成都ワールドゲームズ2025 メダル逐光のデザイン公開
2025年8月に中国南西部の四川省・成都で開催された第12回IWGAワールドゲームズのメダルデザインが公開されました。愛称は逐光。竹の光と光を追いかけるという二つの意味を持ち、成都の文化とスポーツの精神を重ね合わせています。
成都の文化を映すメダル逐光
逐光という愛称は、漢字の竹と光を組み合わせた表現で、英語ではChasing the Lightという意味合いを持ちます。デザインはシェアするという思想に根ざし、成都とゆかりの深い黄金の太陽神鳥のモチーフやパンダなど、地域のシンボルが随所に取り入れられています。
メダルは、スポーツの舞台で光を追いかけ続けるアスリートの姿と、中国文明の象徴でもある光のイメージを重ねることで、競技の枠を超えたメッセージを発信しようとしています。
表面に刻まれた光と都市のストーリー
メダルの表面には、国際ワールドゲームズ協会のエンブレムが中央に配置され、その周囲を中国語と英語による大会名が取り囲みます。背景には、成都市のスカイラインと古代の黄金の太陽神鳥の文様をイメージした、流れるような輪郭線が刻まれています。
この重なり合う線は、幾重にも広がる光のレイヤーを表現しており、中国文明とスポーツの精神の絶えない炎を象徴しています。世界の舞台で輝こうとするアスリートの歩みを、都市と歴史の光が照らしている、という構図です。
裏面は竹とパンダで平和と友情を表現
裏面には大会の公式ロゴが置かれ、その背景には竹をイメージしたデザインが広がります。竹は、中国文化においてしなやかな強さや誠実さの象徴とされています。
節ごとに区切られた竹の表現と、パンダのマスコットであるシューバオの姿が組み合わさることで、スポーツを通じた平和と友情という大会の価値観が視覚的に表されています。柔らかなイメージのパンダと、まっすぐに伸びる竹の対比が印象的です。
中央の取り外せるピン 分かち合うための仕掛け
このメダルの大きな特徴が、中央に組み込まれた取り外し可能な金属製ピンです。メダルを開くとリバーシブルのピンが現れ、一方には四川に生息するゴールデンスナブノーズドモンキー、ジンザイが描かれています。もう一方には、黄金の太陽神鳥に囲まれた成都2025のロゴが配置されています。
アスリートは、このピンを自分にとって大切な人に贈ることができます。メダルそのものから一部を切り離して誰かと分かち合うという仕掛けは、感謝とつながりの気持ちを形にするものでもあり、シェアというコンセプトを具体的な行為に落とし込んだデザインと言えます。
芙蓉の花とリボンが支える細部の物語
メダルの中心には、成都の市の花である芙蓉が据えられています。芙蓉は、長く続く友情と、中国スポーツのいきいきとした生命力を象徴するモチーフとして選ばれています。
メダルを支えるリボンにも、成都らしさが詰め込まれています。黄金の太陽神鳥、四川省の代表的な遺跡・三星堆の金のマスク、そして芙蓉のモチーフが組み合わされ、中国の国家級無形文化遺産である蜀繍の要素も取り入れられています。首元から胸元にかけて見えるリボンまで含めて、開催地の物語を伝える一体のデザインになっています。
2025年成都ワールドゲームズとメダルの意味
2025年のワールドゲームズ成都大会は、2025年8月7日から17日までの日程で開催され、34のスポーツと60の種目で構成されています。その象徴として用意されたメダル逐光は、光、竹、動物、花、伝統工芸といったモチーフを通じて、平和と友情、そして感謝と共有の精神を表現しています。
国際スポーツ大会を見るとき、競技の結果だけに注目しがちですが、メダルのようなデザインにも、開催都市や主催者が伝えたいメッセージが込められています。成都ワールドゲームズのメダル逐光は、光を追いかけるアスリートの姿と、地域の文化や歴史を重ね合わせることで、スポーツを通じたつながりの在り方を静かに問いかける存在と言えるでしょう。
大会のシーンを思い浮かべながら、このメダルのどのモチーフが自分の心に一番響くかを考えてみると、国際ニュースやスポーツイベントとの向き合い方が、少し違って見えてくるかもしれません。
Reference(s):
2025 Chengdu World Games medal design unveiled: 'Chasing the Light'
cgtn.com








