クラブW杯:PSGがシアトル撃破でベスト16進出 守備安定の2-0
FIFAクラブワールドカップ2025で、ヨーロッパ王者パリ・サンジェルマン(PSG)がシアトル・サウンダーズを2-0で下し、ラウンド16(ベスト16)進出を決めました。守備陣が相手に枠内シュートを一本も許さなかった完勝で、グループBを首位で通過しています。
- PSGがシアトル・サウンダーズに2-0勝利し、FIFAクラブワールドカップのベスト16へ
- シアトルはPSG相手に枠内シュート0本と、攻撃面で苦戦
- グループBは得失点差でPSGが首位通過、アトレティコがボタフォゴに1-0勝利
- ジョーダン・モリスが4月以来の復帰でホームサポーターから大歓声
- 次戦、PSGはインテル・マイアミとアトランタ(メルセデス・ベンツ・スタジアム)で対戦予定
堅守でつかんだ2-0 枠内シュートを一本も許さず
現地時間の月曜日に行われた一戦で、UEFAチャンピオンズリーグ王者のPSGは、その名にふさわしい安定した戦いぶりを見せました。シアトル・サウンダーズに対して、試合を通して枠内シュートを一本も許さず、守備の集中力が光る内容となりました。
ボールを失った後の切り替えも速く、中盤から前線にかけてのプレスが機能したことで、シアトルの攻撃はなかなかフィニッシュまで持ち込めませんでした。スコア以上に、内容面でPSGの完勝といえる試合展開でした。
幸運と狙いが重なった先制点
35分、ヴィティーニャのシュートがクヴァラツヘリアに当たる
試合の均衡が破れたのは前半35分でした。PSGはゴール前でボールをつなぎ、ミドルレンジからヴィティーニャが思い切って右足を振り抜きます。このシュート自体はゴール枠から大きく外れそうな軌道でしたが、そのコース上にいた味方のフヴィチャ・クヴァラツヘリアに当たって方向が変わり、そのままゴールへ吸い込まれました。
守る側から見れば不運な形ですが、攻める側から見れば、エリア内にしっかり人数をかけていたからこそ生まれたゴールともいえます。PSGにとっては、やや幸運を含みつつも主導権を確実に手にする大きな先制点となりました。
66分、ハキミが決めた決定的な2点目
トランジションで揺さぶられたシアトル守備
後半に入っても試合の流れはPSG優位のまま進みます。66分、シアトルの攻撃が途切れた瞬間、PSGはすかさずカウンター気味に前へとボールを運びました。その場面でシアトルのトランジション(攻守の切り替え)が一瞬遅れ、守備陣形にほころびが生じます。
特に見逃せなかったのは、右サイドからゴール前に走り込んだアクラフ・ハキミのマークが外れていたことです。ファーサイド(逆サイドのゴールポスト付近)で完全にフリーとなっていたハキミに対し、ブラッドリー・バルコラから正確なパスが送られます。ハキミは余裕を持ってボールをコントロールし、そのまま冷静にシュートを決めて2-0。試合をほぼ決定づけるゴールとなりました。
シアトルとしては、自陣へ戻る過程で誰がハキミを捕まえるのかが一瞬あいまいになったことが、そのまま失点につながってしまいました。クラブワールドカップという短期決戦では、こうした一瞬の判断ミスが結果に直結することを、象徴的に示すシーンだったといえます。
グループB首位通過 得失点差でPSGに軍配
この勝利により、PSGはグループBを首位で通過しました。最終的には得失点差でのタイという接戦となりましたが、アトレティコ・マドリードがボタフォゴに1-0で勝利した結果もあり、PSGがグループのトップに立っています。
得失点差での首位という事実は、単に勝ち点だけでなく「どれだけ失点を抑えながら得点を重ねられるか」が重要になる大会フォーマットを、PSGがしっかりと意識して戦っていることの表れでもあります。シアトルを無失点に抑えた今回の試合は、その意味でも価値の大きい90分だったといえるでしょう。
スタジアムは大観衆 モリス復帰に大きな拍手
この日の会場となったルーメン・フィールド(収容人数6万8740人)には、5万628人の観客が詰めかけました。スタンドは試合前から熱気に包まれ、特にシアトル側のサポーターは、大会の舞台で世界的強豪と戦うチームを後押しし続けました。
中でもひときわ大きな歓声が上がったのが、ジョーダン・モリスの復帰の瞬間です。モリスは4月以来の出場となり、地元出身で長年クラブに貢献してきた選手でもあります。クラブワールドカップ出場をつかみ取る過程でも重要な役割を果たしてきたことから、ピッチに戻ってきた姿は、多くのファンにとって感慨深いものとなりました。
試合結果としてはシアトルの敗退が決まりましたが、モリスの復帰は、クラブと街にとって前向きなニュースとして記憶されるはずです。結果と同時に「物語」も生まれるのが国際大会の面白さだといえるでしょう。
PSGの次戦はインテル・マイアミ戦 アトランタで激突
ラウンド16(ベスト16)では、PSGはグループA2位のインテル・マイアミと対戦します。試合は日曜日、アトランタのメルセデス・ベンツ・スタジアムで行われる予定です。欧州王者と、注目を集めるアメリカのクラブがどのような試合を見せるのか、国際サッカーファンの関心が集まります。
PSGにとっては、今回のように守備の安定を保ちながら、攻撃陣がどこまでギアを上げられるかが鍵となりそうです。一方で、すでに大会から姿を消すことになったシアトル・サウンダーズにとっては、世界の強豪と実際にピッチで対峙した経験を、次のシーズンや国際舞台への糧にできるかが問われるでしょう。
日本のサッカーファンへの視点:何を見ると面白いか
日本からFIFAクラブワールドカップを観戦する読者にとって、この試合は次のようなポイントで振り返ると、より立体的に楽しめます。
- 欧州トップクラブが、MLSクラブ相手にどのようにゲームをコントロールしたか
- PSGの守備組織と、ボールロスト後の素早い切り替えの精度
- シアトルのサポーター文化や、地域密着クラブとしての熱量
- ジョーダン・モリスのような「クラブを象徴する選手」の存在が、チームにもたらす影響
国際ニュースとしてのサッカーを見るとき、単なるスコアだけでなく、スタジアムの雰囲気や選手と地域の関係性に目を向けることで、「スポーツが社会とどうつながっているか」という問いにも自然と触れることができます。
PSG対インテル・マイアミの次戦では、今回のPSGの堅守が再び発揮されるのか、そしてアメリカのクラブがどこまで食い下がるのか。世界のクラブが交差するこの大会を、日本語ニュースを通じて追いながら、自分なりの視点で楽しんでみてはいかがでしょうか。
Reference(s):
PSG beat Seattle Sounders 2-0 to reach round of 16 at Club World Cup
cgtn.com








