中国フィギュア韓聰がIOCアスリート委員会選挙に立候補 ミラノ・コルティナ2026で投票
中国のフィギュアスケーター韓聰が、2026年ミラノ・コルティナ冬季五輪の期間中に行われる国際オリンピック委員会(IOC)アスリート委員会の選挙に立候補します。IOCが木曜日、中国の韓を含む候補者を発表しました。五輪金メダリストとしての経験を持つ韓が、今度は選手の「声」を届ける役割に挑戦することになります。
IOCアスリート委員会選挙の概要
IOCによると、韓聰を含む11人のアスリートが、ミラノ・コルティナ2026で実施されるアスリート委員会(Athletes' Commission、AC)選挙の候補者として、IOC理事会に承認されました。候補者は以下のような構成です。
- 候補者数:11人
- 男女構成:男性8人、女性3人
- 競技数:5競技
- 参加NOC(国内オリンピック委員会):11
- 当選枠:2人
この2つのポジションをめぐり、各国・地域を代表する現役または最近まで現役だった選手たちが選挙戦を展開することになります。
IOCアスリート委員会とは
IOCアスリート委員会は、オリンピックに関わる選手の意見や課題をIOCに伝える役割を持つ組織です。メンバーはオリンピック出場経験のあるアスリートで構成され、選手の立場から大会運営やルールづくりに意見を述べます。
委員会が扱う主なテーマには、次のようなものがあります。
- 大会運営や選手村など競技環境の改善
- 選手の権利と義務に関するルールづくり
- 引退後のキャリア支援や教育プログラム
- ドーピング防止などクリーンなスポーツの推進
選手委員が発信する意見や提言は、IOCの意思決定に影響を与えることも多く、オリンピックの在り方そのものに関わる重要なポジションといえます。
韓聰と隋文静 北京2022金メダルから競技復帰へ
韓聰は、ペアの隋文静(スイ・ウェンジン)とともに、北京2022冬季五輪のフィギュアスケート・ペアで金メダルを獲得した選手です。2人は北京大会の優勝以降、国際舞台からは離れていましたが、今月、来季の競技復帰を表明しました。
この発表により、韓と隋のペアは再び氷上に戻ることになります。同時に韓は、IOCアスリート委員会の一員として国際スポーツの意思決定に関わる可能性にも挑むことになり、競技者としても代表者としても存在感を高めることが期待されています。
ミラノ・コルティナ2026でどう選ばれるのか
アスリート委員会の選挙は、ミラノ・コルティナ2026冬季五輪の開催期間中に行われます。投票できるのは、大会に出場するすべての選手です。
- 投票開始:2026年1月30日
- 投票締め切り:2026年2月18日
- 結果発表予定:2026年2月19日
投票の結果、最も多くの票を集めた上位2人が当選します。ただし、それぞれ少なくとも2つの異なる競技から票を得ていることが条件とされています。冬季競技の選手全体から支持を得られるかが鍵となります。
当選者の任期は8年間です。新たに選ばれる2人は、ミラノ・コルティナ大会の期間中に任期を終えるエマ・テルホ(アイスホッケー、フィンランド)とアストリッド・ウーレンホルト・ヤコブセン(クロスカントリースキー、ノルウェー)の後任となります。
選挙後に決まる新たなリーダーシップ
選挙が終わった後、アスリート委員会は新しいメンバーを含めた構成で、委員長と2人の副委員長を互選します。ここで選ばれるリーダーシップが、今後8年間の委員会の方向性を大きく左右します。
競技環境や選手の権利に関する議論が一段と重要性を増す中で、委員会のトップに誰が就くのか、そしてどのような優先課題が掲げられるのかが注目されます。
韓聰の立候補が意味するもの
北京2022での演技を覚えている人にとって、韓聰は「ペアで完璧な演技を見せた金メダリスト」という印象が強いかもしれません。そんな彼が、今度は選手の代表としてIOCの場に立とうとしていることは、オリンピックの見方を少し変えてくれるニュースでもあります。
ミラノ・コルティナ2026では、韓のように現役復帰を控える選手がどんな視点で選手の声を代弁しようとするのか、そして出場選手たちがどのような人物像に投票するのかが、オリンピックの未来を考える一つのヒントになりそうです。
オリンピックを観るときに、「もし自分が選手なら、IOCアスリート委員に何を託したいか」を一度考えてみると、ニュースの見え方も競技の見え方も、少し変わってくるかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








