女子VNL香港大会:中国代表はイタリアに完敗も19歳ドン・ユーハンが19得点
女子バレーボール・ネーションズリーグ(VNL)香港特別行政区大会の最終戦で、中国女子代表がパリ夏季五輪王者で世界ランク1位のイタリアにストレートで敗れました。一方で、19歳の若手アタッカー、ドン・ユーハン選手がチーム最多の19得点を挙げ、今後への明るい材料も見えています。
イタリアが王者の力を見せつけたストレート勝利
FIVB女子バレーボール・ネーションズリーグの香港特別行政区大会で、中国代表はイタリアと対戦しました。結果はセットカウント3-0でイタリアの勝利。スコアは以下の通りです。
- 第1セット:21-25
- 第2セット:30-32
- 第3セット:11-25
第1セットは競り合いながらもあと一歩届かず、25-21で落とした中国代表。続く第2セットは、互いにセットポイントを握り合う「マラソンゲーム」となり、最終的に32-30でイタリアが制しました。ここを取り切れなかったことが、中国代表にとっては大きな痛手となりました。
第3セットでは、イタリアが一気にギアを上げて25-11と圧倒。パリ夏季五輪王者としての層の厚さと試合運びのうまさを見せつける形となりました。
敗戦の中で輝いた19歳ドン・ユーハン
このイタリア戦で最も注目を集めたのが、19歳のドン・ユーハン選手です。負傷で離脱しているウー・モンジエ選手の代役としてコートに立ちながら、チーム最多となる19得点をマークしました。
格上相手、しかも世界ランク1位のイタリアという重圧のかかる試合で、19歳の若手が堂々とスパイクを打ち切り、精神的な落ち着きも見せたことは、中国代表にとって大きな収穫です。
また、もう一人の若手、タン・シン選手も10得点と奮闘しました。若い選手たちが、このレベルの国際試合で結果を残し始めている点は、中国代表の将来を考えるうえで見逃せないポイントです。
エゴヌを中心にイタリアが攻撃を支配
一方、イタリアはエースであるオポジットのパオラ・エゴヌ選手が試合最多の21得点を記録し、攻撃を牽引しました。要所で確実に得点を重ね、競り合いとなった第2セットを取り切れたことが、最終的なスコアにも直結しました。
中国代表としては、第2セットのように高い集中力で戦い続ければ、世界トップとも十分に競り合えることを示した一方で、1セットを通じてそのクオリティを維持する難しさも浮き彫りになったと言えます。
香港大会は3勝1敗 総合成績は5勝3敗で6位
今回の香港特別行政区大会で、中国代表は3勝1敗という成績で終えました。この試合までの総合成績は5勝3敗で、順位は6位につけています。
世界トップクラスのイタリアに敗れたとはいえ、今大会全体で見れば、一定の安定感と競争力を示したと言えるポジションです。まだネーションズリーグの戦いは続き、上位争いに食い込む余地は十分に残されています。
次は米国ラウンドへ 何を立て直すべきか
中国代表はこのあと、ネーションズリーグ第3週の開催地であるアメリカへ向かいます。香港特別行政区大会の締めくくりとしてイタリアに完敗したからこそ、次のラウンドに向けて整理したいポイントも見えてきます。
- 接戦をものにする勝負どころの経験値
- 第3セットのように一気に流れを失わないメンタル面と修正力
- ドン・ユーハン選手やタン・シン選手など、若手をどう生かすかという起用法
特に、第2セットの32-30というスコアは、中国代表が世界ランク1位のチームと互角以上に渡り合える時間帯を持っていることの証拠でもあります。この「あと2点」を取り切れるかどうかが、今後の国際大会での成績を左右していきそうです。
ネーションズリーグで見えてきた中国代表の現在地
ネーションズリーグは、パリ夏季五輪後の新しいサイクルを見据えた強化の場でもあります。その中で、中国代表はベテランと若手の世代交代を進めながら、世界トップレベルとの距離を測る重要な時間を過ごしています。
今回のイタリア戦は、スコアだけを見れば完敗ですが、内容を細かく見ると、
- 若手が主力として戦える手応えを得たこと
- 世界王者相手に長いラリーや接戦を演じられたこと
- 一方で、集中力の途切れや流れの変化への対応という課題がはっきりしたこと
など、チームづくりの観点からは多くの示唆を含む試合となりました。
ファンが注目したいこれからのポイント
今後、中国代表と女子バレーボール・ネーションズリーグを追いかけるうえで、ファンが押さえておきたいポイントを整理します。
- ドン・ユーハン選手が次のラウンドでも安定して得点源になれるか
- タン・シン選手を含む若手陣の起用と成長のスピード
- 世界ランク上位との再戦で、第2セットのような競り合いを勝ち切れるか
- 総合順位6位からどこまで順位を上げられるか
香港特別行政区大会の最終戦は苦い結果となりましたが、ネーションズリーグの戦いはまだ続きます。若手が台頭し始めた今、米国ラウンドでの巻き返しが、中国代表にとって大きな転機になるかもしれません。
「結果」と同じくらい、「どんな内容で戦えたのか」に目を向けると、国際スポーツの試合はより立体的に見えてきます。女子バレーボール・ネーションズリーグの次の一戦にも注目していきたいところです。
Reference(s):
China fall to Italy in Women's VNL as Dong Yuhan shines with 19 points
cgtn.com








