クラブW杯:バイエルンがボカを2-1撃破 ケイン&オリーセ弾で決勝T進出
2025年のFIFAクラブワールドカップで、ドイツ・ブンデスリーガ王者バイエルン・ミュンヘンがアルゼンチンの名門ボカ・ジュニオルスを2-1で下し、ノックアウトステージ進出を決めました。ハリー・ケインとミカエル・オリーセがゴールを挙げたこの一戦は、世界のクラブが集う舞台らしい激しさと駆け引きに満ちていました。
バイエルンが接戦を制し、決勝トーナメントへ
現地時間の金曜日に行われたFIFAクラブワールドカップの試合で、バイエルン・ミュンヘンはボカ・ジュニオルスに2-1で勝利し、クラブワールドカップのノックアウトステージ進出を確定させました。
18分にハリー・ケインが先制点を奪ったものの、66分にミゲル・メリエンテルのゴールでボカが同点に追いつきます。それでも84分、ミカエル・オリーセが勝ち越し弾を決め、バイエルンが最後に意地を見せました。
試合の流れ:前半はバイエルン、後半はボカ
VARで取り消された先制ゴールとケインの一撃
試合開始早々の8分、オリーセの蹴ったコーナーキックが誰にも触れられないままゴールに吸い込まれ、一度はバイエルンが先制したかに見えました。しかしビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の確認の結果、セルジュ・ニャブリがボカの守護神アグスティン・マルケシンの動きを妨害していたと判定され、このゴールは取り消されます。
それから10分後の18分、今度は正真正銘の先制点が生まれます。ボカがペナルティーエリア内のクロスをクリアしきれずにいるところを、ケインが逃さず左足で冷静に流し込み、ゴール右隅へ決めました。
その後もバイエルンは追加点を狙い、オリーセの鋭いクロスにキングスレイ・コマンが飛び込みますが、わずかに合わず。前半終盤には、ボカも反撃。ケビン・セノンの強烈なフリーキックを、バイエルンの守護神マヌエル・ノイアーが立て続けにセーブし、チームを救いました。
ハーフタイム直前には、ケインのフリーキックがクロスバーをかすめる場面もあり、バイエルンは「もう1点」を取り切れないまま前半を終えます。
後半:メリエンテルの同点弾とオリーセの決勝ゴール
後半開始直後も流れはバイエルンにありました。オリーセにはゴール至近距離からの絶好機が訪れましたが、ここでは決めきれず。しかし時間の経過とともに、ボカが徐々に主導権を握り始めます。
66分、その流れを結果につなげたのがメリエンテルでした。ヨシプ・スタニシッチをかわしてスペースに抜け出すと、鋭いシュートを突き刺し同点。今大会で続いている南米クラブの無敗記録をさらに伸ばしかねない、価値あるゴールとなりました。
それでも最後に笑ったのはバイエルンでした。84分、こぼれ球に素早く反応したケインがオリーセへボールを預けると、オリーセは落ち着いてトラップし、マルケシンの守るゴール右へ冷静にシュート。これが決勝点となり、バイエルンが2-1で勝利を手にしました。
キープレーヤー:ケインとオリーセが勝負を決める
- ハリー・ケイン:先制ゴールに加え、決勝点となったオリーセのシュートをお膳立て。フリーキックでも相手ゴールを脅かし、前線の軸として存在感を示しました。
- ミカエル・オリーセ:序盤にはコーナーキックからのゴールがVARで取り消され、後半序盤には決定機を逃したものの、土壇場で決勝弾を沈めて汚名返上。勝負強さを証明しました。
- ジョシュア・キミッヒ&レオン・ゴレツカ:中盤での支配力は、バイエルンの攻守を支える大きな要因に。ボール保持とプレスの両面でボカを苦しめました。
- マヌエル・ノイアー:セノンの強烈なフリーキックを立て続けに防ぐなど、要所でビッグセーブ。1失点に抑えたことが、終盤の逆転弾につながりました。
青と金に染まったスタジアムと、アウェー感の中での勝利
試合会場となったハードロック・スタジアムは、マイアミ・ドルフィンズの本拠地として知られるスタジアムです。この日はボカ・ジュニオルスの青と金のクラブカラー一色となり、6万3000人超の観客が作り出す熱狂的な雰囲気に包まれました。
バイエルンは、事実上のアウェーとも言えるスタンドの圧力と暑さの中でも、落ち着いて試合を進めました。とりわけ前半は、中盤のキミッヒとゴレツカが試合をコントロールし、ボカ守備陣を左右に揺さぶりながらチャンスを量産しました。
試合後コメント:ケイン「失点後に再び流れを引き寄せた」
試合後、2得点に絡んだケインは、チームの粘り強さを次のように強調しました。
「チーム全員の大きな努力でした。暑さもあり、アウェーのような雰囲気で、簡単な試合にはならないと分かっていました。前半のうちに2点か3点は決めるべきでしたが、後半に入って彼らのプレッシャーが増した。それでも一度追いつかれてから、再び流れをこちらに引き戻すことができたと思います」と話し、難しい環境を乗り越えての勝利に手応えを口にしました。
ヴィンサン・コンパニ監督も、「彼らが最後まであきらめないことは分かっていました。しかし、このチームにはしっかりとしたメンタリティがあります。次のチャレンジに向けて、すぐに頭を切り替えたい」とコメントし、勝利に満足しつつもすでに次戦を見据えています。
この勝利が意味するもの
今回の勝利で、バイエルンはクラブワールドカップのノックアウトステージ進出を確定させました。試合の多くの時間帯で主導権を握りながらも、一度は追いつかれる展開の中で再び勝ち越したことは、勝ち切る力を示すものでもあります。
一方のボカ・ジュニオルスにとっては、結果こそ伴わなかったものの、南米を代表するクラブとして世界の舞台で存在感を示した試合でした。特に後半の反撃と、メリエンテルの同点弾は、欧州の強豪を追い詰めるだけのクオリティがあることを証明したと言えるでしょう。
クラブワールドカップは、欧州と南米の伝統的な強豪同士が激突する場であると同時に、世界のサッカー勢力図の今を映し出す大会でもあります。ケインとオリーセのゴールで接戦を制したバイエルンが、この先のノックアウトステージでどこまで勝ち進むのか。国際サッカーの行方を占う上でも、注目の存在となりそうです。
Reference(s):
Bayern Munich edge Boca Juniors 2-1 to reach Club World Cup knockouts
cgtn.com








