプレーなど、芝向きのプレーがどこまで精度を増していくか。
- 試合ごとの上積み:前週のベスト8、今大会の2回戦進出と、少しずつ結果が積み上がる中で、内容面がどこまで安定していくか。
ウィンブルドンを見据えるトップ選手にとって、ハレ・オープンは芝シーズンの「現在地」を測る重要な大会です。メドベージェフがここからさらに勝ち上がり、芝コートで再び存在感を強めることができるのか。次戦以降のプレーにも注目が集まります。
Reference(s):
cgtn.com








