チェルシー、延長で3発 ベンフィカを4-1撃破 クラブW杯16強
雷雨で2時間中断の死闘、チェルシーがクラブW杯16強を突破
国際サッカートーナメントであるFIFAクラブワールドカップのラウンド16で、チェルシーがベンフィカを4-1で下し、準々決勝進出を決めました。試合は雷の影響で約2時間中断し、キックオフから終了までおよそ5時間に及ぶ長丁場となりましたが、延長戦でチェルシーが一気に3ゴールを奪い、勝負を決めています。
試合概要:延長戦で3ゴール、スコアは4-1に
会場はアメリカ・シャーロットのバンク・オブ・アメリカ・スタジアム。クラブワールドカップのラウンド16で、ヨーロッパの強豪同士による注目カード、チェルシー対ベンフィカが行われました。
90分間では決着がつかず、延長戦にもつれ込んだこの一戦で、チェルシーは延長戦に入ってから3ゴールを奪い、最終的に4-1で勝利しています。
前半から膠着、先制はリース・ジェームズのFK
前半は両チームとも慎重な入りとなり、大きなチャンスは限られました。スコアが動いたのは後半に入ってからです。
64分、チェルシーのリース・ジェームズが直接フリーキックを決め、試合の均衡を破りました。ゴール前で得た好位置のセットプレーから、ジェームズの右足が正確な軌道を描き、チェルシーが1-0とリードを奪います。
雷で試合中断、再開直後に劇的PKで同点
終盤にドラマが待っていました。残り4分ほどとなったところで、雷の影響により試合は中断。選手たちはロッカールームに戻り、その後約2時間、再開の時を待つことになりました。
長い中断を経て再開された試合は、アディショナルタイムに入ってさらに波乱が起こります。チェルシーのマロ・ギュストのハンドが取られ、ベンフィカにPKが与えられました。このチャンスをアンヘル・ディ・マリアが冷静に決めて同点。ベンフィカは土壇場で1-1に追いつき、勝負は延長戦へともつれ込みます。
延長戦:数的不利のベンフィカ、チェルシーが一気に突き放す
延長戦に入ると、数的状況が試合の流れを大きく変えます。ベンフィカはジャンルカ・プレスティアーニが退場処分を受け、1人少ない状況に追い込まれました。
均衡を破ったのは108分。チェルシーのモイセス・カイセドがペナルティーエリア左から左足で放ったシュートは、ベンフィカのGKアナトリー・トルビンに一度は弾かれます。しかし、このこぼれ球に素早く反応したクリストファー・エンクンクが、右上隅へと鮮やかに押し込みました。エンクンクのゴールでチェルシーが2-1と勝ち越し、チームメートに囲まれながら歓喜の輪が広がりました。
勢いに乗ったチェルシーは、その後ペドロ・ネトとキーラン・デューズベリー=ホールが追加点を挙げ、スコアは最終的に4-1に。延長戦に入ってからの3ゴールで、勝負を決定づけました。
主な試合の流れ(タイムライン)
- 64分:リース・ジェームズが直接FKを決め、チェルシーが先制(1-0)。
- 残り約4分:雷の影響で試合が中断。約2時間の中断を挟む異例の展開に。
- 後半アディショナルタイム:チェルシーのマロ・ギュストのハンドでベンフィカにPK。
- 同アディショナルタイム:アンヘル・ディ・マリアがPKを成功させ、ベンフィカが同点(1-1)。
- 延長戦:ベンフィカのジャンルカ・プレスティアーニが退場となり、数的不利に。
- 108分:モイセス・カイセドのシュートのこぼれ球を、クリストファー・エンクンクが押し込み勝ち越し(2-1)。
- 延長戦終盤:ペドロ・ネトとキーラン・デューズベリー=ホールが追加点(最終スコア4-1)。
長時間の試合で見えたチェルシーの強み
約2時間の中断と延長戦を含む5時間近いゲームは、選手たちの集中力やフィジカル、メンタルの強さが問われるものになりました。その中でチェルシーは、
- 中断後も試合のテンポを失わずに戦えたこと
- 数的優位をしっかりスコアにつなげたこと
- ベンチメンバーを含めた選手層の厚さを見せたこと
といった点で、トーナメントを勝ち抜くうえで重要な「総合力」を示したと言えます。一方で、試合終盤のハンドからPKを与えた場面は、今後の修正ポイントとして残るでしょう。
次戦はフィラデルフィアでパルメイラスと対戦
この勝利により、チェルシーはクラブワールドカップ準々決勝へ駒を進め、フィラデルフィアで行われる金曜日の試合でパルメイラスと対戦します。同日には、パルメイラスがボタフォゴを1-0で下して勝ち上がっており、南米の強豪との対戦は、チェルシーにとってさらに難しい試合になると見られます。
90分+延長戦を戦い抜いたチェルシーのコンディション管理やメンバー選考がどうなるのか、そしてエンクンクやジェームズらキープレーヤーが連戦の中でどのようなパフォーマンスを見せるのかが、準々決勝の見どころになりそうです。
この試合をどう見るか:トーナメントの「生き残り方」
今回のチェルシー対ベンフィカの一戦は、スコアだけを見ると4-1の大勝ですが、内容としては、
- 雷による長時間中断というイレギュラーな状況
- 土壇場のPKで追いつかれる精神的なダメージ
- 延長戦での数的優位をどう生かすかという戦術的課題
といった、ノックアウト方式の国際大会ならではの難しさが凝縮された試合でした。
それでも最後にスコアを大きく動かしたのは、チャンスが来た瞬間に決め切るエンクンクら攻撃陣の決定力と、延長戦でも運動量を落とさなかったチーム全体の準備の賜物と言えます。トーナメントを勝ち抜くうえで、「内容」だけでなく「勝ち方」をチームとして身につけているかどうかを考えさせられる一戦となりました。
クラブワールドカップの準々決勝以降では、こうした細かな局面の判断や、一瞬の集中力の差が結果に直結していきます。フィラデルフィアでのパルメイラス戦が、チェルシーにとってどのような試金石になるのか、引き続き注目が集まりそうです。
Reference(s):
Chelsea score 3 goals in extra time to beat Benfica at Club World Cup
cgtn.com








