ミラノ・コルティナ2026、会場はほぼ完成 CEOが語る準備と開会式 video poster
2026年のミラノ・コルティナ冬季大会の開幕まで、あと約2カ月。大会を運営するFondazione Milano Cortina 2026のアンドレア・ヴァルニエCEOが、中国のメディアChina Media Group(CMG)のインタビューで、競技会場の準備が「ほぼ完了」している現状や、テクノロジー重視の運営方針を語りました。
会場はほぼ完成、テスト大会も順調
ヴァルニエCEOによると、来年の冬季大会に向けた競技会場の準備は、ほとんどの会場で完了に近づいています。これまでに行われたテストイベントも「いずれも非常に成功している」とし、準備状況にはおおむね満足していると述べています。
一方で、組織委員会としては、大会開幕の直前まで対応が必要な分野も残っているとし、「最後の瞬間まで」作業が続くと明かしました。具体的な分野には触れていませんが、大会運営やサービスの細部について、ぎりぎりまで改善を重ねていく構えです。
2006年トリノとの違いは「テクノロジー」と「サイバーセキュリティ」
ヴァルニエCEOは、2006年のトリノ冬季オリンピックでディレクターの一人を務めた経験があります。その上で、当時との大きな違いとして挙げたのが、テクノロジー、とりわけサイバーセキュリティです。
サイバー攻撃や情報漏えいを防ぐために多くの投資が行われており、準備作業の中でも最も重要な分野の一つになっていると説明しました。デジタルサービスが大会運営に深く組み込まれる中で、サイバーセキュリティは「見えないインフラ」としての存在感を増しています。
既存会場を再利用 開催都市の「新しいモデル」に?
今回の冬季大会では、多くの既存会場が再利用される予定です。ヴァルニエCEOは、こうした会場の使い回しが今後の開催都市にとって新しいモデルになってほしいと期待を示しました。
新たな施設を大量に建設する従来型の大会と比べれば、コストや環境負荷を抑えやすいと考えられます。オリンピック後に会場をどう生かすかという「レガシー(遺産)」の課題に対しても、既存会場の活用は一つの答えになり得ます。
開会式はスタジアムの外にも? 「分散型」演出のヒント
ヴァルニエCEOは、開会式の構想についても少しだけ「ネタばらし」をしました。メインスタジアムだけで完結するのではなく、できるだけ多くの選手と会場を巻き込みたいという考えを示しています。
複数の会場をつなぐ演出や、選手主体のセレモニーなど、従来のイメージとは少し違う開会式になる可能性もあります。詳細はまだ明かされていませんが、開会式のあり方そのものを問い直そうとする姿勢がうかがえます。
大会までのカウントダウン 何に注目する?
この2026年冬季大会は、来年2月6日から22日まで開催される予定です。2025年12月の時点で、会場整備やテスト大会は順調に進んでいるとされる一方、テクノロジーやサイバーセキュリティ、演出面では、まだ磨き込みの段階が続いています。
- 競技会場の最終調整が開幕までにどう進むか
- サイバーセキュリティ対策がどこまで透明に示されるか
- 既存会場の再利用が、今後の国際スポーツ大会にも広がるか
- 「分散型」を目指す開会式がどのような体験になるか
次の冬季大会は、「施設を増やす五輪」から「持っている資源を生かす五輪」へと発想を転換する一つの節目になるのかもしれません。開幕までの約2カ月、準備の進捗とともに、その先に続くスポーツイベントの姿を考えるきっかけになりそうです。
Reference(s):
Milano Cortina 2026 CEO Andrea Varnier: Venues almost ready for Games
cgtn.com








